結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2013年7月2日 Vol.066
はじめに - マシンが再度壊れました(大泣)
おはようございます。 いつも結城メルマガをご愛読いただきありがとうございます。
先々週「マシンが壊れた!」というお話をして、 先週「マシンが直りました!」というお話をしましたが、 あれから再びマシンが壊れました(大泣)。
故障した箇所はまたまたThinkPadのSSDです。 もうあきらめてとっととサポートセンターに電話しました。 次の日に宅配便のお兄さんに引き取られて行きました。
今回も恐らくSSDが交換されてまっさらのWindows 7が インストールされて帰ってくるのでしょう。早くて来週ぐらいのことです。 数日前に修理したばかりなので保証期間は延長され、今回も無償の修理になります。 それはたいへんけっこうですね。
ただ問題は使った時間です。 たくさんの時間を使ってSugarSyncやDropboxからファイルを戻したのに、 またゼロからやり直しなのはとても悲しいです。
まあでも、(先週も書いた通り)クラウドに常時バックアップを とっているのでファイル的にはまったく問題はありません。 現在はMacBook Airでシームレスに仕事を継続しています。 この結城メルマガもMacBook Air上で書いています。
やはりこういうセーフティネットは何も手間を掛けなくても 自動的に行われているようにしておいたほうがよいですよね。 …という先週と同じ結論になったのでした。
マシンが不調になったタイミングがまた絶妙でした。
結城は毎週金曜日にWeb連載を公開していますので、木曜日はたいへん忙しい。 一日掛けて連載記事を仕上げていきます。
ぱたぱたと書いているうちはケイクスのプラットホームで 「下書き」という状態にしておきます。 この状態では期日が来ても公開はされません。 しばらく書いて「まだ荒いけれど人様にお見せできる」 という状態になったら「公開」という状態にします。 そこから時間の許す限りブラッシュアップしていくのです。 そして「よしかなり磨いたぞ、もう変更はなし」という状態になったら 結城の忙しい木曜日が終わります。
今回もまた不幸中の幸いといいましょうか、 マシンが不調になったのは、 その最後の段階「もう変更はなし」になった直後でした。 これはたいへん助かりました。 ぎりぎりセーフというところですね。
* * *
さて、早いもので、もう7月です。 これで2013年も半分が過ぎたことになりますね。 上半期の終了です。
上半期には本を一冊刊行できました。 ちくま学芸文庫の『数学文章作法 基礎編』ですね。感謝です。 いつもと違う出版社で、いつもと違う内容の本を出せたのは、 世界がほんの少し広くなったようでうれしいです。
下半期が始まってすぐ、今月半ばには『数学ガールの秘密ノート/式とグラフ』が刊行されます。 現在執筆しているのは『数学ガールの誕生』という書籍でこちらは秋に刊行予定。 それから年末には『数学ガールの秘密ノート』の第二弾が刊行予定。 新しい書籍が出るのは毎回とても楽しみです。
でも、新しい書籍を出すのはあくまで「ハレ」のこと。 その日に向けて毎日「ケ」の作業を進めて行かなくては。 自分の書きたい本を書いて、それを期待してくださる読者さん、 読んでくださる読者さんがいるというのはたいへん幸福なことですよね。 感謝を忘れずに今日も進みたいと思います!
* * *
さて、今回の結城メルマガです。 今回のメインコンテンツは「再発見の発想法」です。 どうぞお楽しみください!
目次
- はじめに - マシンが再度壊れました(大泣)
- 再発見の発想法 - Cache(キャッシュ)
- 本を書く心がけ - メディアが変われば中身も変わる?
- Q&A - 次の講演はどこですか?
- 次回予告 - フロー・ライティング