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【ジャニーズ定期速報】90年代回帰なSMAP「シャレオツ」が宇多田「First Love」と共通する点
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【ジャニーズ定期速報】90年代回帰なSMAP「シャレオツ」が宇多田「First Love」と共通する点

2014-01-07 22:00
    Filed under: 国内, 芸能, カルチャー, 音楽

    2013年6月に発売された『Joy!!』が記念すべき50枚目のシングルとなったSMAP。51枚目という新たなスタートを切ったシングルは、まったく異なる曲調の2曲が収録されている両A面シングル『シャレオツ/ハロー』だ。


    まず、3分18秒というSMAPのシングル曲の中で最も短い楽曲となっている『ハロー』は、4月に初の日本武道館公演も決まっている人気上昇中のバンド「クリープハイプ」の中心メンバー・尾崎世界観が作詞作曲した1曲。その名の通り独特の"世界観"を持つ尾崎による語りかけるような歌詞が、美しいメロディーラインと見事にマッチした1曲となっており、曲の終わりを告げる香取慎吾のソロパートは、彼の優しい歌声の魅力を最大限に引き出している。

    そんな『ハロー』と対極をなすような衝撃的な1曲が、『シャレオツ』だ。既に、「全然問題ないって本当に問題ない」という象徴的な歌詞がクセになっている人も多いと思われるが、同曲で徹底されている耳心地の良い"韻踏み"の歌詞は圧巻の一言だ。

    まず上記の歌詞は、字面こそ「全然問題ないって本当に問題ない」となっているものの、曲中では「本当に」とは歌われず、「全然問題ないって"ほんとん"問題ない」と歌われている。"に"とは全く発声されていない。実際の詞よりも聞こえ方を優先するという、宇多田ヒカルの『First Love』におけるサビ前の"だは~"的な手法が採られているのである。

    そしてこの他にも、「暴君ジョーク」、「無鉄砲扇動」、「過ぎたセゾン 慣れたメゾン」など、印象的な韻踏みフレーズが続々登場。「シャレオツ」や「オサレ」、そして「問題ない」など、90年代から2000年代的な少し古めのワードが散りばめられていることから、一聴するとゆるい印象を持ってしまいがちな同曲。しかし、作詞家がトラックの構成を踏まえたうえで、"ちょい古ワード"も含めて意図的に作り上げていることは間違いない。

    作詞を担当したのは、ブラスロックバンド「乙三.」のメンバー・大竹創作(38歳)。大竹は、ジャニーズ関連では山下智久のシングル『はだかんぼー』(2011年)を作詞作曲している。桑田佳祐を思わせる彼の"フレーズ創作能力"は、今後も多くのジャニーズ楽曲の中で活かされていきそうだ。

    また、『シャレオツ』の曲調は、昨今のSMAPの楽曲では珍しいホーンサウンドが特徴的なファンク調となっている。そのサウンドに、『たぶんオーライ』、『しようよ』、『はだかの王様 ~シブトク つよく~』といった90年代のSMAPのディスコグラフィーを想起した昔ながらのファンも少なくないだろう。

    作曲したのは、香取と山下智久によるユニット「The MONSTERS」の楽曲をプロデュースし、香取とは懇意であるというJeff Miyahara。西野カナ、JUJUなどのプロデュース業が高く評価されている彼は、SMAPの2作前の両A面シングル『Mistake!/Battery』において、疾走感のある秀逸なEDMナンバー『Battery』を作詞作曲している。最近のSMAPの音楽面を支えている重要人物といえるだろう。

    そんな彼による"90年代SMAP回帰"的な側面が見られた『シャレオツ』は、51枚目という新たなスタートを切ったSMAPの今後のさらなる音楽的可能性を感じずにはいられない1曲となった。2014年に発売されるだろう新曲も楽しみにしたいところだ。

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