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天皇は3カ月も湯治するほど温泉好き? 裏に血なまぐさい政争も
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天皇は3カ月も湯治するほど温泉好き? 裏に血なまぐさい政争も

2013-10-21 15:30
    Filed under: 国内, 暮らし・車, カルチャー, アフター5, トピックス,

    日本人は温泉好き民族として知られていますが、実はその血筋はかなり古くから流れているようです。『旅の手帳mini 千年温泉』は、千年も歴史があると言い伝えられているような、歴史ある温泉を紹介した一冊。これによると、歴代天皇も温泉を愛していたという記録が残っています。

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    「『日本書紀』には温泉好きの天皇も登場する。舒明天皇は即位して3年目の9月に有馬温泉(兵庫県)に湯治に出かけたが、戻ったのは12月になってのこと。3カ月間の温泉湯治とは、なんともうらやましい話。舒明天皇は温泉湯治がお気に召したらしく、道後温泉(愛媛県)にも4カ月間滞在していたという」

    温泉に3カ月も4カ月も滞在なんて、本当に「なんともうらやましい話」。さらにこの道後温泉、歴史の教科書でお馴染みの聖徳太子も湯治に訪れています。聖徳太子はその温泉の効能と椿の咲き誇る風景に感動して、碑文まで残したのだとか。相当な感激ぶりがうかがえます。

    一方で、温泉には政争に関する血なまぐさい話も残っています。和歌山県の南紀白浜温泉に関してはこんな逸話があるそうです。

    「中大兄皇子は『大化の改新』を行なったことで知られているが、『日本書紀』によると、中大兄皇子の従妹である有間皇子(ありまのみこ)は、政争を避けるために心の病を装い南紀白浜温泉に滞在し、飛鳥の都に戻ると叔母である斉明天皇(中大兄皇子の母)にも湯治を薦めたので、天皇も南紀白浜温泉へ湯治に出かけた。ところが天皇が留守の間に、有間皇子は謀反を企てたとして捕えられ、天皇と中大兄皇子が滞在する南紀白浜温泉に連れて行かれ、そこで絞首刑となる。温泉地が政争の舞台になった興味深い話だ」

    謀反を企てたという有間皇子も、そして温泉滞在中だった斉明天皇も、まさか湯治の地で処刑が行われることになるとは思いもしなかったのではないでしょうか。歴史ある温泉ならではの話といえそうです。

    書籍にはこうした伝説のような逸話のある、歴史ある温泉が数々登場。秋の行楽シーズン、温泉に行く際の参考にしてみてもいいかもしれません。

    また、この時期の温泉でぜひとも一緒に楽しみたいのが紅葉。温泉は山合にあることが多いため、温泉地の近くには紅葉スポットが多数あります。先の有間皇子のエピソードにも出てきた南紀白浜温泉も、実は周辺に紅葉が楽しめる山があります。温泉地の紅葉はトレッキングや登山で鑑賞するも良いですが、せっかくなら宿の部屋や、温泉に浸かってゆっくりと眺めたいもの。そうしたニーズに応えて、温泉宿予約サイト・ゆこゆこでは「客室か風呂から紅葉を望める宿」を特集しています。伊豆・箱根といった関東から近い温泉地はもちろん、北海道や九州に至るまでの「紅葉が見られる」温泉宿を掲載しています。

    この時期しか楽しめない紅葉の見られる温泉。湯船で堪能してみてはいかがでしょうか。

    【書籍データ】
    ・『旅の手帳mini 千年温泉』 交通新聞社

    【参照リンク】
    2013年版 紅葉特集 客室か風呂から紅葉を望める宿(ゆこゆこネット)
    http://www.yukoyuko.net/special/dir/name/s_kouyouYado

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