───────────────────────────────────
「アナキンを弟子にした皇帝は、人間不信?」
ダース・モールやドゥークー伯爵がいるにしても、基本的に味方の人数が少ないんですよ。
この手持ちの駒の少なさで銀河帝国を作るプロセスが、面白いんです。
証拠を消して、自分がどういう汚いやり方で権力を掌握しているかを把握していくしかない。
そして、自分がルール違反をしていることも知っているから。
だから裏技を使わざるを得ない。
そして、裏技を使った証拠を消していくしかない。
いわゆる銀河の小沢一郎。
手腕は抜群なんだけど、方法は褒められたものじゃないよね。
いわゆるキングメイカーになればよかったんだけど、長年“陰”にいた人間なのでそれが出来ない。
最終的に表に出るために陰にいたんですが、陰の手法を使いすぎたんですね。
"自分の協力者"は、自分と同じ手法をとった仲間なわけですよね。
自分の部下を次々と「無能だから」「みんなにバレるから」という理由で殺しちゃうと、自分の軍団の力が上がらないんです。
でも彼は出来なかった。
だから、“味方殺し”なんて手法をとっている。
自分と同じ“手を汚した者”しか信頼が出来なくなってしまってる。
パルパティーンは、アナキンの手足が失われて引き返しがつかない状態になって、ようやく彼を信じることが出来た。
だからといってダース・ベーダーを次期皇帝にする気は全然ないよ。
多分、パルパティーンはフォースとダークサイドの力で永遠に生きるつもりですよね。
しかし、アナキンのように取り返しのつかないことまでやった人間なら、ようやく信用できると思います。