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文◎アール(『巌流島』実況)
巌流島の実験検証道場マッチはすべてが実験的な試みとして行われている。
好評につき実験検証 ザ・道場マッチ2が開催された巌流島。
今回は僕が感じる巌流島の特徴というかこれまでの格闘技イベントとの違いをテーマに書いてみたいと思う。
巌流島の実験検証道場マッチはすべてが実験的な試みとして行われている。
それは放送で何度も説明しているし、そのルールを見ても一目瞭然である。
出場選手はアマチュアが多く、正直名前を聞いてもピンとこない人ばかりだ。
そもそも実況に格闘ゲーム実況者の僕が起用されている時点で何かがおかしい。
それでも第一回の放送は大盛況だった。初回ということで、もの珍しさで視聴する人も多かっただろう。だからこそ二回目となる今回の放送をどのくらいの人が見てくれるのか気になっていた。
ふたを開けてみると前回を以上の3万5千人を超える来場者数となり、より多くの人に見てもらうことができた。7/18の記者会見があり、注目が高まっていたとはいえこれは驚きの数字である。
何が巌流島の魅力なのか?
放送に出させていただいている僕の視点から感じることは「一体感」これに尽きる。
これまでの格闘技放送でルールを視聴者と議論しながら改善していく番組があっただろうか?
ニコニコのダイレクトなコメントに対して層々たる肩書きを持つ格闘技の専門家がその場で答えてくれただろうか? あわよくば本戦に出場する選手が試合について本音で感想をしているところを見たことがあっただろうか?
コアなファンならいざしらず、フラっと放送を見に来た人にとっては『こんなのあり?w』と思ってしまうような放送ではないだろうか。
コアなファンならいざしらず、フラっと放送を見に来た人にとっては『こんなのあり?w』と思ってしまうような放送ではないだろうか。
そうした自由さが視聴者と運営側との距離を限りなく縮めることを成功させている。
改善の余地のある試合内容であれば解説陣も辛辣なコメントをし、コメントに改善案をその場で聞く姿勢がある。より場を盛り上げるために旭道山さんが「エイエイオー」を思いつけば台本・進行を無視してコメントと一緒に盛り上がれる空気感がある。
こうした良いものは良い、悪いものは悪いといえる空気感こそが巌流島の特徴であり、最大の魅力だと僕は感じている。
この特徴が大きく出たのがニコニコ判定における「該当者なし」という答えに対してその理由をたずねる試みだった。
『なぜ試合をした二人の選手に投票しなかったのか?』
そこに改善のヒントがあるはずで、その理由を視聴者に問いかけたとき、多くの視聴者が各々感じた
理由、原因についてコメントを寄せてくれた。
こうしたやりとりが、より良いルール作りに反映され、視聴者のストレスを減らしていく。
それもこれも視聴者の声を真正面から受け止めてくれる松本さん、山田さん、旭道山さん、渡辺選手
の懐の深さ、このイベントにかける姿勢が作り上げていたものだと感じた。
7/18の本戦ではこれまでの実験検証 ザ・道場マッチで寄せられた意見を踏まえた上でルールが決めら
れる。そのルールは運営側が考えたものではなく、視聴者と議論した上で決めたものだ。そこには大きな納得と説得力があるだろう。
両国国技館という大舞台で豪華な選手たちが戦う。
その日のために多くの意見が寄せられ、議論がかわされた。
みんなで作った巌流島がまずは世間にどのように評価されるのか、僕も非常に興味がある。
(一度でもコメントを寄せてくれたあなたは立派な巌流島の一員です。しっかりと感情移入をして本戦を見てみてください)
自らが参加して一員になることができる、それが巌流島の魅力だろう。