• このエントリーをはてなブックマークに追加
レッドアリオン、堂々逃げ切り兄弟連覇/関屋記念
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

レッドアリオン、堂々逃げ切り兄弟連覇/関屋記念

2015-08-17 13:55
    2番人気レッドアリオン(牡5、橋口弘)が、昨年の半兄クラレント(父ダンスインザダーク)に続く兄弟制覇を飾った。勝ちタイムは1分32秒6。川須栄彦騎手(23)の好判断でハナに立つと、直線では驚異的な二枚腰を発揮し、後続を突き放した。橋口弘次郎師(69)は新潟重賞7勝目で、歴代最多記録に並んだ。次走の京成杯AH(G3、芝1600メートル、9月13日=中山)で兄に続くサマーマイルシリーズ王者を目指す。

     JRA最長658・7メートルの長い直線。レッドアリオンが根性で押し切った。「少頭数で逃げ馬不在。スローになると思ってた」という川須の好判断でハナに立つと、直線は二枚腰で突き放す強い競馬。マジェスティハーツの猛追を3/4馬身抑えての堂々逃げ切りに、鞍上も「並ばれてから根性を見せてくれた。強いレースだった」と絶賛だった。

    cfad9cd0a0c1acfb9f5f3845bef0e845bbacd78d
    直線後半から抜け出し関屋記念を制したレッドアリオン(撮影・山崎哲司)


     昨年、同レースを差し切った兄クラレントに続く兄弟での連覇。兄は続く京成杯AHも勝ちサマーマイル王者に輝いた。中京記念8着から関屋記念Vは兄と同じ。次走予定の京成杯AHも勝てば、兄弟で同じ軌跡をたどってのサマー王者となる。兄も管理している橋口弘師は小倉でテレビ観戦し「直線で捕まって一巻の終わりと思ったが、そこから突き放した。底力だね」と満面の笑み。新潟の重賞勝ちでも畠山重則師(2月に定年引退)に並び、「去年の兄貴に続いて、サマーチャンピオンになって欲しい」と目を細めた。

     好騎乗で愛馬を勝利に導いた川須だが、2年目の11年に91勝を挙げて以降は勝ち星が減少傾向。「重賞は2つ目ですが、まだまだこれからもっと頑張ってくれると思う」。自身の飛躍を胸に秘め、パートナーへの信頼を口にした。【山田準】
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。