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  • ドンピシャ・ぺちゃんこのときめき☆メモリアル 学級日誌『デートのメモリー』

    2015-09-10 16:00
    拝啓、生徒諸君。

    先生です。
    台風の影響で、豪雨、雷雨が続いておりましたが、いかがお過ごしですか。

    台風と言えば、先生が昔、小さな出版社でアルバイトをしていた頃、
    関東近郊を台風が直撃、通勤電車が遅れに遅れていたことがあります。
    すでに20分は電車が遅延していたので、

    (これだけ遅れているのだから、ここはちょろっと朝食でも摂ろう)

    先生はファストフード店に入り、10分ほど食事をしてから会社に向かいました。

    すると、どうしたことでしょう。
    社員はおろか、アルバイトの皆が出勤しているのです。
    こっそりタイムカードを覗いてみると、ほとんど皆、定時に来ていました。

    (一体、どうやって来たんだこの人たち…)

    先生は大いに悩みました。会社に泊まったのかとさえ思いました。

    回答としては、彼らは台風による遅延を予測し、通常よりも早い時間に出発した、
    というのが正解なのでしょう。

    ただ先生は根っからの屑鉄野郎だったので、その考えには至らず、
    「みんなどうかしている」と思ってしまったのですね。

    因みに、アルバイトの中で一人、
    僕と同様に遅れてきていた人(それでも僕よりは早い到着でしたが)がいて、
    先生は彼に大いなる親近感を持ちましたが、

    彼は途中から会社自体に来なくなりました。


    閑話休題。


    今回は「デートのメモリー」です。
    本当にたくさんのお便りを頂きまして、ありがとうございます。

    送られてきた中から、僅かではありますが、紹介させていただきます。



    P.N:嫁の名はしおり(男性)

    中学生のころ、学年で1番可愛い子と付き合えることになり、
    あまりの嬉しさにテンションがとてつもなく上がり、
    周りがイラッとするほど調子に乗った状態で1週間を過ごし、そして迎えた初デート。

    余裕を見せていたのはどこ吹く風か、あまりの緊張に奥歯がガタガタなり、
    膝が震えて階段を踏み外して軽い捻挫もしました。

    そんな孫の異変を察したお婆ちゃんが
    『たくさん食べなきゃ元気が出ないよ』と、
    大盛りのカツ丼を夕飯に出してくれました。

    (よし、しっかり食って頑張ろう!)

    カツ丼をガツガツ食べ、「おばあちゃんありがとう!」と感謝の気持ちと共にすっかりやる気になって待ち合わせ場所に行きました。

    するとどうでしょう。
    待ち合わせ場所に一歩近づくにつれて、気分が悪くなるではありませんか。

    私は緊張すると吐き気に襲われるみたいで、この時初めて自分がそんな体質だと知りました。

    デートへ向かう道中でカツ丼を全部戻してしまい、
    それを通りかかった同じクラスの女子に見られ、
    肝心のデートは気分が悪く、青白い顔で生返事。

    そして、緊張のせいかあまり記憶はありませんが、
    どうやら私は何故かしきりに古畑任三郎の話をしていたようで、
    全く盛り上がらず、デートの内容は酷い有様でした。


    翌日。
    彼女の前でクラスの女子に
    『国道で吐いてなかった?!』と大声で言われた時は、
    終わったなと思いました。


    結局1年くらいで別れてしまいましたが、
    今となっては友人の間で笑い話に出来る大切な初デートのメモリーです。
    ◼︎先生からの一言
    学年で一番可愛い子と付き合った……先生の周りにも一人、そんな男がいます。
    一体、何をどうすればそんな奇跡を体験できるのでしょう。
    私の中では、女の子に囲まれながら札束のお風呂に浸かっている人と
    同じレベルのアンビリーバボーなのですが、
    多分、何か秘密のグッズを購入し、身につけているのでしょうね。
    吐き気はおそらくその副作用です。
    でも、先生は吐いても良いので、学年で一番可愛い子とお話がしてみたいです。
    私の得意な古畑任三郎のモノマネを披露したいです。
    そのグッズをよこしてください。



    P.N:センチメンタルさん(男性)

    中学三年生の頃の話です。

    わたしには当時、中学二年生の頃から付き合ってる彼氏がいました。

    そんなある日、彼と映画を観に行く事になりました。
    そこで事件は起きたのです。

    映画は終盤の終盤。
    その時見ていた映画は恋愛物の映画で、丁度主人公がヒロインとキスをするシーンでした。


    それが良い雰囲気だと思ったのでしょう。
    彼はそこで、キスをしようと隣の席から身を乗り出して来たのです。

    わたしも(この状況で断るのもアレだなあ)と思い、
    キスをしようと身を乗り出し唇を合わせた瞬間、

    『カチーンッ!』と言う音が、劇場に響き渡りました。

    状況が掴めず、なんの音だろう? と目を開けると、そこには口から血を流した彼が居ました。


    なんと、勢い余って身を乗り出し過ぎた彼の歯と私の歯がぶつかり合ってしまったのです。
    私自身にはあまりダメージが無かったのですが、
    彼は口から血をダラダラ流しながら劇場を出て行きました。

    今となっては、良い思い出です。
    ◼︎先生からの一言
    映画館でキッスをするだなんて、そんなけしからんこと、
    君たちの後ろの席にいる人が可哀想です。
    君たちの後ろの人は、恋愛映画を一人で観に行ってるんです。
    (ふうん、こんなこともあるんだなぁ)
    と、恋愛を知った気になっているんです。
    そして観終えた後に「まったく、恋愛は大変だぜ」なんて口にするんです。
    そんな彼の眼の前で、歯と歯をぶつけ合うだなんてしてしまったら、
    「本当のキスは血が出るんや!」と思ってしまうことでしょう。

    いや、別に、後ろの席の彼は誰でも良いじゃないですか。



    P.N:ippiiさん(女性)

    今回はデートのメモリーということで、
    たまにふと思い出してしまうメモリーがあったのでお送りしました。

    小学6年生の時、よく一緒に遊ぶ同じクラスの男の子とお付き合いをすることになりました。
    ですが、周りからの冷やかしがすごく、お互い照れてしまい付き合ってから喋る事も近づく事も出来なくなってしまいました。
    二人きりになろうにも、金銭的にも時間的にも余裕がなく遠出はできず…。
    かといって近場だと友達に会う可能性がある為デートらしいデートができませんでした。

    そんな中、唯一二人きりになれたのが"かくれんぼ"でした。
    放課後友達たちとかくれんぼするときは、みんなには内緒で毎回こっそり二人で隠れるようになり、見つかりそうになるまで会話したり、しりとりをして楽しく過ごしていました。

    最初は気恥ずかしく三人分は間が開いた状態でしたが、
    回を重ねるにつれ二人分、一人分、こぶし一個分と距離が縮まり…。


    そして彼からそっと手をつないできてくれました。


    お互い顔を真っ赤にしてそっぽを向いてしまいましたが、
    とてもドキドキして温かい気持ちになったのをよく覚えています。

    デートとはいえないのかもしれませんが、
    当時の私にとっては精いっぱいの内緒のデートのメモリーです。
    ◼︎先生からの一言
    『恋の吊り橋理論』、というものがあります。
    詳しくはそれぞれ調べて頂くとして、要するに「緊張感のある状況を共有すると、恋愛感情に発展する可能性がある」というものです。
    ただ、今回の場合は、ippiiさんたちにはお互いに恋愛感情があったわけですから、
    『パーティー抜け出さない?理論』との複合形態であると考えるべきでしょう。
    これは、全員が共通の目的に向かっている時に、あえて別の方向へ行くことにより、
    その背徳感と緊張感を共有し、結果エッチな感じになる、という理論です。
    小学生ながら、ダブルの理論を駆使し、いちゃいちゃしていただなんて、
    一人でずっと隠れている彼の気持ちにもなってください。

    いや、別に、彼は誰でも良いじゃないですか。



    P.N:のりまるさん(男性)

    私は、高校1年の春休み前に彼女が出来ました。
    その彼女とは高校に入学した時に一目惚れし、ずっと思いを寄せていた方でした。

    初デートで隣町の映画館に行こうと決め、春休みの初日に初デートしました。
    緊張で頭が回らず、会話が続かないながらも、
    映画を見て、食事を済ませて、ショッピングした後、家に帰ろうとしたのですが、
    お金が尽きてしまい、電車にもタクシーにも乗れなくなってしまいました。

    どうすることも出来なくて、隣町の彼女の家まで歩いて帰ることになりました。

    帰り道では、自分の情けなさと彼女への申し訳ない気持ちでいっぱいになり、
    雪の降り積もる道をただ「寒いね…」と問いかけ続けて、30分をかけて帰りました。


    そんな情けない私も、再来月にその彼女と入籍する事になり、今では笑い話となっています。
    ◼︎先生からの一言
    とても良いメモリーをありがとうございます。
    高校一年生とのことですから、のりまるさんも彼女さんも、
    それほど予算が無かったことでしょう。
    にも関わらず、後先考えず、相手を喜ばせようという一心でお金を使ってしまう、
    実に「良い浪費」だと、先生は思います。
    映画、食事、ショッピングよりも、
    雪の中を二人、とぼとぼと歩いて帰る、という時間を買ったのです。

    先生、今、なかなか良いことを言いました。

    のりまるさん、ご入籍、おめでとうございます。
    どうぞ、あの30分を忘れずに、末長くお幸せにお過ごしください。



    以上、僅かではありますが、皆さんからのメモリーを紹介させていただきました。

    次回のメモリーテーマは『卒業のメモリー』です。
    また是非、皆さんからのメモリーをお待ちしています。

    こちらでお便りを取り上げさせていただいた方々にも、本編と同様に
    『ゲムするッ! 番組特製、ANDGAMER×三人称オリジナルステッカー』
    をお送りさせていただきます。
    発送まで多少の時間が掛かってしまいますが、しばらくお待ちいただければ幸いです。

    それでは皆さん、また次の時まで、お元気で。
                                        
    担任:鉄塔
  • ドンピシャ・ぺちゃんこのときめき☆メモリアル 学級日誌『勉強のメモリー』

    2015-09-01 15:00
    拝啓、生徒諸君。

    先生です。
    どうしたことか、連日雨が降り続き、夏がどこかへ行ってしまったかのような冷え込みですが、いかがお過ごしですか。

    先生、先月は夏らしいことを全くしておらず、
    「9月になったら本気出す」と心に決めていたのですが、
    まさか「夏らしさ」そのものが失われてしまうとは、思ってもみませんでした。

    日本には、残暑という季節がある筈なんですが、
    もはや余力は残されてはいないのでしょうか。

    いや、そんな筈はありません。もっとやれる筈です。
    地球の底力に期待しつつ、しばらくは上着を一枚羽織って過ごそうと思います。


    閑話休題。


    本当にたくさんのお便りを頂きまして、ありがとうございます。

    送られてきた中から、僅かではありますが、紹介させていただきます。




    P.N:三人称大好きっ子(女性)

    私の勉強のメモリーは、先日の放送で最後の方に先生が言っていた、
    『お母さんに勉強を教えてもらって出来なさすぎて泣かれてしまった』
    という思い出です。
    あの時は掛け算を教えてもらっていたのですが、ほんっとうに出来なくて、
    塾に通わされたくらいです。

    今では女子大生をしています!! 
    大変ですがお母さんに泣かれたくないので精一杯頑張ってます!!
    ◼︎先生からの一言
    先生の他にも同じ思いをされた方がいらっしゃって、とても嬉しいです。
    三人称大好きっ子さんは、今は女子大生、いずれはお母さんになられるかも知れません。
    その時はどうぞ、驚くほど勉強が出来ない子供に対して、
    「泣く」以外の何かをしてくださいますよう、宜しくお願いします。



    P.N:フォウモスさん(男性)

    あの頃から競泳水着がいつも頭の片隅にありました。
    なので、いつも競泳水着と一緒に勉強をしてました。
    ◼︎先生からの一言
    うるさいです。



    P.N:トリプル消臭さん(女性)

    私が中学3年生のとき、友人と受験勉強をするために図書館へ行きました。
    その日は利用者が少なく、私たちが座っている付近には人もいなかったので、
    話しをしながら勉強をしていました。

    その後、私たちの近くに座った方がいたのですが、それでも話し続けていました。

    しばらくすると、突然近くに座っていた方が立ち上がり、
    私たちの近くへ来ました。

    (しまった、やっぱりうるさかったか…怒られる!!)

    その方の見た目は40代くらいのおじさんで、
    なにか言いたそうな顔をしていました。
    するとおじさんは、

    「ちょっと、そっちの貴女、少し良いですか?」

    と私を指定して、出入り口付近に一緒に行くように言われました。
    なぜ私だけという疑問と、これから怒られるのか、という憂鬱な気持ちで付いていくと、
    出入り口に着くや、おじさんは突然バッ! と両手を広げて、

    「結婚しましょう!!」

    と言ってきたのです。
    私は何が何だか分からなくなり、言葉を失いました。

    おじさんは面識が全くない人でした。だんだん怖くなってきた私は、

    「む、無理です! そもそも私まだ14歳ですし…本当に無理です!」

    と声を振り絞って答えましたが、

    「待ちます! 結婚を前提に付き合いましょう!!」

    とおじさんは引き下がりません。
    私は本当に怖くなり、友人がいるところに急いで戻り、友人と逃げるように帰りました。

    その後何事もなかったため、今では飲み会の笑い話のネタにできますが、
    いまだに真剣に考えると怖く思える体験です。
    ◼︎先生からの一言
    ちょっと、驚いてしまうメモリーでした。
    まさかそのような方から求愛されるとは、トリプル消臭さんも予想だにしていなかったでしょうね。
    好きな女性に対する行動力は、僕のような人間からすると、尊敬の念すら抱いてしまう程ではありますが…若干、そのおじさんの生まれてくる時代が遅すぎたのかもしれません。
    これが、世間で和歌などが頻繁に嗜まれている時代であったならば、
    あるいは「とりぷる消臭物語」として、古典の授業で習っていたかもしれません。
    もちろん、悲恋物でしょうけれど。



    P.N:Otonasiさん(男性)

    中学生3年の頃、好きな女の子とテスト前の勉強を一緒にしていました。
    女の子がトイレから帰ってきた時です、

    なんと、彼女のスカートがめくれ上がり、
    パンツ(白の紐パン)が丸見えになっていました。
    しかもスカートがめくれるだけならまだしも、
    パンツまでもがずれ、半ケツになっていました。

    僕はどうしたらいいか分からなくなり、勉強も頭に入らないので、
    とにかく何か理由を付けて帰ろうと考えていたのですが、
    彼女の方から『もう帰ろうか』と言い出します。

    (やばい!このままでは彼女の生ケツが誰かに見られてしまう!)

    そう思った僕は、
    『そそそそその、後ろ出てる!』となかなか大きな声で言ってしまいました。

    何のことか分からない彼女は、ゆっくりお尻を触ります。
    そして、理解した彼女は、顔を赤くして走って帰ってしまいました。

    彼女とは今も連絡を取り合っています。
    挨拶のように『あの事忘れてね』と言われるのですが、毎回言われるので、
    あの白くてツヤツヤした綺麗なお尻を一向に忘れることが出来ません。
    ◼︎先生からの一言
    こんな経験、先生にもありました。
    あれは中学生の頃、特になんとも思っていなかった女子生徒の、いわゆる「胸を覆う布」が見えてしまったのです。
    先生は、それからその女子生徒のことが気になって仕方がなくなってしまいました。
    今でも目を閉じれば、あの光景を思い浮かべることが出来ます。
    ただ、その女子生徒の名前は、もう覚えていません。
    覚えているのは、胸を覆う布だけです。



    P.N:リルムさん(女性)

    中学の時に吹奏楽部をやっていて、
    「高校になったら部活の強い学校に行きたい!」
    と思い、偏差値の少し高い学校に行きました。

    そのため授業が難しくついていくのに必死でした。
    特に英語が全然できずに赤点をとった経験もあり、すごく苦労しました…。
    ◼︎先生からの一言
    全ての人がリルムさんのような体験をされたわけではないでしょうが、
    しかし、一部の学生が持つであろう、良いメモリーだな、と感じました。
    僕は特に努力もせず、相応の高校へ通って、なおかつ赤点を取ったりしていたので、
    リルムさんと我が親に合わせる顔がありません。



    P.N:時雨さん(女性)

    私が小学4年生の時のことです。

    私はクラス1の美人でも運動神経でもなく、馬鹿でした。
    小学4年の時のことなので、物心も付いていて、悪口も言われてくる頃です。
    それが嫌だった私は頑張って足掻いていたのですが、
    テストの時、担任が

    「あ、この勉強はっきり言って将来役に立たないから」

    と、言ったのです。

    私のやる気は失われ、もうどうにでもなれという風に勉強を放り投げました。

    そして、今、後悔しています。
    ◼︎先生からの一言
    「ほとんどの授業は、実生活において何の役にも立たない」という思いは、
    多くの生徒が感じていたことかもしれません。
    しかし、まさか先生の方からそう言われてしまうと、流石にショックも大きかったのだろうと思います。
    実際、何が役立つのか、全く分かりません。
    ただ、時雨さんも後悔されている通り、知識は武器であり、使い所はその人その人が決めていくことなのだと、大人になってから気づく物なのです。そして、武器はあればあるほど良いのです。
    役に立たない知識など無いのだ、もし役立っていないとすれば、使い方を知らないだけなのだ、と、その先生に言ってやりたいです。
    過去の自分にも。



    P.N:なのはさん(女性)

    中学3年生、受験の時のお話しを送らせていただきます。
    私が志望していた高校の学科は数学科で、
    定員は1クラス、たった40人だけでした。

    第一志望調査では、私の中学校からは、私だけが受験することになっていました。

    しかし、最終調査が終わった時点で、担任の先生から、
    私ともう一人受験することになったと伝えられました。

    私はライバルが増えることに不安を覚え、その人を探し出しました。
    すると、2年間同じクラスだったA君だと分かり、

    「なんで志望校変更するの?
     あなたは私より頭がいいから、私が落ちちゃうじゃない」

    と、A君に文句を言ってしまいました。
    私自身、人生初の受験で、心に余裕がなかったのだと思います。
    A君は「俺の勝手じゃん」と言って去っていきました。

    それから合格発表までは、お互い一言も話しませんでした。

    合格発表の日。無事に2人とも合格することができ、
    私は、やっと気持ちが落ち着いたところで、A君に謝りにいきました。

    「A君合格おめでとう。あの時はごめんね。この学科はクラス替えがないから、
     これで5年間同じクラスになるね! 宜しくね」

    すると、A君も苦笑いしながら、「宜しく」と言ってくれました。

    その後、高校2年生になったところで、私とA君は付き合うことになります。
    以下は、付き合ってからA君が教えてくれたことです。

    「実は俺たち、中学1年から同じクラスなんだよ。だから5年じゃなくて6年間一緒。お前は知らなかったかもしれないけど、俺は中1からお前が好きだったよ。だからこの高校受験したし」

    A君とは、大学が離れるという理由で別れてしまいましたが、
    2人で過ごしていた6年間は、私の大切な思い出です。
    ◼︎先生からの一言
    思春期独特の淡いメモリーですね。
    なのはさんの、受験生特有の狭隘な感じも、自分の想いをうまく伝えられなかったA君の不器用さも、全てが愛おしく思えます。
    付き合うことになったところが、ちょっと上手く行き過ぎていて、先生は正直「ちくしょう!」と思ってしまいましたが、
    先生特有の狭隘な感じだと思って、お許しいただければ幸いです。




    以上、僅かではありますが、皆さんからのメモリーを紹介させていただきました。

    次回のメモリーテーマは『デートのメモリー』です。
    また是非、皆さんからのメモリーをお待ちしています。

    こちらでお便りを取り上げさせていただいた方々にも、本編と同様に
    『ゲムするッ! 番組特製、ANDGAMER×三人称オリジナルステッカー』
    をお送りさせていただきます。
    発送まで多少の時間が掛かってしまいますが、しばらくお待ちいただければ幸いです。

    それでは皆さん、また次の時まで、お元気で。
                                        
    担任:鉄塔
  • ドンピシャ・ぺちゃんこのときめき☆メモリアル 学級日誌『プール・海や川のメモリー』

    2015-08-24 17:18
    拝啓、生徒諸君。

    先生です。
    最近、先生とぺちゃんこ君は、スタジオの最寄駅からターミナル駅へ向かう道程で、普通列車ではなく特急に乗ることがあります。
    その特急に乗るためには「特急券」と呼ばれるチケットを購入する必要があるのですが、
    先生はこのチケットを小さく折りたたんで、ぺちゃんこ君が気がつかない間に、彼の衣服や私物に忍ばせるのが趣味になっています。
    ジーンズのポケットに忍ばせてみたり、裾の折り目に入れ込んでみたり、カバンに放り込んだり。
    靴の底にそっと置いた時は、さすがに別れた直後にバレてしまい、彼から怒りのメールが届きました。

    それ以来、彼は先生の動向を警戒するようになり、最近はちっともうまくいきません。
    人の成長を見るのは、時には悲しいことです。


    閑話休題。


    本当にたくさんのお便りを頂きまして、ありがとうございます。

    送られてきた中から、僅かではありますが、紹介させていただきます。




    P.N:ゆずさん(女性)

    私のメモリーは、友達と近くの川へ行ったときです。
    その川は、川岸で遊べるくらい川岸が広くて、
    毎日のようにその川の川岸で遊んでました。
    そんなある日のことです。1人のひょろながの男子が、

    「この川に負けないくらいの大きな川をここに作ろうぜ!」

    と、言い出したのです。
    まだ知識量の少なかった私たちは、ただがむしゃらに川を作りました。

    夏休みが終わる何日か前、その川は完成しました!
    その川は、どんな川よりも大きく、どんな川の流れにも負けない大河に見えたのを覚えています。
    ◼︎先生からの一言
    最後の1行が、本当に素敵ですね。
    何がそうさせるのかわかりませんが、先生も子供の頃、何かに取り憑かれたように必死に穴を掘っていた記憶があります。
    はじめは誰かを罠に嵌めるための落とし穴であったと思うのですが、
    いつしか目的は「とにかく深い穴を掘る」に変わっていました。
    あの時掘った穴は、尋常ではない深さであったと記憶していますが、
    今見ればおそらく、取るに足らない穴なのではないか、と思います。



    P.N:チョロQさん(男性)

    高校生のときアコースティックギターを始めた自分は、
    よく多摩川のほとりで、軽音楽部の仲間と一緒に弾き語りをやってました。

    けして上手ではなかったけれど、楽しいひとときが夕暮れの眩しさと共に脳裏に焼き付いています。
    数少ない青春の1ページです。
    ◼︎先生からの一言
    3年B組の面々が次々に集合しそうな、そんなメモリーですね。
    かくいう先生も、高校の時にギターを始めました。
    高校には軽音楽部が無かったので、ギター部に1年間だけ入っていたのですが、
    周りが次々とバンドを結成していく中、先生は1人でギターを弾いていました。
    1年で辞めました。
    だから、チョロQさんがちょっと羨ましいです。



    P.N:おナスさん(男性)

    これは家族で海に行った時のメモリーです。
    僕が沖の方を目指して泳いでいると、
    自分の下に、何か巨大な黒いものが現れました。
    (なんだこれは…)と思って目を凝らすと、
    そこには平べったい体に長いしっぽを持った魚、

    エイがいました。

    そのとてつもないデカさに僕はビビり散らし、半狂乱になりながら必死で泳ぎました。
    どうにか逃げ果せたのですが、命の危険を感じた出来事でした。
    ◼︎先生からの一言
    エイ! 水族館では見たことがありますが、実際に海で出会うと恐ろしそうですね。
    日本沿岸にいるエイはなんというエイなのだろうな、と調べてみたのですが、
    その過程で出てきた「ヨシキリザメ」の目が怖すぎて、
    それどころではなくなってしまいました。



    P.N:ペリーさん(男性)

    海で催したのでうっこしたら
    ハリセンボンが食べました。
    ◼︎先生からの一言
    驚くほどしょうもない内容なんですが、何故か詩的に思えてしまうのが悔しいです。
    本当はマイクを通して皆様にお聞かせしたかったのですが、
    取り返しのつかないことになりそうなので、辞めておきました。



    P.N:うりたさん(男性)

    家族旅行で沖縄の水納島(みんなじま)に行ったのですが、
    幼少の頃の自分には、海の綺麗さなどに興味があまりあらず
    ひたすらに浅瀬のサンゴを拾っていました。
    その後、沖縄には行けていないので、
    今度行く機会があればちゃんと海を楽しもうと思います。
    ◼︎先生からの一言
    皆が何かに見惚れているのに、自分は違うところを注視してしまう…。
    先生にも経験があります。
    「皆が楽しんでいるものになんて興味ないし」という、中二病的発想では無かったように思うのですが、そういう時はたいてい、皆と一緒に味わっておいたほうが良かったりするものです。
    拾ったサンゴ、先生ならば、1週間ほどでどうでも良いものになっている可能性が。
    モノより思い出とは、よく言ったものです。





    以上、僅かではありますが、皆さんからのメモリーを紹介させていただきました。

    こちらでお便りを取り上げさせていただいた方々にも、本編と同様に
    『ゲムするッ! 番組特製、ANDGAMER×三人称オリジナルステッカー』
    をお送りさせていただきます。
    発送まで多少の時間が掛かってしまいますが、しばらくお待ちいただければ幸いです。

    それでは皆さん、また次の時まで、お元気で。
    担任:鉄塔