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岡田斗司夫の解決!ズバっと 悩みのるつぼ「就職活動で劣等感」(回答編)
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岡田斗司夫の解決!ズバっと 悩みのるつぼ「就職活動で劣等感」(回答編)

2015-12-06 06:00
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    岡田斗司夫のニコ生では言えない話
     岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/12/06
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    おはよう! 岡田斗司夫です。

    昨日のメルマガで朝日新聞『悩みのるつぼ』の相談文をお届けしました。
    今日は、いよいよ回答文もお届けします

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    相談 「就職活動で劣等感」

     21歳です。第一志望の企業に最終面接で落ちました。
     最終まで残っていたのは奇跡といえるくらいの倍率でした。

     内定先は社員が50人ほどの規模の小さな会社です。
     良い点は土日休みなことくらいで、口コミサイトでは社長がワンマンであるなどあまり良いことが書かれていません。

     介護職か事務職かで迷いました。
     やりがいの面で介護職と迷っていました。
     事務職は何年も務めているとマンネリ化し、仕事以外にしか楽しみを見いだせないのではないかと思ったからです。
     ただ福祉施設で職場体験をした時、排泄介助が生理的に受け付けず、また、認知症の方との意思疎通が難しさから、自分には無理だと感じました。
     また夜勤などもあり、体力面で心配で、結局、嫌だと思っていた事務職に決めました。
     世の中、なりたい職業についている方もいますが、大半は何かしらの妥協をしながら就職するのかなと思います。
     納得のいくまで就活を続けるつもりです
     が、納得できる企業から内定が貰える保障はありません。
     プライドの高い私は、結局小さな企業の事務職に就職するかもしれない現状を受け入れられません。
     他人と比べ、劣等感でいっぱいで、この先に希望を持てません。
     劣等感でいっぱいのまま来年の春を迎えたくないです。
     前向きに考えられるアドバイスを頂きたいです。


    ───────────────────────────────────

    岡田斗司夫の回答文


     トランプで遊んでると、カードが配られる前はいろんな想像をします。
     「ロイヤルストレートフラッシュかも!」とか。
     でも配られたカードは、ただのワンペア。
     小さな会社に内定、というのは「ワンペアしかなかった」というぐらいの「小さなラッキー」です。
     望んでいた百点ではないけど、けっしてゼロじゃないし、ましてやマイナスでもありません。
     たとえるなら「三十点」かな?

     いま、劣等感でいっぱいなのは、現状を「百点じゃなく、たった三十点」「つまりマイナス七十点!」と考えてるからでしょ?
     実は三十点なのに、自分の現状をマイナス七十点と勘違いしちゃうのは、実はあなたにいま、想像力が足りないからです。
     
     だってこの先、仕事先の出会いがきっかけで、すっごく好きになれる彼女ができちゃったら、もうそれだけで百点の幸せでしょ?
     三十点の小さな会社でも、生涯の親友が見つかったら、仕事帰りの飲み屋で転職をすすめられたら、と六十点や七十点を超えるチャンスなんて、それこそ掃いて捨てるほど考えられます。

     小さな会社のワンマン社長、ということは「実力があるトップに、直に自分を鍛えてもらえる」という意味でもあります。
     就職したのがもし社員数百人もいる企業だったら、社長に実力アピールはかなり難しいですよ。
     
     「岡田さんはポジティブすぎる」?
     とんでもない!
     
     カードが配られる前は誰でもこの程度のこと、考えます。
     あなただって「最終に残れたのは奇跡」な企業に、ちゃんと夢を見たんでしょ?
     いま劣等感で一杯なのは、現状をマイナス七十点と勘違いして、視野が狭くなってるからです。
     だから発想が貧困になって、ありきたりの、つまんない貧相な将来予想しか思いつかない。
     あなたが落ち込んでる原因は、「現状」じゃなくて「自分の貧相な想像で生んだ未来」なんですよ。
     カードが配られた、というのは「ゲームが始まった」という意味です。
     「どこに就職するか」は結果じゃなく、単なるスタート位置。
     百点のスタートではなく、三十点のスタートかもしれません。
     でも、じゅうぶんに「最後は勝つ!」を狙える位置です。
     
     せっかくプライドが高いんだから、視野が狭くなってる自分を「俺としたことが!」と恥じて、本来の上昇志向を取り戻してください。
     
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