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岡田斗司夫の解決!ズバっと 「ホームレスのまま、結婚までしてしまった」
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岡田斗司夫の解決!ズバっと 「ホームレスのまま、結婚までしてしまった」

2016-01-08 06:00
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    岡田斗司夫のニコ生では言えない話
     岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/01/08
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    おはようございます。

    今日は『解決!ズバッと』はお休み。
    絶賛発売中の岡田斗司夫の最新著作『カリスマ論』から、ハイライトをお届けします。

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    「ホームレスのまま、結婚までしてしまった」


     小谷くんが貧乏芸人だった頃は、ライブに出て、営業やって……と必死に働いても、1カ月のギャラはせいぜい3万円から4万円。
     家賃を払えば、ほとんどお金は残りませんでした。
     ホームレスになった今の方が、貧乏芸人だった頃より、はるかに食えるようになったと言います。

     なぜ50円の仕事で、太るほどの余裕があるんでしょう?
     半日仕事ともなれば、依頼した人も ご飯くらいは出してくれます。
     仕事が夜までかかるような時は、結局昼食と夕食の両方をご馳ち走そうになって、さらに飲みにまで連れて行ってもらえることも多いそうです。
     さらに、手間賃が50円ともなると、本当にいろんな人が気軽に依頼してくるため、いつも新しい出会いがあります。
     その結果、知り合った女性と、結婚までこぎ着けてしまったんですね。

     以前に私と『未来改造のススメ』(アスペクト)を書いた、プログラマーの小飼弾さんが面白いことを言っています。
     「何かが足りない人間は、衝突断面積を増やせ」
     出会いがないから結婚できないと言っている人は男女を問わず多いんですが、そういう人がすべきは自分磨きとかじゃなくて、とにかく出会いの数を増やすこと。
     小谷くんは、期せずして衝突断面積を増やすように行動していたということですね。
     50円仕事を繰り返しているうちに、芸人をしていた時よりもずっとたくさんの人たちとのつながりが、自然にできていきました。

     仕事を受けた縁で結婚することになった小谷くんですが、当然のことながら、お金はありません。
     結婚資金はどうしたのでしょうか?
     小谷くんが行ったのが、先にも登場したクラウドファンディングです。
     「僕に結婚式をあげさせてください」と訴え、お金を集めることに成功しました。

     実は小谷くん、クラウドファンディングの成功率が100%で、必ず目標額を達成しています。
     彼がうまいのは、目標の設定条件をかなり低くしていることでしょう。
     彼が結婚式場に選んだのは、遊園地の「浅草花やしき」でした。
     浅草花やしきは、平日の昼間なら安く貸切にできます。
     浅草駅のすぐ近くだからアクセスもよいし、遊園地だからどんなにたくさんお客さんが来ても大丈夫。

     クラウドファンディングのキモは、出資者に共感してもらうことですが、ここでも小谷くんは優秀です。
     自分はホームレスなんだけど、このたび結婚することになりました。
     こんな僕と結婚してくれた奥さんのために結婚式を挙げてあげたいと思っています。
     でも、ホームレスだから、家もないし、お金もありません。
     どうか、みなさん、お力を貸してください!
     そして、結婚式に参加して、一緒に思い出を作ってください―。

     これはうまい手です。
     普通の結婚式には、招待された人しか来ません。
     でも、クラウドファンディングで呼びかければ、「面白そう」、「応援したい」と思った人は、誰でも結婚式に参加できるんです。
     圧倒的に「開放的な」結婚式です。

     このアイデアは多くの人に受け入れられてあっという間に目標額の150万円を達成、小谷くんは見事に結婚式を実現しました。
     その上、結婚式にやって来る人は、みんなご祝儀を持ってきてくれます。
     当日参加できなくても後からご祝儀を送る人もいたりして、結果的に小谷くんは儲かってしまったそうです。
     なんだかんだやっているうち、2014年の末には、小谷くんの貯金額は100万円を超えてしまいました。

     小谷くんは上京した当初、本当に貯金などまったくなくて、食うや食わずの芸人でした。
     キングコング西野くんの後をついて、飯を奢ってもらう。
     それで何とか生き延びていたような暮らしだったのです。
     それがホームレスになって、どんな仕事でも50円で受けるというバカな商売を始めたことで、どんどん食えるようになっていった。
     いや、食わせてもらえるようになったのでした。


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