「怪我をしないでリングを降りられたら彼の勝ちってことでいいですよ」
――藤田さん、橋本大地戦(7月13日、福岡国際センターでの『GENOME30』にて)の会見から3日が経ちました。
藤田 あの時、わざわざIGFの道場まで行ったのに、たった10分で会見が終わりだからさ。それだけの仕事をしに3時間もかけて行きましたよ(苦笑)。
――結構、辛辣な発言がありましたけど。
藤田 辛辣?
――「カラダを作り直して来い」とか「(作り直してこなかったら)また、怪我をすりゃあいい」とか。
藤田 だって事実でしょ? 特別なことは何も言ってない。ありのままなんだから。
――橋本大地選手としてはこの前(6月12日)、『闘魂スペシャル』の生放送に出た際、「俺、何かしました?」っていう感じでしたけどね。
藤田 いや、何もしてない。ただ、それこそ準備もしてないのに(IGFに)上がってくるなら大変なメに遭うよと。だったら、そうなる前に辞めたら? ってだけですよ。
――厳しいなー。
藤田 厳しくないでしょう。これまでは、どこの誰に限らず、「橋本真也の息子」っていうだけで、カネを稼ごうとした大人たちがいたかもしれないけど、少なくとも俺が闘う限りそれはあり得ないから。
――同じプロとして相手をすると。
藤田 そう。考えれば、確かに橋本大地っていう選手は、他の選手よりもストーリーはできてるもんな。その点はいいかもしれないですよね。2世だから、みんなとはスタートラインが違うから。
――橋本大地選手からすれば、「(藤田に)負ける気は毛頭ない」とも言っていましたし、実際そう思っているとは思うけど、現実問題で言えば、この試合は勝敗云々を言う以前の問題だなって、誰もがわかっていると思うんです。
藤田 だったら、怪我をしないでリングを降りられたら彼の勝ちってことでいいですよ。
――そんな、またまた物騒な!
藤田 そのルールだったら、ゴングが鳴ったらそのままタップ(降参)っていう手もある。それをやれたら、相当頭いいけどね。
――無茶苦茶なこと言いますね。
藤田 だってそういうことでしょう。こんな試合ある?
――ないですよ、そんなの。
藤田 それと会見でも言ったけど、(大地は)俺とやるんだったら、小川(直也)のところに行って練習すればいいんだよ。
――その気持ちもわかるんですけど、IGF自体が大地選手から遠い存在なのに、小川直也なんてさらに遠すぎて、現実感が掴めないんだと思うんですよ。
藤田 そんなことないですよ。小川のほうが楽でしょう。話をしていればいいんだから。お話好きなんだから(笑)。
――IGFにはちゃんと道場もあるんだし、一歩一歩進んでいきましょうよ。
藤田 ま、IGFの皆様にもそれぞれ考えがあるでしょうしね。だけど彼がIGFの道場で練習するなら、俺は行かないからね。
――そんなこと言わずに、練習を付けてやってくださいよ。
藤田 いやいや、これから闘うのに一緒に練習なんてできないですよ。夏(7月20日~)にはチャリティーマッチ(東日本大震災復興チャリティーイベント『元気祭り2014』)もあるんでしょ?
――東北を回りますよね。
藤田 だったら(橋本大地戦は)チャリティーマッチ前の予行練習にはちょうどいいでしょう。
【6月14日、九十九里海岸にて収録/聞き手◎“Show”大谷泰顕】
※次回は、藤田和之が橋本大地戦に関して、ひとつの提案を…。お楽しみに!