ビジネスマンたるもの自主トレーニングなしに成長は望めません。日々の実務だけでは、なかなかライバルとの差はつきにくいもの。仕事の準備や、人言関係の構築など、実務時間外を充実させ、2014年を「飛躍の年」にしたいものです。
そんな自主トレーニングの時間ですが、実はわりと多くの時間が用意されていることに気づいていますか?
例えば、毎日19時に退社し24時に就寝しているビジネスマンがいるとします。その間の時間は5時間。週5日間分で25時間、1か月分だと約100時間になります。1年間でみると、だいたい1200時間もの時間を自主トレーニングにあてることができるのです。毎日そんな早い時間に帰ることはできないという人でも、仮に21時退社だとすれば、1日あたり3時間あり、年間でみると720時間も確保することができるのです。実務時間外に私たちに与えられた時間は、想像以上に多いことに気がつきます。
34歳でサンリオに入社し、5年目に常務取締役になった鳩山玲人氏は、自身の新人時代に、この1200時間をどう使うかを常に考えていたと、書籍『桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか』のなかで明かしています。
仕事で結果を出すことに重きを置いていた鳩山氏は、自分のトレーニングに十分な時間を割り当てることに注力しました。強い意識をもって自主トレーニングに取り込むのと、取り組まないのでは、10年後に1万2000時間分(約500日分)の差となるからです。社会人10年目にライバルに約1年半分の差をつけることができるのです。これは決して無視することのできない数字です。
また、ここの時間を注ぐことで、通常業務のクオリティがぐっと上がったとも。
「訓練と実績の循環を日々きちんと回している人と、やるべき準備を怠って目の前の仕事を片づけることにしか意識が向いていない人とでは、成長の速度がまったく異なります」(鳩山氏)
本当に仕事力を高めたいなら、小さいことを毎日継続することが大切なのです。
「1日に1%の変化をつみかさねれば、365日で1.01の365乗ですから、約37.5倍の変化となります」(鳩山氏)
自主トレーニングの時間に何をするかは、人によって異なりますが、小さくても毎日コツコツとトレーニングすることで「揺るぎない基礎力」を身につけることができるでしょう。
自主トレーニングを自分の生活のなかに取り入れ、2014年以降のワークライフを充実させてみてはいかがでしょう。
【書籍データ】
・『桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか』(幻冬舎) 鳩山玲人著
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