『GENOME30』にて鈴川真一との3度目の一騎打ちが決定したクラッシャー川口を直撃!〈前編〉

「(ブレット戦後、猪木から)『大丈夫か』みたいな感じで、気にかけてもらえているんだなって思いました」

 

 

 

 


――先日はMMA戦に勝利したそうですね(※去る6月29日、新宿FACEでの『BFC』にて、ゼロ戦クラブ所属の吉村文雄を相手にパウンドで秒殺勝利を挙げた)。

川口 やっと今年がはじまった感じですね。

――あ、やっと(笑)。

川口 前回(のMMA戦)があっという間でしたから。

――『IGF1』(4月5日、両国国技館)でのブレットロジャースでは、惜しくも秒殺負けを喫してしまいました。

川口 覚えてないんですよ。

――覚えてない?

川口 記憶がハッキリしてるのは、(試合後に)医務室に行った時の天井なんです。

――試合後の話ですか。

川口 切られた口を縫わないといけないから、ドクターが麻酔注射をしようとして「チクッとしますよ」って言われたんですけど、その辺りから、「ここどこだっけな? 夢かな?」みたいな感じで記憶が戻って来て。

――ええーッ!

川口 リング上のこととか、会場入りしたこともハッキリとは覚えてないです。ボンヤリと、「試合だったのかな?」って注射をされた後に思ったりしましたね。

――過去にもそんな経験があるんですか?

川口 初です。過去にも、ダウンを喫したことはあるし、あれはダメだったな、とか、あれをもらったんだな、っていうのは覚えてるんですけどね。この前(ブレット戦)は一瞬の出来事でした。

――IGFではパキスタン大会にも行ったし、ミックスルール戦だったり、秒殺KOされたり、初モノが続きますね。

川口 いろんな意味を含め、ハードな試合が多いですね。

――猪木さんからは何か言われたりしましたか。

川口 両国の試合(ブレット戦)の後、帰りがけの会長の見送りに行ったら、自分の顔を観て、「縫ったのか」って。「大丈夫か」みたいな感じで、気にかけてもらえているんだなって思いました。

――観てはいないようで、ちゃんと観ていますからね。

川口 ええ。

――ちなみにブレット戦の後には、奥田啓介戦(4月27日、上野公園での『パキスタンジャパン 友情の祭典』)がありました。

川口 今思うと、あれは(ブレット戦から)日がそれほど経っていないから、気持ちの整理がついてないまま行った感じなんですね。そういう意味では、(ブレット戦の負けを)引きずらなかったし、何もないまま今回の試合(吉村文雄とのMMA戦)に行くよりは、クヨクヨしていられねえなって思えたからよかったと思います。

――吉村戦は、結果的には秒殺勝利でした。

川口 寝技で試したいものがあったんですよ。それができなかったのが残念でしたね。

――ということで、『GENOME30』(7月13日、福岡国際センター)では、晴れて鈴川真一選手との三度目の一騎打ちに気分よく進めます。

川口 会見でも言いましたけど、過去に2回負けてますから、余計に今回は負けられないですね。

――三度目の正直ですね。

川口 はい。それは個人的な思い入れがどうとかじゃなく、相手の問題っていうよりも、3回は連続で負けていられないってことですけど。

 

【7月2日、IGF道場にて収録/聞き手Show大谷泰顕】

 

次回は、クラッシャー川口がさらに鈴川戦を、また、藤田和之×橋本大地戦、そして今後について語ります。お楽しみに!