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平成新日本プロレス出身者•高岩竜一が語る、「IGFとは何か?」〈第2回〉
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平成新日本プロレス出身者•高岩竜一が語る、「IGFとは何か?」〈第2回〉

2014-08-22 09:00

    「(猪木)会長に、『なぜ日の出前に走るのかわかるか?』って聞かれたんですよ」

     

     

      ――滋賀の保養所での合宿は、猪木さんとスパーリングをしたり?

    高岩 そうですね。リングを使っていろんな練習をしましたね。

    ――その時の話で覚えていることは?

    高岩 (猪木)会長って朝、ジョギングをするんですね。だから前の日の夜、明日の予定を確認させてもらったら、「朝5時に起こしてくれ」って言われて、440分くらいに会長の部屋のドアをノックしに行ったら、もう会長は起きていて。「遅かったな」って。

    ――早起きさんだったんですね、猪木さんは。

    高岩 そこから一緒に走りに行ったんですけど、2時間くらいずっと走ってるんですよ。

    ――2時間は長いですね。

    高岩 だから僕、初日から血マメができましたもん。

    ――その時は、どんな会話をしたんですか?

    高岩 朝5時って、まだ日の出前なんですよ。だから薄暗い中を走るんですけど、その時に会長が「なんでこんなに早い時間から走るかわかるか?」って言うから、「わかりません」って答えたら、「太陽が出た後だと、自分が負けた気がする」って。

    ――猪木語録ですね!

    高岩 その言葉は鮮明に覚えてますね。その時はメシを食うのも緊張したし、

    常に気を張っていましたよ。

    ――そりゃあアントニオ猪木と二人っきりになったらねえ。

    高岩 僕らの業界では、言ってみれば神様ですからね。それで最近、IGFで会長とお話をさせていただく機会があったから、その時のことを言ったら、「なんだそれは……」みたいな話になって(苦笑)。

    ――よく覚えていなかった?

    高岩 その前に、会長は僕のことを知っているのかな? 微妙ですよね(笑)。

    ――知らないわけがないでしょう。

    高岩 だけど、やっぱりIGFに携わらせてもらっていると誇らしいっていうか、嬉しいし。自分のモチベーションを保てますよね。僕はいろんなインディーにも出たりしますけど、せっかく仕事をもらってはいても、IGFと比べたら物足りなくなりますもん。

     

    ――あのー、今年に入って4月27日に、上野公園で5代目ブラックタイガーの試合があったじゃないですか。

    高岩 王彬(ワン•ビン)とね。

    ――ええ。あれなんて、決してIGFらしい試合ではなかったけど、非常に役割を果たしていた、素晴らしい試合だったと思うんです。

    高岩 どうなんですかねえ。スタイルは変わってないと思うんですけど、たぶん相手の技なりスタイルがわかってきたんじゃないかな、5代目が。それで対応がよくなって、それなりの闘いができるようになってきた。そんな感じですね。

    ――王選手はどんな感じでした?

    高岩 うーん……。正直に言うと、文化の違いは感じますね。

    ――というと?

    高岩 要は、根性とかそういうのが薄いよね。あるんだろうけど、掴みどころがない。

    ――だとしたら、あの試合はなぜあんなにスイングしたんですか?

    高岩 思いっきり(王を)引っ張りましたよ。

    ――王選手とあれだけ観客を湧かせる試合をしたのって凄いと思うんですよ。

    高岩 でもね、彼は、ノホホンとしてるけど、センスはありますよ。

     

    728日、青森市のホテルにて収録/聞き手◎“Show”大谷泰顕】

     

    ※次回は、高岩竜一がIGFの若手について語ります。お楽しみに!

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