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               * 堀潤のテレビでは言えない話 vol.7

            ~「時を待てそして勝ちどきをあげよ」の巻~

                発行:8bitNews  2013.5.13 (毎週月曜日発行)

                 http://www.facebook.com/8bitNews.HORIJUN

                 http://twitter.com/8bit_HORIJUN

                 http://8bitnews.asia



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皆さんこんにちは!

更新が1日遅れになってしまいごめんなさい。


8bitNewsを中心にした新しい市民発信プラットフォームをつくるため、日々さまざまな業界の皆さんと打ち合わせを重ねています。サイトの大リニューアルに向け、資金スタッフ集めなども同時に進めています。サイトで呼びかけた寄付金も100万円近くに達し、支援してくださる皆様に改めて感謝するとともに、地域や個人が直面しているそれぞれの課題を自ら発信できるメディアへの期待が高まっていることも実感。責任の重みもひしひしと感じています。


現在β版で運用している現行サイトのバージョンアップを夏から秋にかけて完了させるスケジュールで動いています。ぜひ、引き続きご支援下さい。


そうした中から早速、先週は8bitNewsに投稿された動画が、ザ・ハフィントン・ポスト日本版  http://www.huffingtonpost.com や朝日新聞WEB RONZA http://webronza.asahi.com などに採用されました。協業体制によるコンテンツ共有が早速始まり、一般の皆さんの動画がより大きなインフラにのって全国の皆さんに届けられるようになっています。今後はアライアンスを組んだメディア関係者が投稿者のみなさんと取材や編集技術を共有できる仕組みも整えていく予定です。


良い意味でも悪い意味でも、サイトの存在がネット上で話題になったことで、投稿者の幅が少しづつ広がり始めており、パブリックアクセス実現に向けてこうした流れが加速すればと思っています。


参加したい!という方は、是非このアドレスにアクセスを!

 8bitNews http://8bitnews.asia 


また朝日新聞が出版する「月刊Journalism6月号では、堀が「パブリックアクセスで広がる公共的メディアの可能性(仮)」と題して、これからのメディア論を展開していますぜひご覧下さい。


さて! 前置きが長くなりましたが今号のコンテンツはこちら!


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├○    堀潤のテレビでは言えない話  vol.72013.5.13

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├○  01.【活動日記】

├○  堀潤のフリーランス的一週間

├○  6回「駒崎弘樹×乙武洋匡×宇野常寛/アリアナ・ハフィントン

├○    堀江貴文/飯田香織/高木新平/家入一真/ラジオ福島/デジタルハリウッド

├○    TEDxTOKYO」

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├○  02.【ルポタージュ】

├○  マスメディアが報じない本当の○○

├○  第6回  「私が相手候補の評判落とします~始まったIT企業の候補者争奪戦~」

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├○  03.【ルポタージュ】

├○  次世代メディアへの創造力

├○  第6回 「シリコンバレーで注目を集める「TOKYO OTAKU MODE」の可能性」

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├○  04.【メディア批評】

├○  そうだ!ニュースを語ろう

├○  特別対談 「堀潤×宇野常寛 ニッポン開発委員会2013」

├○  社会のOSをアップデートするためには 後編

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├○  05.【オンライン講座】

├○  そうだ!メディアを創ろう

├○  6回 「アポを入れてみよう」

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├○  06.【動画紹介】 8bitNews

├○  パブリックアクセスへの道

├○  6回「閉鎖しないで 青山こどもの城」

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├○  08.【告知】今週のスケジュール& お知らせ
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vol.1」「vol.2.」「vol.3」「vol.4」「vol.5」へのリンクはこちらです。

[リンク] http://ch.nicovideo.jp/horijun/blomaga/ar177269

[リンク] http://ch.nicovideo.jp/horijun/blomaga/ar189787

[リンク] http://ch.nicovideo.jp/horijun/blomaga/ar197950

[リンク] http://ch.nicovideo.jp/horijun/blomaga/ar205278

[リンク] http://ch.nicovideo.jp/horijun/blomaga/ar214964

[リンク] http://ch.nicovideo.jp/horijun/blomaga/ar221463



未読の方は併せてお楽しみ下さい。



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┗■  01.【活動日記】堀潤のフリーランス的一週間

   

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このコーナーでは堀の一週間の出来事を皆さんに報告。

ジャーナリストとして司会者として、そしてNPO法人代表として

第一線で活躍する人々との日々の出会いをエピソードを交えお伝えします。

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56日(月)

NHKニッポンのジレンマ以来友人になった社会起業家の駒崎弘樹さん、先日のR25での対談やテレビ朝日「朝まで生テレビで共演した乙武洋匡さんとプライベートで飲んだ。「堀潤が急速なスピードで動き回っているけど大丈夫なのか?」と心配して急遽飲み会を開いてくれた。人のメッセージは「焦らないで。時間をかけていいから、足場を固めて志を遂げてほしい。いつでも僕らは力になるから」。ジーンとくる飲み会だった。さらに宇野常寛さんから電話が。「堀さん。はっきり言おう。仕事を受け過ぎ。きちんと断るべきものは断ろう。堀さんの嫌と言えない性格は良いところでもあるし、悪いところもある。そこはこれからフリーだから割り切っていこう」。そうだよね。みんな、アドバイスありがとう。


[リンク] http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/report/?id=20130510-00029684-r25


・5月7日(火)

ザ・ハフィントン・ポスト日本版のローンチイベントが、東京六本木ヒルズの一角で開かれた。記者会見は他の取材で間に合わなかったので、懇親会から参加。会場に着くなり、広報担当者に「堀さん! 堀さん! 松浦が待っていましたよ!」と促され、そのまま壇上へ。松浦さんと軽くセッションした後、ブロガーの皆さんと名刺交換をしていると、「よ! 堀!」と声をかけられた。振り向くと、かつてNHKで担当していた11時台の経済ニュース番組Bizスポ」のプロデューサー。「活動、追っかけてるよ! こういう時代だよな」と個人発信の重要性について興味津々で、盛り上がった。さらに「Bizスポ」で一緒にキャスターをしていた飯田香織先輩も、「堀ちゃん! どうしたの!!!」と叫び声をあげ駆け寄り、ハグをしてくれ。久しぶりに2ショット写真も撮影当時は時々意見が折り合わず本番まで口をきかないなんてこともあったけど(リハーサルで大体仲直りする。笑)かつての戦友に出会った気分だった。


会場ではハフポス創設者のアリアナ・ハフィントンさんも会った。当初は政治ゴシップが主だったブログメディアがAOLに500億円で買収されるまでの道のりにふれ、既存メディアではできない独自性を発揮すべきという姿勢に、共感。8bitNewsの話をすると「動画コンテンツはとても魅力的。市民発信の動画は貴重。素晴らしい」と話していた。米国のハフポスも動画コンテンツが経営を牽引している。会場ではホリエモンこと堀江貴文さんとも再会した。「8bitNewsどうですか? マネタイズできてる?」という話に始まり、「俺が色々ずばっと不安なくものを言えるのは、きちんと金を稼げる口を持っているから。ジャーナリズムをやるにはそこも大切だよね」とアドバイスをもらった。今月25日からホリエモン氏がニコ生で新たに立ち上げる番組司会も請け負うことになった


[リンク] http://www.huffingtonpost.jp


・5月8日(水)

「博報堂辞めました」のブログで人々の共感を集め、現在はフリーランスのプランナーとして活躍する高木新平さん、そしてクラウドファンディング「キャンプファイヤー」などを運営する家入一真さんとニコ生で対談した。元々ニッポンのジレンマ」の出演者達の繋がりで同じようなコミュニティにいたものの、実際に会うのは初めて。「皆で飲みにいきましょう!」というメッセージがFacebookに届いたの「だったらニコ生にしちゃう?」と提案したところ3分後くらいに「知り合いの居酒屋確保しました!」と返事が来て実現。結局4時間もしゃべり続けてしまったが、中身は意外にも政治から雇用イノベーションコミュニケーション論など多岐にわたった。ネタ部分を除けばすべて、NHKEテレで流せばいいんじゃないかという話や本音が聞けて面白かった。家入さんとは共通のいじめられっ子体験もあり、なかなか感慨深かった。


・5月9日(木)

午前中、六本木のYahoo!で打ち合わせ。午後は急遽、福島市へ。取材先から「堀さんに会わせたい人がいるので絶対にきて!」と連絡があり新幹線に飛び乗った。福島市内に着くと、そこには地元の放送ラジオ福島のアナウンサーのみなさんがいた。一緒に会食しながら東京在局の僕らではなかなか届かない現地局ならではの過酷な現状を聞いた。6月17日にラジオ福島の番組にゲスト出演することになった。対談もするのでブロマガで報告する予定。福島は、事故直後からしばらくはテレビを消して、ラジオをずっと聞いていたというが多い。テレビはみな同じことしか言わなかったが、ラジオは自分たちの疑問に答え、役立つ情報が多かったからだ、と言われた。


・5月10日(金)

福島から戻ってきてそのまま東京・お茶の水にあるデジタルハリウッド大学・大学院へ。映像関係の専門大学として非常に充実した設備を持っており、講師陣も多彩。ぜひ何か協業できないかと思い訪ねた。デジハリといえば、Apple創業者スティーブ・ジョブズ氏が亡くなった追悼集会の取材で一度世話になった。何かよいコラボができるといいな。


・5月11日(土)

東京・渋谷駅前の「ヒカリエ」で、TEDxTOKYO(テッドエックストーキョー)が開かれた。朝8時半から夕方6時頃までの大プレゼン大会! 友人の宇野常寛氏もスピーカーとして登場した。会場の度肝を抜く、まさかのジャージ姿で一気に空気を支配すると「渋谷は文化の拠点にはならない」といきなりバッサリ! 会場は一瞬凍り付いたが、およそ10分間のプレゼン終了後は割れんばかりの大拍手となった。他の出演者も含めてこれはなかなかの見物なので、ぜひリンク先の動画を見てみて欲しい! 会場で佐々木かをりさん黒川清さん、田坂広志さんなどともお会いでき良かった。次の取材に結びつく出会いが沢山あった。会場はとにかくフランク。初めて会った誰とでも思わずファーストネームで呼び合えそうな欧米式のイベント、盛んに開かれたらいいのに


[リンク] http://www.tedxtokyo.com


TEDx中にPCを開いてメールチェックをしていたら「突然のメールすみません!今、渋谷マークシティで54時間以内に、スマホを使ったビジネスを考えるというベンチャーコンテストに参加中です!堀さんのご意見を聞かせて下さい!テレビ番組と連動したアプリです」という、男性からのメールが。興味深かったのですぐ返事をしてTEDを抜け出し会いにいく事に。隣のビルの会場につくと100人以上の参加者がそれぞれグループを作って作業中。僕を呼んだチームは20代の7人。目をキラキラ輝かせながら僕の話を聞いてくれて嬉しかった。テレビの未来。デバイスに縛られるメディアの時代はまもなく終わる。自前主義にこだわらずに協業で乗り切るんだ!などと熱く語ってしまった。


5月12日(日)


夜、前日に、レクチャーしたベンチャーコンテスト参加の代表からメールがきた。

「優勝しましたーーーーー!!!ありがとうございます!!!あとでまた連絡します!」

ふふ。

嬉しいよ。

 

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コンサルタントなども受け付けています。笑。


hori@8bitnews.jp までぜひ!

以上、堀の1週間でした。

 

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┗■  02.【ルポタージュ】

     マスメディアが報じない本当の○○

     

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テレビでは言えない話というタイトル通り「テレビでは扱い辛い」

という理由でなかなか放送されない話題もたくさんある。

国家や大企業を敵にまわしがちなテーマについては、局側の判断で、

ニュアンスが弱められたり、企画そのものが採用されなかったりする場合もある。

このコーナーでは、そうしたマスメディアが報じない現場の実態をルポ。

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"6 ご安心を...が相手候補の評判落とします 」


民主党から夏の参院選に立候補予定の中堅議員と先日、話をした。インターネットを使った選挙運動が一部で解禁になったのを受け、事務所にはひっきりなしに「相手候補の評判を落とすなら私たち任せて下さい」という露骨な電話がかかるようになったという。ソーシャルネットワークの活用専門」だとするIT企業からの連絡も、メールなどを通じて大量に届くようになった。FfacebookやTwitterを使、いかにサイトのビュー数を増やすかというものから、相手候補自身のFacebookやTwitterアカウントに、本人に不利な情報を書き込むことも可能だとする提案も届く。中には「Googleの検索で、相手候補の名前があがってこないように細工もできる」と持ちかける業者もいるという。


そんなことが第三者にできるのか?と不思議に思いGoogleの担当者に聞いてみると「無理だ」と返事があった。


その候補者は一回の選挙契約で数百万以上の契約料を請求する自称ITコンサルタントの営業攻勢も受けたという。事務所側としても、なりすましによる中傷やデマによる攻撃にどう備えたら良いのか、今から気を揉んでいる。


自民党や民主党は、資金力を活かし広告代理店やPR会社、IT企業と組んで、徹底的なIT戦略を練っている。とあるインターネット動画サイトを運営する企業も、夏の選挙戦略に向け、自民党から仕事を請け負っている。ネットPR選挙が解禁されることによって、選挙戦は確実に金がかかるようになる。発信力を強めるには、ITを戦略的に使いこなす必要がてくる。


今回は筆者が米国で目の当たりにしたオバマ大統領のネット選挙戦略をお伝えする。さらに今週のニコニコ生放送では、慶応大学湘南藤沢キャンパスで教鞭をとる韓国のネット選挙に詳しい李 洪千(リー・ホンチョン)先生をゲストに、ネット選挙解禁が与える影響について語ってもらった(後日文字起こしします)


まずは米国の事例をお読みいただきたい。


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■ビヨンセからの手紙。


先日、アメリカ人歌手のビヨンセからメールをもらった。