『男前達のベストセレクション』今回は『シブいオトコが観るハードボイルド映画 ベスト5』
感情や状況に流されること無く芯を貫く男の生き様…。そんな魅力溢れる映画をネタバレしたい気持ちを抑えこんでランキング形式で紹介します!

5位 マルタの鷹

maruta.jpg

原作は1930年にダシール・ハメット氏が発表した同タイトルの小説。1931年、1936年、1941年と3度に渡って映画化されたベストセラー。
ハードボイルド小説の礎とも言われており、未だなお名高い人気を誇っています。
今回紹介するのは3度の映画化作品の中でも最もクオリティの高いといわれている1941年版。
監督はジョン・ヒューストン、主演はハンフリー・ボガード。ハンフリー・ボガードはこの映画をきっかけに数々のハードボイルド映画で活躍していきます。

映画のあらすじとしては私立探偵のサム・スペードが妹を危険な男から守ってほしいという依頼を受け、相棒のアーチャーにまかせたところ、その夜男とアーチャーが死亡していたことから始まる。依頼してきた女の隠された秘密、次々に巻き起こる事件、明かされる謎…。ハードボイルド作品の礎といわれるだけあって、シンプルかつ王道のシナリオです。
ハードボイルドを語るならこれを観なければ始まりません。ハンフリー・ボガードの男臭さが最高の1本です。

4位 殺しのテクニック

technique.jpg

1966年イタリアとフランスによる合作映画。ニューヨークとパリを舞台に生きる殺し屋を描く、所謂マカロニ・ウエスタン、マカロニ・ノワールと呼ばれる作品達の代表作。
主演はロバート・ウェッバー、相方役のトニーは後々『続 荒野の用心棒』で主演のジャンゴを演じることになるフランコ・ネロ。

話のあらすじは、天才的な狙撃の腕前を持った殺し屋・クリントが引退を決め最後の仕事を終えたところ、組織のボスから裏切り者を始末して欲しいと頼まれる。クリントは一度は拒否するものの実の兄が襲撃の巻き添えにあい死亡してしまい、裏切り者セキの殺しを決意する。ボスから付けられた案内役のトニーとともにニューヨークからパリへ向かう。

序盤にクリントが狙撃の時にライフルを組み立てるシーンなどはルパン三世OVA『次元大介の墓標』にオマージュとして取り入れられており、殺しのテクニックを観た後に観てみるのも面白いかもしれませんね。