現在は九州プロレスで活躍するTAJIRIインタビュー!現在のプロレス、九州プロレスの熱、ブック論争……あらゆる話題を13,000字で語りまくります!(聞き手/ジャン斉藤)☆ニコ生配信されたものを再構成したものです
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――TAJIRIさんといえば、単行本とnoteの執筆でもご活躍されてますけど、ボクもたまにnoteを購入してます。
――ハハハハハハ!TAJIRIさんのnoteは面白いんですけど、単記事発売じゃないですか。月額制にしないんですか?
TAJIRI そろそろ月額制にしてみようかなって。noteのほうから「そうしたほうがいいですよ」っていきなり連絡があってですね。
――月額制にしたほうが読む人は多くなりますよ。
TAJIRI そういうもんなんですねぇ。
TAJIRI秘密文書編集室
https://note.com/buzzsawkick/membership/join
――noteでも触れているかもしれませんが、今日はいろんなお話をお聞きしたいと思います。TAJIRIさんはいま九州プロレス所属で福岡に住まわれてますね。
TAJIRI もう2年近く経ちますね。大学時代にこっちに住んでいたんで、もともと馴染みがあるんですけど。住んでるところは福岡空港の近くで、すぐに近くを飛行機が通るから、そういうときに電波が悪くなるんですよ。
TAJIRI ハンパなく飛ぶんですよ。九州プロレスの道場まで自転車で1分で行けるんですけど、道場の上に飛行機がものすごく接近しますからね。昔、飛行機のパーツが落ちて事件になったことがあったみたいです。
――TAJIRIさんの九州プロレスの1日はどんな感じなんですか?
TAJIRI 朝、道場に教えに行って、午後は営業に付き添うこともあるし、夜は営業や接待。プロレス好きの社長さんが多いのでけっこう呼ばれるんですね。
――指導以外にも営業をやりながら、リング内外で九州プロレスを盛り上げていってるんですね。
TAJIRI はい。ボクなんかは営業をわりとやってないほうで。一番すごいのは、ばってん×ぶらぶらですね。彼は自分であちこち飛び回ってますから。東京には伝わってないんですけど、九州プロレスはものすごい広がってますね。
――TAJIRIさんのツイッターからその熱は伝わってます!
TAJIRI だといいんですけどね。けど、べつにプロレスファンに伝わらなくてもいいんじゃないかなって思ってて(笑)。
――なんでですか(笑)。でもまあ東京のプロレスファンに伝わっても、現地で見れるわけでもないですね。
TAJIRI 逆にボクは東京のプロレスをほとんど見ないんですよ。『週刊プロレス』もここ2年間読んだことが1回もないし、ネットで調べたりもしないし、映像配信も見たこともないしで。そうすると、プロレス界のことがなーんにも伝わってこないんですよね。「この世にプロレスは存在しないんじゃないか?」ってくらい。自分から調べないと、なーんにも入っていないんですよ。だから普通の人も「プロレスはあるのか、ないのか」という感じだと思いますね。
――たしかに世間を飛び越えたニュースがいまのプロレス界にはあまりないですね。
TAJIRI まあ、それはプロレスだけではないと思うんですけど。ボクは球技にまったく興味ないんで、サッカーやバレーボールのニュースは何にも知らない。昔ならたまにプロレスのニュースも飛び込んできたんですけど、いまは情報が多すぎるから難しいですよね。
――TAJIRIさんって、携帯でしかツイッターをチェックしない派なんですよね。基本的にパソコンで見ると。
TAJIRI そうですね。携帯では「noteが売れたかな」って確認しかしないです。“noteこ●き”だから(笑)。
――ハハハハハハハ。noteでプロレスのことを書くにあたって最近の情報を気にする必要はないと。
TAJIRI やっぱり何も知らなくて困るときがあって。プロレス界で起きてることを書くのが一番読まれるわけじゃないですか。このままじゃ“noteこ●き”もできないんじゃないかって(笑)。
――ハハハハハ。ものすごい失礼な質問なんですけど、棚橋弘至さんが引退表明されたことはご存知ですよね?
TAJIRI それは聞きました。
――よかった(笑)。九州プロレスにお話を戻すんですけども。Dropkickチャンネルは格闘技ファンが多いのであまりご存じないんですけど、九州プロレスは大会を無料観戦できるんですよね。
TAJIRI 全大会無料です。
――すごいなあ。九州に旅行で行く機会があったら、誰でも覗けるということですね。
――3500人入ってないのに「主催者発表3500人」と発表している団体があるかのような言い方はやめてください(笑)。
TAJIRI フッフッフッ。まあ昔はボクもやってましたけどね(笑)。こないだの福岡国際センターもパンパンだったんですよね。国際センターに来た他団体をいくつか見てるんですけど、2000人以上入ってるところってないと思いますね。
――いまの世の中って娯楽が溢れてるから、タダでも行かないですよね。それで1000人の集客はすごい。
TAJIRI 九州プロレスには「この人、いつも会場に来てるな」って常連が100人近くいるのかなあ。この前なんてボクの生まれ故郷の玉名(熊本県)でやったんですけど、8万人の人口のところに1000人弱来たんですよ。遠くから来る人もいたんですけどね、東京にはそういう話はまったく伝わってないでしょ?
――なんとなく聞いてるんですけども、おそらく現地に行けばまた違った熱があるってことですね。
TAJIRI たまに東京から知り合いが来るんですけど、みんなびっくりするんですよね。東京から九州プロレスに参戦するレスラーたちもいろいろとびっくりしますね。
――それは東京のプロレスと雰囲気が違うわけですか。
TAJIRI 全然違う。九州プロレスの会場は子供ばっかりなんですよ。やっぱり夜18時から水道橋でやるプロレスに子供は見に行けないですよね。
――試合内容も東京のプロレスとまた違うわけですか?
TAJIRI すごくシンプルですよ。複雑な攻防をやったら子供たちはわからないのでやらないです。
――具体的にどういった攻防が複雑なんですかね?
TAJIRI 「奇跡が起きるプロレス」です。「なんでそういう態勢になるんですか」「そういう動きにならないでしょ?」って攻防です。不思議なプロレスが多いじゃないですか(笑)。
――えーっと、多いかもしれないですね(笑)。
TAJIRI 黒潮“イケメン”二郎がそういうプロレスを「奇跡のプロレス」、略してキセプロって呼んでるんですよね(笑)。
――イケメンさんのせいにしないでください(笑)。
TAJIRI アイツこの前、玉名の興行に来たんですけど、試合はすごくシンプルですね。わかりやすいです。
――たしかにプロレスをよく知らない人から見ると「これはどういう技なんだろう?」という動きはあるのかもしれないですよね。
TAJIRI ボクにだってわかんないですもん(笑)。だから、東京のプロレスを見なくなっちゃったんですよ。
――そこはマニアを対象にしていくと、より刺激的なものを求めた結果、キセプロにたどり着くんでしょうかね。
TAJIRI もちろんマニアだけがいる空間の面白さもあるんですけどね。
――ただ九州でマニアだけ集めてもビジネスとしては回らないところはありますよね。
TAJIRI マニアって数が少ないですからね。
――全大会無料で見せるということは、九州プロレスには協賛企業はものすごくたくさんあるわけですよね。
――2億円!
TAJIRI NPOだから数字はすべて表に出るんですよ。
――九州プロレスはプロレス史上初のNPO団体なんですよね。専属の営業部員もいて、レスラーも営業のサポートはするけど、基本的に試合だけ。
TAJIRI あと慰問ですね。ボクと玄海はキャラがあるからだと思うんですけど、めんたい☆キッドさん、阿蘇山、桜島(なおき)選手、佐々木日田丸さんなんかは、毎日のように幼稚園や介護施設に行ってます。年間200回かな。
――年間200!? 東京のプロレスはちょっとビジネス構造のあり方が違うですね……。
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コメント
コメントを書くキセプロ。
キセキのプロレスの話はkaminogeでもされてました。
賛否両論あるべきかと。
つげ義治のくだり好き。