現在大学四年生の男です。
就活もひと段落し、2社から内定もいただきました。
ただ、どちらの会社も本当に自分がやりたかった仕事とは全く違います。
本当は出版やテレビ、ラジオなどの仕事がやりたかったのですが、自分はいわゆる三流大学に通っており、また大学に入るまでブラブラしていたため年齢も人より高いです。
好きな会社から内定が出ないのは自分の責任だと覚悟していたつもりなのですが、ここに来て、これから40年以上全く興味のない仕事をしていくと思うと気が重くなり、大学の再受験など、突拍子のないことまで考え始めてしまいます。
岡田さんは出版などの業界にお詳しいと思うのですが、そこに自分のような人間が入り込むためにはどのようなルートがあるでしょうか?
岡田さんが知っている限りの情報やお考えをお聞きしたいです。
またそのために必要なスキルや勉強なども教えていただけたら幸いです
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<岡田>
じゃあ、文藝春秋のSさん、フレーム外でいいから、ちょっと座って(笑)
<S>
マイクを外して安心しちゃってました(笑)
<松本>
難しいですよね。
業界は狭いですからね。
<岡田>
ぶっちゃけ文藝春秋って、三流大学だったらダメなんでしょ?
<S>
そんな事はないと思いますけどねぇ。
<岡田>
同僚で1番三流大学の人を教えて。
<S>
いやいや、それやちょっと言えないですけど(笑)
<岡田>
日本大学は大丈夫?
<S>
大丈夫だと思います(笑)
<松本>
私の大学は大丈夫ですか?
文教大学です。
<S>
あんまり迂闊に言うと、人事の人から怒られそうなんで・・・・・・。
<岡田>
どうすれば、出版業界に入れるの?
<S>
いやー、それはですねぇ・・・・・・。
<岡田>
あははは(笑)
面白すぎるねぇ。
<S>
やっぱり新聞とか読んで、時事ネタをよく知っておく。
<岡田>
ま、そこまでは最低限だとして。
<S>
あと、あんまり作り込み過ぎず、面接とかも正直に自分を出す方がいいですかね。
<岡田>
お茶を濁そうとしやがって(笑)
今、「この瞬間が終わればいいな」と思ってるな。
なぜ、そんなに取材されると弱いの?
<S>
そんな事ないですよ(笑)
<岡田>
じゃ、どのような入社ルートがあるの?
文藝春秋に入るのは難しいとしよう。
出版業界に入るには、どうすればいいの?
<S>
ルートは特に無いと思いますけどね。
普通に応募して、面接を受けて……。
<岡田>
いや、そういうのじゃなくてさ。
文藝春秋でも、外注の記者さんとかライターさんとかいるワケでしょ。
あの人らはどうやって雇ってるの?
自分がネタを持ってるの?
例えば、俺が松本さんともっと知り合いになって、松本さんから情報を得て、それを持って行ったら、俺は文芸春秋の外注ライターになれるの?
<S>
そんなすぐはなれないと思いますけど(笑)
<岡田>
Sさんの大学はどこ?
<S>
いや、ちょっとそれも・・・・・・。
W大学としか言えないですけど。
<岡田>
和光大学のハズねぇじゃん!(笑)
<S>
そんな所ですかね。
<岡田>
面白い。
ありがとうございます。
こんなの聞かれたら、どうします?
やっぱり思うのは本当に独自のネタを持ってて、1番下からやるかだよね。
<松本>
これが、本当に就職の悩みなのか、根本的な25年生きてきた上での人生の揺らぎなのかをまず聞かないと。
うかつに「ちょっと厳しいよ」と言うのはできないと思う。
<岡田>
でも、「40年以上まったく興味のない仕事をしていくと思うと気が重くなる」って言っても、「しょうがないじゃん」としか、言いようがないよね。
<松本>
そうですよねぇ。
<岡田>
大体の人が、興味がない仕事してるんだ。
俺は自分に興味のある事しかしないおかげで、こんな売り上げが極端にあったり、極端になかったりする人生だから。
この人みたいに、普通の大学に行ってるんだったら、もっと安全な生き方でいいんじゃない?
2社から内定をもらったんだから。
本当にやりたかった仕事と別の事をやった方がいいと思うよ。
<松本>
そうですねぇ。
<岡田>
本当にやりたかった事が演劇だったら、どうしようもないよね(笑)
<松本>
それはアフターファイブとかでやる。
<岡田>
アフターファイブ、若い言葉を使ってみたな。
それほどでもないか(笑)
【まとめ】
普通の大学に通っているなら、安全な生き方の方がよいです。
大体の人が興味のない仕事をしていますから、やりたい仕事と別のことをやったことがいいと思います。