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デュラン・デュランのジョン・テイラー、自伝について語る
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デュラン・デュランのジョン・テイラー、自伝について語る

2012-11-03 16:30
    Filed under: リリース, ロック, 音楽

    自伝『In The Pleasure Groove』でセックス&ドラッグ三昧だった日々を明かしたデュラン・デュランのジョン・テイラー。彼が自らの問題と正面から向き合ったのは90年代に入ってからだった。その後は2度目の結婚をして家庭を持ち、2000年代にはデュラン・デュランに再加入するなど、彼の人生は好転していく。現在52歳のジョンに、<spinner.com>が話を伺ってみた。

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    Spinner.com>: デュラン・デュランは1982年から84年にかけて、大成功を収めました。当時はあなたがドラッグやセックス三昧だった日々でもあります。そこにはバンドの華々しい成功、もしくはそれよりも深い何かが原因としてあったのでしょうか?

    ジョン・テイラー: すぐに浮かぶのは、2つのことかな。1つは本格的なレコーディングで、ベース奏者としての自分の役目はギタリストのそれとは違うことに気付いたこと。アルバム『リオ』(1982年)での自分のレコーディングは、あっという間に終わってしまったんだ。スタジオにいたのは5、6日じゃないかな。その一方でギターの多重録音なんかは、俺の3、4倍はかかっていた。キーボードも同じだ。そこで自分には時間がたくさんあると気づいたんだけど、当時の俺は時間を持て余してしまっていた。今でもそうだよ。

    当時の俺が表現しようとしていたのは、自分がかつて核家族として経験していた安心感やぬくもり、心地良さだった。ツアーに出た時、それらを心から欲していたよ。どうしようもないほどの孤独感にさいなまれていたんだ。それに俺はシャイだったからね。だからドラッグやアルコールの力を借りたのさ。ポップスターになるために必要だったんだ。本当に破滅的だった。ほかのメンバーとは違い、俺は潮時ってものをわかっちゃいなかった。メンバーが朝の5時に「もう寝ようぜ。明日はNYに行くんだからさ」と言っても、俺はそうできなかったんだ。切り替えがうまくできなかったのさ。それを受け入れられるようになったのは、ずっと後のことだよ。

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    あなたがステージでハイになることで、一線を超えていたというのは驚きでした。

    ワクワクすると思っていたんだ。これまでの先輩たち同様、ロックな人生を送りたかった。だけど結局、彼らのファンタジーや現実は自分が思っていたものとは違っていた。ローリング・ストーンズのドキュメンタリーを見て思ったよ。キース・リチャーズは俺と一緒だって。メディアの作るイメージとは違い、彼はギリギリのとこでやってるとね。誇張かもしれないけどさ。彼はそれをわかっていて、うまく対処していた。

    伝記では、90年代初めにいたアリゾナ州でのリハビリ施設のことにもふれています。当時のあなたの人生はコントロール不能でしたね。

    (そこでの経験は)俺にとってかなり深いものだから、是非とも紹介したかった。それに多くの人が中毒と闘っているのも知っているしね。自分の壮絶な経験を知ってもらいたかったんだ。回復もしたしね。今ではあなたにとっても、バンドにとっても好調な時期ですね。今後の計画などはありますか?

    「もし」とか「もしかしたら」とかにとらわれず、あまり考えすぎないってのが俺の幸せの秘訣なんだ。ただ流れに身を任せるんだよ。その中でも、テンポや方向性ってのは決められる。俺はあれこれコントロールするのが好きじゃない。「こうなるから、俺はこうしよう」とかってのはないんだ。それに俺は、素晴らしい人たちに囲まれている。それこそが大事なことだと思うんだ。自分が周りの人に恵まれているのなら、あとは朝、寝床から出ればいいだけ。俺には素晴らしい妻や最高のバンド仲間、最強のマネジメントチームがいる。ここまで来るのには長い時間がかかったけどな。時には「何やってるんだ、俺? 何か完全に違うことを始めなきゃ」って思うこともあるけれど、今起きていることがあまりにも素晴らしいから、そんな考えはすぐどこかに行っちまうのさ。

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