今週は東京でジャパンC(G1、芝2400メートル、29日)が行われる。

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G1・7勝目を狙う横山典弘騎手とゴールドシップ

 最長の休養で最高の状態だ。G1・6勝馬ゴールドシップ(牡6、須貝)が待望の始動戦を迎える。全休日の24日は夜明け前に起きて馬房から顔を突き出し、元気な姿を見せた。今浪厩務員は「いつまでも若者。大変ですよ」と苦笑いする。白さを増した馬体以外に、年齢は感じさせない。

 今浪厩務員 これだけ長い休養(5カ月ぶり)は初めて。リフレッシュした分、緩みはあったけど、追い切るたびに良くなるのを感じてきた。先週の追い切りは最高やった。いいフォームで走ってた。具合は一番いいと思う。

 先週18日の1週前追い切りで絶好調をアピールした。坂路4ハロン51秒3-12秒3で7馬身先着。ラスト2ハロン24秒3は自己最速だった。横山典騎手も馬上で「すげえな」と舌を巻いたほどだ。10月10日に栗東へ帰厩し、みっちりと乗り込まれてきた。休み明けは【3 1 1 1】で、掲示板を外したことがない。

 2年ぶりの東京出走についても予行演習を重ねてきた。Cウッドが左回りになる日曜と火曜は、必ずコースへ入ってコーナリングを確認。府中は3戦1勝だが、今浪厩務員は「共同通信杯は強かったし、ダービー(5着)とジャパンC(13年15着)は流れが合わなかった。この馬は競馬場うんぬんやなくて気分次第。自分との闘い。ライバルは自分かな」と意に介さない。引退まで残り2戦。気まぐれヒーローが満を持して登場する。【太田尚樹】