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ダービー2、3着の里見治オーナー弟2頭で頂点取り
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ダービー2、3着の里見治オーナー弟2頭で頂点取り

2015-07-14 14:47
    <セレクトセール2015>

     「夏だ!! 競馬だ!!」は、13日に北海道苫小牧市のノーザンホースパークで開催されたセレクトセール2015に密着した。初日(1歳部門)の最高額はジョコンダ2の14(牡、父ディープインパクト)の2億3500万円(税抜)。落札した「サトノ」の里見治オーナー(セガサミーホールディングス代表取締役会長兼社長)は今年のダービーは2、3着で涙をのんだが、弟たちにダービーVの夢を託す。今日14日の当歳馬部門にはオルフェーヴル産駒が初登場する。

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    2億3500万円で落札されたジョコンダ2の14

     ダービー2、3着のリベンジはこの馬たちで果たす。サトノラーゼン、サトノクラウンで頂点まであと1歩に迫った里見氏が、弟たちを競り落とした。

     特に執念を感じさせたのは、クラウンの半弟ジョコンダ2の14(牡、父ディープインパクト)。1億円から始まった最注目馬は次から次に声が掛かり、瞬く間に2億3000万円へ。ここで決着かと思われたが、里見氏は最後に刻んだ500万円アップでライバルの心を折った。「本当は諦めたんだけど、せっかく縁があるから。ちょっと無理したけど、あそこまでなるとなかなか止まらないね。やっぱり馬っぷりはいい」と笑顔で話した。午前中にはラーゼンの半弟トゥーピーの14(牡、父ハーツクライ)を8400万円で購入。弟たちは兄が所属する堀、池江厩舎に入厩予定だ。

     初日は、億超え馬3頭を含む計7頭を落札した。ラーゼン弟は約1・3倍、父がディープとなったクラウン弟は約4倍。兄の活躍で落札額も跳ね上がったが、里見氏は「僕が馬主になってから、この1年が一番賞金を獲得してくれた。それも大きいね」。馬主歴は約25年。重賞で勝てない時期もあったが、昨年のセレクト後に重賞4勝。追い風が吹いているからこそ、愛馬が稼いだ資金を惜しげもなく次世代の夢に投資した。

     「年々、少しずつ買った馬の質が上がってきているんだと思う」と馬主ライフの充実に目を細める。「今年もすごくいい」と胸を張る2歳世代に加えて、1歳世代の補強に成功。満足のいく買い物に穏やかな表情を浮かべた。【取材・構成=高木一成、松田直樹】

     ◆里見氏とセレクト 2億円以上は過去3頭。12年(当歳セリ)で2億5000万円の最高価格サトノシュプリーム(牡、父ディープインパクト)は未登録のまま抹消された。13年(当歳)2億3000万円のサトノダイヤモンド(牡2)と14年(1歳)2億円のサトノケンシロウ(牡2)のディープ産駒2頭は今年デビュー予定。サトノラーゼン(6600万円)とサトノクラウン(5800万)は13年(1歳)に購入。
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