大みそかに行われる「第65回紅白歌合戦」。一時期ほど国民の関心も低くなったという意見もあるが、とはいえその年を代表する(もしくはNHKと縁がある)歌手が一堂に会するイベントだけに世間の注目度は高い。
そんな紅白の歴史で「事件」といわれる有名なハプニング案件を紹介。悪夢の3年「1984年~1986年」といえるだろう毎年何かが起きた80年代半ばを筆頭に、昨年までの「紅白ハプニング史」振り返ってみよう。
■生方恵一アナ「ミソラ事件」1984年
紅白史に残る痛恨のミス。都はるみの引退前のラスト・ステージの後で「もっともっと、沢山の拍手を、ミソラ・・・ミヤコさんに」と「都」を「美空」と言い間違える。しかも美空ひばりが身内の不祥事で出演自粛している最中ということでより話がややこしくなった。
その後週刊誌などが叩きまくって、生方アナは、翌年大阪に移動になり、その年に退職(退職はミソラ事件が原因ではないと本人は生前否定していた)。美空ひばりも都はるみも後に生方アナを気遣うなど、本人たちも気にしていないのに回りが騒ぎすぎた、単なるいい間違えで人を追い込む民衆の同調圧力の恐ろしい例。
■吉川晃司「シャンパンをぶちまけ出禁」1985年
デビュー当時から結構やんちゃなパフォーマーンスで知られていた吉川晃司。デビュー2年目の吉川が初出場の紅白でステージにシャンパンをぶちまけ、セットを壊すなど大暴れ。その後の河合奈保子の歌の冒頭が切れ、シブガキ隊のフックンが濡れたでステージ滑る貰い事故も含めて大惨事に、その後吉川は10年以上出禁になった。プロレスラーと喧嘩しちゃう芸能界ケンカ最強位ですからこれ位は想定内です。
■加山雄三「仮面ライダー」1986年
加山の「仮面ライダーはOKで都と美空はNG」・・・なんだかなぁ。若大将が少年隊の「仮面舞踏会」を「仮面ライダー」といい間違えた件。今年になってTBSの番組でマッチさん(近藤真彦)がリハのときに少年隊に「衣装仮面ライダーみたいだな」といったのが伏線があったいう事実が明らかに。
■小林幸子「4億円の衣装の電飾が不発」1992年
長らく名物だった小林幸子の巨大衣装、美川憲一とのバトル以前から年々スケールアップする衣装のために1年間稼いだ金を投入する小林幸子のプロ根性の象徴だった衣装。1992年は4億円の電飾衣装が本番中にショートしてコンピュータが故障する惨事に...その後マネージャーと揉める騒動の原因ともなった「贅沢な衣装代」だが、やはり豪傑パフォーマーとしての幸子のアイディンティティといえる。
■綾瀬はるか「日本中を不安にさせたスリリングな司会進行」2013年
記憶に新しい綾瀬はるかの司会。危険だと判りながら天然を大晦日の大舞台に放つというNHKの大英断は80年代では考えられない事である。リハーサルで曲も人名も間違い、和田アキ子が心配する爆弾であることは明白だったが、幕は開いてしまった。
冒頭の「NHKホールが生きてるみたいですね」という謎のアドリブから、司会進行中に度重なるフリーズ、演者である嵐の櫻井翔がフォローする「全員で綾瀬はるかを守る会」という体制の中、美輪明宏をスルー、杉良太郎御大に伍代夏子のアフター、ビフォーの2回連続で意味不明のダイレクト・パスの質問攻め、そして全編に渡り噛んで噛んで噛み倒した。
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