「働かずに食べていきたい」「仲間や友達が、いっぱい欲しい」「好きなことだけやって、生きていたい」「自分の夢や成功を、みんなに応援して欲しい」
そういう願いを持つ人のために、この本を書きました。
著者の岡田斗司夫です。
今、そんな生活をしています。
でも若い頃は、こんなこと考えもしませんでした。
20代前半で大阪に自分のお店を持ち、そのあと東京でアニメスタジオを作りました。
誰よりも働くのが大好きでした。
だから「働かずに食べていきたい」と考える人の気持ちが理解できませんでした。
でも今、私の周りには「働かずに食べている人」がいっぱいいます。
もちろん私もその一人です。
なぜそんなことになったのか?
第1章では「仕組みとノウハウ」を書いています。
仲間や友達、そんなもの必要ない!
自分に能力さえあればいい!
30代になった頃の私は、そう考えていました。
でも今の私には、仲間や友達がいっぱいいます。
増やすつもりもなかったのに、いつの間にか増えてしまいました。
この仕組みを身につけた人の話は、第3章に書きました。
好きなことだけやって生きていく。
自分の夢をみんなに応援してもらう。
そんな存在になる仕組みは第2章に、そしてスタートさせた人の実例を第3章に書いています。
本書は「カリスマ」についての、日本初の研究書です。
カリスマ店員やカリスマモデル、とテレビで呼ばれるような、そういう安いカリスマではありません。
カリスマゆえに働かずに生きていける。
周囲にがっちり支えられ、自分のやりたいこと、やるべきことのみを見つめて生きていける。
そういう「本物のカリスマ」の研究書であり、ノウハウ本でもあります。
「なぜ世界はカリスマを必要とするのか?」
「なぜカリスマは世界を変えるのか?」
「カリスマになれない、なりたくない人は、どう生きるのが得なのか?」
今まで誰も語らなかった、こんな「世界の仕組み」は、第2章・第5章に書いています。
また、カリスマを必要とする世界の危うさ。
ネット社会の悪意と、その仕組み。
アンケートや調査では出てこない、今を生きる大多数の「ネット民」については第4章で詳しく述べています。
本書は「カリスマという存在」「カリスマの分類」「カリスマのなりかた」「カリスマの危険性」「カリスマを必要とする社会」「カリスマが動かす歴史」「カリスマじゃない私たちの対処法」についての本です。
できるだけ平易に、あらゆる世代の人に納得してもらえるような表現で書いています。
働かずに食べていきたいあなた。自分の夢や目標を実現したいあなた。
ネット社会がどうなってしまうのか不安なあなた。
本書に回答のすべてがあります。
答えは「カリスマ」なのです。
カリスマ論
――いまもっとも幸せな生き方は「小さなカリスマ」になること