70年代の不良少年と言えば暴走族だった。そして今もそれは変わらない。しかし、‘85~86年に初めて出現した新しい不良少年のスタイルが「チーム」だった。後にマスコミに「チーマー」と称されるようになるが当初は単に「チーム」と言われていた。チーマーはファッションからライフスタイルまで一代ブームを巻き起こした。
 当時、日の丸を背負った特攻服を着た暴走族の対極にあるとされ、ファッションもアメカジでおしゃれで比較的入りやすいとされ、それは女の子にも浸透していった。

 チーマーの出現は二つ説があって、85年に明治大学付属中野高校生が作った「ファンキース」が元祖だという説。もう一つはそれより以前に六本木を中心に青山学院大学生らが作った「ウィナーズ」が最初だという説。
ただ世間で言う、チーマーのイメージは高校生の年代であり大学生のそれは「サークル」に近いものだとすれば「ファンキース」が最初かも知れない。

実は僕が高校二年生の頃、同級生が作ったのがファンキースだった。友人が「Fanky‘s」とロゴの入ったお揃いのウィンドブレーカーを学ランの上に羽織って登校してくる様を見て、初めは「何それ?」と思い友人に尋ねてみると「今度ファンキースっての作ったから」と言われたが、何か得体の知れない変なグループだなと思ったものだ。しかも、ファンキーのスペルが違ってるし。ただ、

このスペル間違いずっと続いていたと記憶している。