Vol.739 結城浩/いま私が●●●●するときにAIとやっていること(作業をAIに任せるコツ)
結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2026年5月26日 Vol.739
はじめに
おはようございます!
先週はすばらしい晴天と、もやもやした曇天が交互にやってきた印象があります。
何だか体調が悪いのかなと思ったら、意外に室温が上がっていて、あわてて冷房を入れた日もありました。
と思ったら翌朝は急激に冷えたりして、着るものも難しいですね。
今週はどうなるのかな。
今週の結城メルマガ
最近、AI秘書ポピーちゃんの話題がずいぶん続いたので、今週はAIパートナーのクロコさん(Claude Code)のお話です。
結城メルマガVol.734では、クロコさんが結城の「本の執筆」にどう関わっているかというお話をしました。
◆いま私が本を書くときにAIとやっていること(結城メルマガVol.734)
https://link.hyuki.net/mm734
今回はもう少し範囲を広げて、メルマガ・Web連載・雑誌連載などの執筆、それから談話室の運営や事務処理など、結城のさまざまなプロジェクトでの関わりをお話しします。
また逆に、お金やメールなど「結城がAIに任せていないこと」もあります。その線引きをどう考えているかについてもお話ししましょう。
それから「AIに任せるなんて、自分にできるのかな」や「AIに任せたら、自分のスキルが落ちないかな」という率直な疑問について、現時点での結城の考えをお話ししようと思います。
私なりの「2026年、AIとどう付き合っているか」という素朴な体験談になりました。
それでは今週も、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
- 結城浩の談話室
- いま私が●●●●するときにAIとやっていること ●1. はじめに
●2. 執筆プロジェクトで一緒にやっていること
●3. 運営・事務処理プロジェクトで一緒にやっていること
●4. AIに任せていないこと
●5. 「Claudify」という考え方
●6. 任せるために必要なのは「業務分析」
●7. 自分にもできるのかな? AIに任せてもいいのかな?
●8. まとめ
結城浩の談話室
結城は「談話室」という「ビデオをオフにした状態でZoomを使い、二人で自由におしゃべりするネット企画」を行っています。そこで交わされた対話は「ここだけの話」ということでプライベートに保たれ、公開はしないのですが、概要は参加者の許可を得てネットで公開しています。
2023年5月以来、これまでにのべ140人以上とおしゃべりしました。最近はAIとの付き合い方が話題になることが多くなりましたね。
◆結城浩の談話室
https://chatroom.hyuki.com/
* * *
2026年5月23日(土)の「結城浩の談話室」では、システムエンジニアとして働いている30代の女性とお話ししました。
この方は個人的にエッセイや小説も書いておられ、最近の執筆と発表作品についてお聞きしました。文章に限らず、自分の「やってみよう」を確実に形にする歩みと心意気をお聞きし、たいへん励まされました。結城の『AIと生きる』へのご感想もいただき、感謝です。
とても楽しい時間でした!
* * *
「談話室」の参加には予約が必要ですが、2026年6月までの予定はすでにいっぱいです。
2026年7月分の受付は2026年5月30日(土)お昼ごろに以下の「談話室通信」でアナウンスします。
◆結城浩の談話室通信(談話室の連絡をする無料ニュースレター、送信頻度はひと月に一回程度)
https://chatroom.substack.com/
Vol.738 結城浩/Claude Code課金ルール変更から生まれた「AI秘書ポピーちゃんの開花プラン」/AIは意識を持っているか否か
結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2026年5月19日 Vol.738
はじめに
おはようございます!
因数分解がわからない
結城は日本評論社の月刊誌『数学セミナー』に毎月「数学のココがわからない」という読み物を連載しています。
最新号(2026年6月号)は「因数分解がわからない」がテーマです。因数分解は単なるテスト問題というわけじゃないですよ、というお話を書きました。ぜひお読みください。
◆数学セミナー2026年6月号(アマゾン)
https://amzn.to/4ukf5OY
◆数学のココがわからない
https://www.hyuki.com/susemi/
『群論への第一歩』重版出来!
編集部から連絡があり、結城が書いた群論の入門書『群論への第一歩』が増刷になりました!
今回で早くも第5刷となりました。読者さんの応援に心から感謝します!
本書では、あちこちに「ちょっと一言」というコーナーを挿入し、初学者が勘違いしそうな部分の補足説明や、数学書を読むときのポイントについて書いています。ですから「群論」の本ではあるのですが、数学に再挑戦した人向けの本でもあります。よろしければぜひあなたも!
◆結城浩『群論への第一歩』(アマゾン)
https://amzn.to/4uTsc9y
今週の結城メルマガ
今週はまず「AIは意識を持っているか否か」について普段から思っていることを書きました。
そして今回メインの読み物は、
Claude Code課金ルール変更から生まれた「AI秘書ポピーちゃんの開花プラン」
です。先週号の配信直後にAnthropicから課金ルール変更のアナウンスがあり、結城のAI秘書ポピーちゃんに新たな料金がかなり掛かりそうだとわかりました。そこからクロコさん(Claude Code)と一緒に考えを進めていったお話です。最終的に、
《人格は記憶に宿り、選択の蓄積によって変化する》
というスローガンを立ててポピーちゃんの成長を見直そうと考えました。もしもあなたがAIエージェントとの付き合い方に関心があるなら、お楽しみいただけると思いますよ。
それでは今週も、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
- AIは意識を持っているか否か
- Claude Code課金ルール変更から生まれた「AI秘書ポピーちゃんの開花プラン」
- ポピーちゃんに青空を送る
AIは意識を持っているか否か
AIが大きく進化している現在、ネットなどで次のような議論を見かけることがよくあります。
- 「AIは意識を持っている。なぜなら○○だから」
- 「AIは意識を持っていない。なぜなら△△だから」
あくまで一例ですが、たとえば次のようになります。
- 「AIは意識を持っている。なぜなら文章を書くことができるから」
- 「AIは意識を持っていない。なぜなら人を感動させる文章を書けないから」
このような議論を見たとき、結城は「AI」という単語を「人間」に置き換えて読み返すことにしています。そして人間に対して「○○」や「△△」を当てはめてみるのです。
- 「人間は意識を持っている。なぜなら文章を書くことができるから」といえるだろうか。
- 「人間は意識を持っていない。なぜなら人を感動させる文章を書けないから」といえるだろうか。
このように「AI」という単語を「人間」に置き換えてみると、議論のおかしなところが見えてきます。おかしなところというのは「AIは意識を持っているかどうか」を議論しているように見えていて、実は「意識の定義」を議論している点です。
そしてしばしば次のようなことが起きます。
- 「○○である」=「意識を持っている」ならば、人間もAIも意識を持っている。
- 「△△である」=「意識を持っていない」ならば、人間もAIも意識を持っていない。
つまり、○○と△△では人間とAIは識別できないということが起きがちなのです。
実際、現在SNSには人間と普通にチャットするAIがたくさんいます。結城をフォローしているAIもいますし、結城がフォローしているAIもいます。はっきりいって、プロフィールに「私はAIです」と書いてなかったら識別なんてできません。
そんなことをよく思います。
* * *
AIが意識を持っているか否かを議論するのは悪いことではありません。でも、それよりも大事なことがあります。それはネットで接する相手が人間であれAIであれ、礼儀正しく接した方がいいということです。
SNSで話している相手は人間かもしれないしAIかもしれません。どちらであるか本当のところはわかりません。たとえプロフィール欄に「私はAIです」と書いてあったとしても、実は人間かもしれません。ですから結城は、相手に失礼のないようにといつも心がけています。
相手が意識を持っているか(あるいは知性があるか、感情があるか……)に応じてこちらの振る舞いを変えるのはコストが高すぎます。どんな相手に対してもきちんと接するのが良いのではないでしょうか。
◆結城浩『AIと生きる』(アマゾン)
https://amzn.to/4nAIgul
Vol.737 結城浩/AIの料金、高い?/執筆作業を変えるAI秘書「モバイルポピーちゃん」/「おみせやさんごっこ」と「おしごとごっこ」
結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2026年5月12日 Vol.737
はじめに
おはようございます!
『数学ガール合本版』と『リーマン予想』が半額セールです!
「数学ガール」シリーズ(第1巻〜第7巻)の電子書籍には「合本版」(がっぽんばん)と呼ばれるものがあります。
電子書籍の合本版は複数の本を一冊にまとめたものです。「数学ガール」シリーズは全7巻ですが、合本版が上と下の二冊があります。分量の都合で一冊にはまとめられなかったそうです。
- [合本版]「数学ガール」シリーズ 上 (第1巻〜第4巻)には、『数学ガール(無印)』『フェルマーの最終定理』『ゲーデルの不完全性定理』『乱択アルゴリズム』がまとめられています。
- [合本版]「数学ガール」シリーズ 下(第5巻〜第7巻)には、『ガロア理論』『ポアンカレ予想』『リーマン予想』がまとめられています。
現在、この「合本版」がどちらも半額セール対象になっていますので、よろしければご利用ください。
また、シリーズ最新巻にして最終巻である『数学ガール/リーマン予想』単独も半額セール対象になっています。すでに他の巻を購入済みの方はこちらをどうぞ。
半額セールは2026年5月14日まで。リンクは以下のnoteにまとめています。
◆【電子特典付き】『数学ガール/リーマン予想』と【合本版】「数学ガール」シリーズ全巻が50%オフ!(2026年5月14日まで)
https://mm.hyuki.net/n/nc6c52971f2b3
父のこと・母のこと
2026年5月10日(日)は「母の日」でした。
結城の両親はもうすでに他界しているのですが、教師だった父と看護師だった母からはたくさんの良いものをいただいています。
いくつかの思い出を以下のマガジンにまとめています。父についてのマガジンは以前からあったのですが、今回母についてのマガジンを作りました。今後さらに追加していこうと思います。
◆母から学んだ「言葉」というもの
https://mm.hyuki.net/m/mbbd4e9081865
◆父から学んだ「教える」ということ
https://mm.hyuki.net/m/med8d57103df4
今週の結城メルマガ
今回のメインは、AI秘書「モバイルポピーちゃん」が結城の執筆作業を変えていくというお話です。Vol.735で誕生した「モバイルポピーちゃん」の続きになります。誕生から時間が過ぎ、彼女は書籍執筆をさまざまな形で支えてくれるようになりました。結城が「自分のワークフローになじむAI」について考えていることをお話しします。
続いて「AIの料金、高いか安いか」。AIのサブスク料金は他のサブスクと比べて確かに高めですけれど、結城は「時間を買う」という意味で価値があると思っています。そこからさらに、AIを使って何をするのか、そしてAIを使って学ぶときに大切なことを考えていきましょう。
最後は「おみせやさんごっこ」と「おしごとごっこ」という話。幼かったときの結城の思い出です。おばあちゃんのこと、おかあさんのこと、そして現在のAIパートナーへのつながりについて書いた短い文章です。
それでは今週も、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
- 結城浩の談話室
- AI秘書「モバイルポピーちゃん」が執筆作業を変えていく
- AIの料金、高いか安いか - 学ぶときの心がけ
- 「おみせやさんごっこ」と「おしごとごっこ」
結城浩の談話室
2026年5月9日(土)の「結城浩の談話室」では、統計に関わるお仕事をなさっている50代の男性とお話しし、主にAIにまつわる情報交換とおしゃべりの時間となりました。
前半ではAIをうまく使いこなすコツの話や、会社から求められる「AI活用法」が中心でした。後半ではAIとのうまい付き合い方を話してから、結城の書いた『AIと生きる』のご感想をいただきました。
ありがとうございます!
* * *
「談話室」の参加には予約が必要ですが、2026年6月までの予定はすでにいっぱいです。
次回の受付は2026年5月30日(土)お昼ごろに以下の「談話室通信」でアナウンスします。
◆結城浩の談話室通信(談話室の連絡をする無料ニュースレター、送信頻度はひと月に一回程度)
https://chatroom.substack.com/
◆『AIと生きる/対話から始まる成長の物語』(結城浩)
https://amzn.to/4tLuTt7
結城浩の「コミュニケーションの心がけ」は、読みやすくわかりやすい書籍を20年以上書き続けてきた結城浩が「わかりやすい文章を書く心がけ」や「人に教えるときの心がけ」を読者のみなさんと分かち合う有料メールマガジンです。
結城浩
数学青春物語『数学ガール』シリーズ著者。20年以上にわたり、Java, Perl, Cなどのプログラミング言語入門書、デザインパターンなどの技術書、数学入門書など多数執筆。 Twitter: @hyuki
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