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「久田将義責任編集 ニコ生ナックルズマガジン」

日本で一番危ないWEBマガジンが創刊!
『実 話ナックルズ』『ダークサイドJAPAN』元編集長の久田将義が、インターネットを通して新たな「アウトローメディア」を始めました。その名も「久田将義 責任編集 ニコ生ナックルズマガジン」。編集長の久田氏をはじめ、様々なアウトロー著者陣営がどの既存メディアでも露出できない記事をお届けします。(毎週金曜日に はその週のまとめ記事を配信)


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藤木TDC 寄稿記事
シャッター商店街で入手した一流企業の黒歴史暴露本と
本屋大賞「海賊と呼ばれた男」の欺瞞


山口県の防府市へ行ってきた。

 第一の目的は日本三大天神のひとつ、防府天満宮…の裏にある防府競輪場で打つこと。

 筆者には日本全国の競輪場の踏破という目標があり(いや実は他競技も含め公営賭博場全場制覇が理想なのだが、死ぬまでできるかどうか)その一環で目差したわけだが、そういう目的がない限り、山口県下では人口において、第一都市の下関市(県庁所在地の山口市よりも人口が多い)の半分にも満たない地味な街に足を向けることはなかったろう。

 競輪後に歩いた見事にシャッター通り化した「銀座商店街」に一軒、そこだけ営業している古本屋があり、旅先で古本購入もなかなか情緒のあるものなのでさっそく入店してみた。

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 やる気なげな老婆が一人で店番する店内はまるで貧乏蔵書家のアパートのよう、地震が来たら倒壊確実な軟弱スチール本棚に無造作に本を詰め込んであり、床にも山のように未整理の書籍が積み上げられていた。地層の奥底まで掘り起こせば確実にお宝も発見できそうだったが、なにしろ自分はその日、無人の商店街の唯一の客であり店番老婆と二人じゃ空気も気まずく、積み上げられた古本の圧迫感がものすごいのと(下のほうから一冊抜き取るとドドドと雪崩を起こしそう)、競輪に負けていささかダウナーな気分でもあったので、まあ記念に一冊だけでもと、本の山の山頂付近からヌルっと引っ張り出したのが、次の一冊だった。

 「大宅壮一の本6 企業編 実業と虚業」(サンケイ新聞社刊 1966年発行)。