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盾へ前進エイシンヒカリ輝く逃走V/毎日王冠
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盾へ前進エイシンヒカリ輝く逃走V/毎日王冠

2015-10-12 12:10
    <毎日王冠>◇11日=東京◇G2◇芝1800メートル◇3歳上◇出走13頭

     好メンバーがそろった秋G1の前哨戦は、1番人気エイシンヒカリ(牡4、坂口)が絶妙ペースで逃げ切った。エプソムCに続く重賞連勝を飾るとともに、天皇賞・秋(G1、芝2000メートル、11月1日=東京)の有力候補に躍り出た。武豊騎手(46)はJRA重賞301勝。ディープインパクト産駒は同99勝となり、今日の京都大賞典で大台到達を狙う。

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    逃げたエイシンヒカリがディサイファ(左端)以下の追撃を寄せつけず毎日王冠を制した

     曇天の府中をまばゆく駆け抜けた。いつもながらの好スタートを決めると、「迷いはなかった」(武豊騎手)と、エイシンヒカリが定位置のハナを奪った。1000メートル59秒9の絶妙ラップで直線へ。皐月賞馬イスラボニータを突き放し、充実一途のディサイファを振り切ると、重賞2勝目のゴールが待っていた。

     初の左回りだった昨秋のアイルランドTでは大きく右にふくれ、重賞初勝利の前走も直線で修正を施しつつのレースだった。この日はゴールまで一直線。JRA重賞301勝目と新たな1歩を踏み出した名手も「真っすぐ走っていた。道中も思ったほど掛からなかったし、力をつけています」と成長を喜んだ。

     一方ディープインパクト産駒は、これが同99勝目。今日の京都大賞典(ニューダイナスティ、ラキシス)で、サンデーサイレンス、ヒンドスタンに続く史上3頭目の大記録を狙う。

     全13頭が重賞ウイナーというG2戦を制し、その名のように、注目度も加速中だ。坂口師は次走を明言しなかったが、鞍上ははっきりと大一番を意識する。「たぶん天皇賞に行くことになると思うけど、胸を張って行ける成績。さらにもう1段階成長してくれれば」。快速馬が、秋の主役へ名乗りを上げた。【柏山自夢】
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