文◎アニマルアキ(さまよえる格闘技ファン代表)
皆様、初めまして。
アニマルアキと申す者です。
普段は公式HPの議論の場に多数の書き込みをしてる素人ですが、今回、谷川さんから「ブログに大会の感想を載せてみないかい」と言う申し出があり書かせて貰う事にしました。
単なる1ファンの意見ですので選手の皆さんには大変失礼な部分もあるとは思いますが、ド素人がカワイイのうと鼻で笑いながら読んで貰えれば幸いです。
この道場マッチの開催、私は今か今かと指折り数え楽しみにしてたのに巌流島チャンネルのCM動画再生回数は100回を越えていない。
ツイッターでも語られてなきゃ格闘技ブロガーも一切話題にしていない。
専門マスコミへのプレスリリースはあった物の参戦選手は無名の人ばかりで、第一回大会後のプロモーションも皆無、CSフジの番組は放送されておらず、スポーツ紙なんて扱ってくれる訳がない、ヤバいんじゃねぇ、これ!!リアルに視聴者数が表示されるのに誤魔化せないじゃん!!いきなり巌流島先生の次回作を御期待くださいで終るんじゃねぇ!!と激しく不安に駆られておりました。
唯一期待出来る部分は逆に露出0だったから飢餓感が煽られて、変わり種の大会を一度は見てみたいって人がいるかもって部分。
で、長い長い暗闇の待ち時間を経てやっと大会放送が始まりました。
ところがここから試合が始まるまでがまた長い、後ろの方から謎の「エイエイオー」の掛け声が聞こえては来るけど、実況席も慣れてなく時間潰しに困ってるのが画面上からも伝わって来る。
地上波で見た事ないけどコスプレの姉ちゃんカワイイな、端のオッチャンが相撲の親方みたいな貫禄あるな、何気に楽しみにしてる人生の楽園の時間だなとボーっと見てたらやっと試合が始まりました。
ここで私、一度追い出されてしまいました。巌流島を心の底から応援してんのに追い出すって恩を徒で返すのか、それがお前のやり方か、ニコニコ!!と喚きましたが泣く子と資本主義経済には勝てないのでプレミアム会員になりました。
試合は始まってましたが、まずどっちが誰か解らない!!
同じ様な胴衣でカメラも引きで顔のアップが見えない、テロップは出ないし背中に名前等を書いてる訳でもなし、リングアナのコールも無く試合が始まる。
まぁどっちがどっちでもいいや、どっちも知らないしで見ましたけど。
次回からは道着に高校野球の背番号の様な名前等を書いた布を縫い込むか、最初にテロップで名前を出すか、寄席の落語家の名札の様な物を両サイドに出すかして欲しい物です。
試合後にはニコニコ判定と言う斬新な企画もありましたが両者負けの選択肢も欲しい所、塩っぱくて勝者がいないよって感じの試合もありましたし。
Aルールの2試合はレベルの低いキックボクシングにしか見えなく、目新しさもなく泥臭いだけで、とても金の取れる代物じゃないと思われ。
場外の必要性皆無、普通にリングでやるべきな訳であり。
Bルールの第3試合、空手vsキックも巌流島ルールでやる理由が感じられず視聴者の皆さん、ゴメンなさい。
でも選手はドロップキックを出したり、浴びせ蹴りを見せたりして、頑張っとるでしょうが。
第4試合のMMAvsMMAは動きがプロっぽいキレのある物になって、これはと期待させました。でも立たすのが早い!!どう考えても30秒も経ってないだろうと。
サブレフェリーが声を出してカウントするか、タイムカウントの電光掲示板が必要だと感じさせました。
若しくは膠着=即ブレイクなら時間制限は居るのだろうかと。
30秒足らずの静の部分はあった方が溜めになって逆に試合は面白くなる気もします。
そんな塩野郎は殴り倒したれ的な。
第5試合の空手vsMMA
飯嶋選手のハッと目の覚める様な高速タックルが良かった、まるで吉田道場の元気印中村選手を壊したダンヘンのタックルを思い起こさせる!!と言うのは言い過ぎでしょうか、ともかく銭の取れる技術でした。
パウンドも迫力が合り、やっぱプロはこうでなきゃと思わせやっと異種格闘技戦らしくなり楽しめました。
エプロンの場外の判断が問題になってますが、あそこは試合の流れ的にブレイクは無いですね。
タックル等で押し倒しての寝技の攻撃はあり、転落したらブレイク。
片足が勇み足的に出ても、続行。
場外に両足が出たらブレイクで良い気がします。
第6試合の空手vs相撲。
これ又、互いの長所が出たスイングする異種格闘技戦となってました。
まずレフェリーが直ぐに止めなくて良かった。
空手家に負けない力士のふてぶてしい怒突き方が素晴らしい。
喧嘩相撲だ!!
場内に上がって来るのをぶちかます気満々で対戦相手が待ち構えてる、あれこそ巌流島名物になる場面です。
複数回の転落で場外TKOルールの意味が出来ました。
ここに来てやっと場外ルール面白いじゃん!!と思えて来た。
ただ、空手も相撲も剛、ここに柔道や柔術が加わって突進や打撃を柔の極意で返し、極めて勝つ場面があればより面白く単調じゃない異種格闘技戦になると思います。
第7試合のプロレスvsアメフトの巨漢対決、山田さんがぶちかましが楽しみですねと煽ってるのに全くぶちかまさず普通に殴り合い、まぁそこは仕方ない。
プロレスラーの動きにキレがない。
アメフトの方も、そんな凄いスピードの打撃でもないのに本当に何も出来ずプロレスラー完敗。
プロレスラー特有のかって谷津や小原、高山等が見せた打たれ強さも感じられず。
でもデカいからズール的な面白さがある。サップ的な、いやお前、頑張ったらもうちょっと出来ただろ、何だよ、その戦意喪失ぶりは!!じゃなく、本当に弱いな!!的な物なので観客の受けは良いんじゃないか。
忍術や合気道、沖縄唐手等の幻想ある格闘家達の門番として頑張って欲しい、ツチヤマン。
第8試合のムエタイvsMMA。これはもうマッハ道場が流石と言うか、ちゃんと巌流島ルールでの勝ち方を研究してきてた。胴衣を使って相手が攻撃の間合いを取れない様にしMMA選手のパワーで振り回し一方的に殴る。
第6試合の場外に続いて第8試合で胴衣の意味合いも出て来たと思います。
しかし胴衣を掴んでの打撃と言うのは逆にレスラーや柔道家、柔術家、サンボの選手には渡りに船で自分の分野に持ち込める部分もあると思うので、巌流島でしか見れない展開が出て来そうで楽しみです。
バク宙失敗は履歴書を読むに狙ったなとも思いますが、そういうトンパチ振りも師匠譲りで良いと思います、目立ってなんぼ。
前半の3試合は選手のレベル、マッチメイクで全然でしたが、後半は一気に盛り返した。
マッチメイクの妙でもっともっと面白くなると確信しました。
今回、駄目だった選手も対戦相手によっては活きると思います。
実況席の渚ちゃん良かったです、クロス工を「くろすえ」ってどんなボケやねんと思いましたが、ちゃんと空気を読んで自分から積極的に喋るのが素晴らしい。
実況のアールさんは普段は格闘技を見ない格ゲーマニア等、新規のファン獲得に貢献してる気がします。
旭道山さんは復興委員会の時も感じてましたが喋りが達者でいい、技術的な事より場を盛り上げ、経験者だから言える選手の心情、戦いの意義を熱弁する、ある意味、高田さん的で良いです。
山田さんは殆ど喋ってませんでしたが、あの伝説のハンセン、ブロディvsマスカラスブラザースの試合でアナが無視してんのにやたらと当時流行ってた映画に引っ掛けて「これはね、まさにスターウォーズですよ」「スターウォーズの様だ」「スターウォーズですよ、映画のね」を連呼してた往年のプロレス名解説者田鶴浜さんの様な味を期待したい所です。
大会前には視聴者数500人もいかずに最終回を迎えるんじゃないかと不安の嵐でしたが、結果は3万人越え。
尻上がりに試合内容も良くなっていきました。
蓋を開けて見れば検証試合も道場マッチも成功、未だ世間には届いてませんが順調に期待値は上がって来てると思います。
ここで更にサカボ、寝技等を解禁して巌流島の特性である胴衣、場外の面白さを追求して行けばプロ興行としてやっていけるのではと言う手応えを感じさせました。
6月の道場マッチで更なるブラッシュアップをし、両国国技館へと繋げてもらいたい。
乱文乱筆の程、御容赦願います。