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「久田将義責任編集 ニコ生ナックルズマガジン」
日本で一番危ないWEBマガジンが創刊!
『実 話ナックルズ』『ダークサイドJAPAN』元編集長、現『日刊ナックルズ』(http://n-knuckles.com/) 編集長の久田将義が、インターネットを通して新たな「アウトローメディア」を始めました。その名も「久田将義 責任編集 ニコ生ナックルズマガジン」。編集長の久田氏をはじめ、様々なアウトロー著者陣営がどの既存メディアでも露出できない記事をお届けします。(毎週金曜日に はその週のまとめ記事を配信)
拡張!日刊ナックルズ
誰もいない街・相双地区を改めて歩いてみて
そして奇妙なフィクサー小泉純一郎
僕は一か月に少なくとも一回は福島第一原発で、未だに復旧作業をしている原発作業員とメールや電話でやり取りをしている。しかし、最近いわき市に行ったのは二か月前くらいで、未だ現場に取材しているライターさん達を見ると頭が下がる。
いわき市に行った時に、相双地区にも足を延ばした。被災者でもあり、原発作業員の実家にも行った。「もう住めないっすよ」と語る彼の顔は、笑顔だったが、当然ながらそれは決して明るいものではない。
「ちょっと待ってて下さい」
と、言ってアルバムを探しに部屋に入って行った。僕は他人の家なので、いたずらに歩き回る事もせず、付近を見回した。漫画が置いてあった。
「お、●●じゃん(漫画の名前は失念)」と話しかける。案外部屋は綺麗……とまではいかないが、想像よりは普通だった。その事を言うと、
「まあ、たまに家族が一時帰宅してますからね」という返事。
帰りに少し、彼の育った街を車で案内してくれた。
「この神社でよく遊んだんですけどね……」と言いながら古い神社の前を通る。その神社をアイフォンで撮る。
神社だけではない。街のそれぞれが、何気ない風景が彼の、彼らの思い出なのだ。しかし、住む事は出来ない。
「諦めてますよ」とは言うもののそれはどこか釈然しない様子だった。当たり前だが。
そんな彼は「反脱原発」だ。もう十年以上、原発作業員として関わってきたという、「自分の仕事に対する誇り」もあるのだろう。そこに来て、小泉純一郎の「脱原発」発言だ。いよいよ、原発作業員は肩身の狭い思いをするのであろうか。因みに、僕は福島第一原発事故、作業員を取材するようになってから、またもう住めなくなった相双地区の街並みを見てから、「脱原発」は必要だと考えるようになった。それは、作業員の彼らにも言ってある。
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