東日本大震災の発生から丸3 年が経ちました。我々自民党は、「震災3 年目の冬を希望持って迎える」ことを目標に、政府に対し提言を行うなど、被災者の生活支援や被災地の復旧・復興対策に総力を挙げて取り組んできました。その結果、地震・津波の被災地域では、がれき処理の目途が立ち、住宅再建の工事も本格化、また、原発事故の被災地域でも徐々にではありますが震災からの復興は着実に前進しています。しかし一方で、今なお約27 万人の方々が避難生活を余儀なくされているという事実も忘れてはなりません。


本日、私は自民党IT戦略特命委員長として、福島県の会津大学で開催される 3.11福島復興OGCシンポジウム「市民起点の新たな街づくりをめざして~スマート時代の社会インフラとなったICT」に参加しています。東日本大震災から3年を迎えるこの日に、ICTを利活用することで、震災被害の苦難を乗り越えて、市民起点で医療、農業、エネルギー供給、公共サービスを考え、街づくりを考え、それらを実現するためのマイルストーンを議論するのが本シンポジウムの目的です。


復興にともない新たに浮かび上がってきた課題や未だ解決していない課題が数多く存在することもわかってきました。また、東日本大震災から得た教訓を、将来に発生が懸念される首都直下地震や南海トラフ地震などの大規模災害への備えに活かしていくことも重要です。こうした課題を解決するために、ICTが担うべき役割は大きく、ICTを徹底的に利活用することで一層の復興加速化と防災・減災に役立たせる決意を新たにしています。また、震災による犠牲者を慰霊・追悼し、復興に向けた決意を新たにするためにも、発災時刻である14時46分には、黙とうをささげたいと思います。「被災地の復興なくして日本の再生なし」。引き続き、自民党は政府と一体となって復興の加速化に取り組んでまいります。