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               * 堀潤のテレビでは言えない話 vol.6

               ~「集まれば強くなれる」の巻~

                発行:8bitNews  2013.5.6 (毎週月曜日発行)

                 http://www.facebook.com/8bitNews.HORIJUN

                 http://twitter.com/8bit_HORIJUN

                 http://8bitnews.asia



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皆さんー!


NHKを退職してから1ヶ月。新聞雑誌、ラジオ、テレビ、そしてネットメディア、数多くのメディアで働く皆さんと出会うことができました。


「市民・ネットメディアとマスメディアの協業、実現させませんか?」そんな僕の呼びかけに様々なメディア人たちが呼応し、ともにプロジェクトを興そうとしています。


まずは第一弾! 8bitNewsは米国発の巨大ブログニュースサイト「ザ・ハフィントンポスト」日本版と協業が決まりました! ハフポス日本版は本日7日からサービス開始。

http://www.huffingtonpost.com


8bitNewsに投稿して頂いた動画が、ハフィントンポスト日本版に掲載されます。ハフポス編集部が8bitNewsに投稿された動画をチェックし気になるものがあれば400文字程度の記事をつけてハフポスに掲載します。皆さんの投稿動画が、より多くの人たちに届けられます。


さらに! 8bitNewsは、毎日新聞が運営するtwitter連動型メディア「Mainichi RT」と協業します!

http://mainichi-rt.com


8bitNews代表の堀が「Mainichi RT」の外部編集長をつとめるほか8bitNewsへの投稿動画がMainichi RTのコンテンツとしても紹介されます。近々開校予定の「8bitNews みんなのジャーナリスト学校(仮)」では、マスメディアで働く現役の記者や編集者、カメラマンなどが講師役なり、ともに技術を共有し高め合うという試みをスタートさせます。


8bitNewsでは、こうした取り組みに参加したいという発信者の皆さんを随時募集しています!facebookのアカウントをお持ちであれば誰でも参加できます。


「ニュースを創るのはあなただ!」


日常生活で直面した皆さんのニュースを手元のスマホなどを使って映像におさめ、ぜひ投稿してみて下さい。ほんの少しの発信から大きな変化がうまれるかもしれません。


参加したい!という方は、是非このアドレスにアクセスを!

 8bitNews http://8bitnews.asia 


市民発信の仕組みを完成させるためには、まだまだ乗り越えなくてはいけない課題もたくさんあります。情報が偏ったり、精度が甘かったり、誤解や偏見に基づいていたり。こうした現状を克服するには、取材者が「多角的な視点」を持つことにつきます。映像投稿が単なる個人の主張の発表の場になるのではなく、取材対象者に対し、良い距離感を保つ事ができるかどうか問われます。


職業メディア人たちの技能を結集させて、発信者の力を皆で底上げしたい、そんな取り組みをこれから強化していきますので、皆さんどうぞ忌憚ないご意見を、そしてご支援をよろしくお願いいたします。


さて! 前置きが長くなりましたが。。。


今号のコンテンツはこちら!

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├○    堀潤のテレビでは言えない話  vol.62013.5.6

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├○  01.【活動日記】

├○  堀潤のフリーランス的一週間

├○  5回「朝日新聞「Journalism」/朝日新聞「Web Ronza」毎日新聞RT

├○    福島県東邦銀行/博多華丸大吉さん/ハフポス日本版/民主党・鈴木寛議員」

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├○  02.【ルポタージュ】

├○  マスメディアが報じない本当の○○

├○  第5回  「自民勝利・民主崩壊 報道されない参院補選の舞台(後編)」

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├○  03.【ルポタージュ】

├○  次世代メディアへの創造力

├○  第5回 「米国で論争 写真加工アプリの報道利用は是か否か」

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├○  04.【メディア批評】

├○  そうだ!ニュースを語ろう

├○  特別対談 「堀潤×宇野常寛 ニッポン開発委員会2013」

├○  社会のOSをアップデートするためには 中編

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├○  05.【オンライン講座】

├○  そうだ!メディアを創ろう

├○  5回 「インタビューをしてみよう」

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├○  06.【動画紹介】 8bitNews

├○  パブリックアクセスへの道

├○  5回「えいとくん勝手に観光大使」

├○

├○  08.【告知】今週のスケジュール& お知らせ
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vol.1」「vol.2.」「vol.3」「vol.4」「vol.5」へのリンクはこちらです。

[リンク] http://ch.nicovideo.jp/horijun/blomaga/ar177269

[リンク] http://ch.nicovideo.jp/horijun/blomaga/ar189787

[リンク] http://ch.nicovideo.jp/horijun/blomaga/ar197950

[リンク] http://ch.nicovideo.jp/horijun/blomaga/ar205278

[リンク] http://ch.nicovideo.jp/horijun/blomaga/ar214964



未読の方は併せてお楽しみ下さい。



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┗■  01.【活動日記】堀潤のフリーランス的一週間

   

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このコーナーでは堀の一週間の出来事を皆さんに報告。

ジャーナリストとして、司会者として、そしてNPO法人代表として

第一線で活躍する人々との日々の出会いをエピソードを交えお伝えします。

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429日(月)

友人が興した結婚プロデュース会社からの依頼で結婚式の司会をした。新郎新婦はまったく知らない人だったが、優しい清々しいカップルで心洗われる。彼らが勤める「デジタルハリウッド大学」という映像系の専門大学にもとても興味を持っていたので接点が持ててかった。


[リンク] http://www.dhw.co.jp


デジハリは、一度取材したことがある。米アップル創業者スティーブ・ジョブズ氏が56歳という若さで亡くなった2011105日、キャンパスを開放して追悼集会を開いたのがこのデジハリだ。デジハリは日本では珍しい株式会社大学。市民記者育成を事業の柱に据える8bitNewsとしてもここは是非、協業したいところ。特に学長の杉山知之氏は日本のデジタルメディア技術を牽引している1人で、マサチューセッツ工科大学MITメディアラボ客員研究員としての経験も持つのでゆっくり話してみたい。


式の最中は新郎新婦の幸せを精いっぱいサポートできるよう、アナウンサー12年の技術を全力投入。幸せいっぱいの現場って、大好きです。誰も傷つかないから。


司会や講演の依頼はこちらまで。

hori@8bitnews.asia


4月30日(火)

寄稿の築地にある朝日新聞へ。雑誌「Journalism」の編集者と打ち合わせ。皆さんはこの雑誌を読んだことがあるだろうか?職業メディア人たちが自分たちの抱えるジレンマについて率直に語ったり、次世代の新たなメディア発信の方法を模索研究したりとなかなか読み応えがある。ぜひ、一度ご覧になってほしい。筆者が「オープンジャーナリズム」について学んだのもこの雑誌記事から。堀は来月号の寄稿に向けて、原稿を書いている最中。締め切りを過ぎているので、大急ぎ!汗。

[リンク] http://www.asahi.com/shimbun/jschool/report/new.html


・5月1日(水)

夕方から、東京日比谷のプレスセンタービル内にある朝日新聞WEBRONZAへ。

[リンク] http://webronza.asahi.com


大手新聞社も最近、サブブランドのような形で、紙ではできないオンライン上での新たな試みに力を入れている。WEBRONZAも独自の言論空間を用意し、外部の有識者や研究者たちが独自の論点でニュース解説などを展開している。編集者は「我々にはタブーがありません。扱うテーマは朝日本体よりも自由度が高い」と話している。新聞社のサブブランドとの協業も魅力的。


夜は、皇居沿いの毎日新聞本社ビルへ。毎日新聞が発行するサブブランド「MAINICHI RT」の高原克行編集長などと打ち合わせ。高原氏は記者歴30年以上のベテランだが、ネット文化などへの理解と好奇心にあふれる人物で、「MAINICHI RT」においてtwitterと連動させた新たな試みを打ち出している。先日のニコニコ超会議2にも来場したそうだが、堀や宇野常寛氏などによるメディア論議にも関心を寄せてくれ、この打ち合わせでは「堀さん、MAINICHI RTの編集長やってみませんか?」と切り出された。その後酒を飲みながら、マスメディアへの不信感疑心暗鬼を払拭するにはオープンジャーナリズムの実践が欠かせない」と持ちかけたら、快く同意してくれた。これまでにない新たな試みをRTと展開できそう。中身の詰めはこれからだが、今後に乞うご期待。

[リンク] http://mainichi-rt.com


・5月2日(木)

福島県最大の地方銀行「東邦銀行」を訪ねた。実は東日本大震災や原発事故が起きる2、3週間前、東邦銀行と福島県の一次産業がともに農業のブランド化を図る試みを取材したばかりだった。ちょうど、TPPをはじめとした自由貿易時代の本格到来が話題になったばかりの頃。東邦銀行も生き残りをかけ地場産業である農業支援に必死で、銀行員が農業経営アドバイザーという資格を取得、長靴をはいて農家を一軒一軒まわり、ともに海外や東京の有名料理店などに売り込める農産物づくりに取り組んでいた。堀もそれに同行福島産の農産物があまりも美味しく素晴らしかったので感動し「一緒に頑張りましょう!」と言っていただけに、放送から数週間後の原発事故は悔しくて仕方がなかった。今回の訪問では、今だからこそ福島県の一次産業を引き続き取材したいと協力を仰いだ。


・5月3日(金)

午前中、福島駅から新幹線にのって東京へ。午後3時からは、中京大学の武田邦彦教授の番組「現代のコペルニクス」に出演。

[リンク] http://live.nicovideo.jp/watch/lv134523101


メディアの発展で新しい生物は生まれるか?という一見突拍子もないテーマだったが、拡張現実的な世界がこれから進んでいく未来を想像する良い機会なった。


ニコ生の放送前に、スカパーの宣伝番組のロケが入、博多華丸・大吉人がスタジオに乱入。カメラがまわっている時とまわっていない時全く同じテンションのお人で、人柄の良さがにじみでていた。


夕方からは東京・新宿南口の移動スタジオで、民主党の鈴木寛元文部科学副大臣とニコ生で対談。この日は憲法記念日自民党が夏の参院選で争点化を目指す憲法96条の改正問題をはじめ、民主党の今後についてざっくばらんに話を聞いた。メディアと政治の関わりについて内幕を明らかにしたりして、興味深かった。冒頭から「通信・放送の既得権が業界にどれだけの影響力を持っているか」など、なかなかの内容。まだ見られるので、ぜひ、ご覧を。全文書き起こしも検討中。

[リンク] http://live.nicovideo.jp/watch/lv136353640


夜8時半からは東京・神田付近に場所を移し、「ザ・ハフィントンポストのオフィスに。ニコニコ超会議2でご一緒した松浦茂樹編集長自身が8bitNewsとの協業を提案してくれた。8bitNewsに投稿された動画がハフィントンポストに掲載されるというもの。

んな形で一緒にやっていくかについて、打ち合わせた。基本的にはハフポス編集部担当者が8bitNewsをチェック、記事をピックアップしていく形に。松浦編集長が個人的に8bitNewsに寄付をしてくれることに、システム周辺の整備もさらに進めていきたい。

以上、堀の1週間でした。


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┗■  02.【ルポタージュ】

     マスメディアが報じない本当の○○


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テレビでは言えない話というタイトル通り「テレビでは扱い辛い」

という理由でなかなか放送されない話題も沢山ある。

国家や大企業をにまわしがちなテーマについては、局側の判断で

ニュアンスが弱められたり、企画そのものが採用されなかったりする場合もある。

このコーナーでは、そうしたマスメディアが報じない現場の実態をルポ。

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"4 自民勝利・民主崩壊 報道されない参院補選の舞台裏」後編"


528日、山口県で実施された参議院補欠選挙。自民党公認の前下関市長、江島潔氏(56)が、無所属で立候補した民主党前衆議院議員平岡秀夫氏(59)に15万票以上の差をつけるダブルスコアで当選した。山口県は建設計画が宙に浮いている上関原発の問題を抱えている。原発推進に前向きな自民党・安倍首相のお膝元でどのような選挙戦が展開されるのか夏の参院選を占う天王山だと各メディアが事前に報じていた。


産経新聞は29、「無惨に散った脱原発』 平岡氏、メディアに責任転嫁」と見出しを付け安全な原発は再稼働すべきだというのが、静かなる民意だと受け止めるべきではないのかと選挙結果を分析した。


しかし先週、山口県内各地を訪ね有権者の意識を取材した筆者の感想は全く異なる。そもそも、今回の参院補選で原発問題は争点ならなかった。


平岡氏は「脱原発を争点に闘いたい」と選挙戦で訴えたが反応は鈍かった。対する自民党は、去年の県知事選で推した山本氏が自然エネルギー推進をマニフェストに掲げて勝利した経緯から矛盾が生じないよう、原発問題を争点にしない作戦に出た。


今回の参院補選での自民勝利は、原発の是非を問うた結果ではない。

しかし、建設予定地となっている上関町では「民意を受けた建設工事の早期着工を」という声が次第に大きくなってきている。


脱原発を掲げた山本知事の態度の変容も早速指摘されている。


安倍総理大臣のお膝元・山口県で、今何が起きているのか。

マスメディアが報じない現場の実態を報告する。

[前編] http://ch.nicovideo.jp/horijun/blomaga/ar214964