• このエントリーをはてなブックマークに追加
[MM日本国の研究756]「五輪招致 勝負どころ4年前の経験生かす」
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

[MM日本国の研究756]「五輪招致 勝負どころ4年前の経験生かす」

2013-07-25 14:50

                     2013年07月25日発行 第0756号 特別
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ■■■    日本国の研究           
     ■■■    不安との訣別/再生のカルテ
     ■■■                       編集長 猪瀬直樹
    **********************************************************************

                           http://www.inose.gr.jp/mailmag/
    ◉--------------------------------------------------------------------◉
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ○  ○  ○ ○○○  5月25日発売     ●●● ●  ●   ●

               □■『唱歌誕生』■□
              (中公文庫 税込700円)

           こころざしをはたして いつの日にか帰らん
          「朧月夜」「紅葉」「春の小川」そして「故郷」
          明治の青年たちが「文部省唱歌」に込めた夢とは


             ●amazonの購入サイトはこちら●
      
           http://www.amazon.co.jp/dp/4122057965/

    ───────────────────────────────────

         □■ 猪瀬直樹 facebook にふたつの“部屋”□■

            https://www.facebook.com/inosenaoki

       日々の動静はフェイスブックで発信中! ぜひ「フォロー」を。
      
                    *
     
            facebook版「東京都知事の部屋」も開設。
             こちらは「いいね!」をクリック。
      
           http://www.facebook.com/governor.tokyo

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

     7月21日日曜日、猪瀬直樹の妻・ゆり子さんが逝去されました。猪瀬直樹は
    7月24日木曜日夜、フェイスブックにつぎのように書き込みました。

    「妻ゆり子の告別式が終わりました。ご焼香ありがとうございます。夏、誕生
    の朝、庭一面に咲き誇る美しい白いユリの花からゆり子と命名され、青山墓地
    の蝉時雨が聞こえる夏、祭壇で再びユリの花に囲まれ永い眠りにつきました」

     今週のメールマガジンは、ゆり子さんと二人三脚で取り組んだ2020東京五輪
    招致に向けての意気込みを記した7月19日付のコラムから。

    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――

    「五輪招致 勝負どころ4年前の経験生かす」

    □先を読んだ準備

     スイスのローザンヌであった国際オリンピック委員会(IOC)のテクニカ
    ルブリーフィングが大成功に終わり、20年の五輪招致は、9月の開催都市決定
    に向けて詰めの作業に入った。僕が昨年完走した東京マラソンに例えるならば、
    勝負どころの30キロ地点、両国付近を過ぎて銀座に向かう胸突き八丁、といっ
    たところか。

     最近、よく聞かれるのが、4年前との違いだ。最も大きな差は、マラソンも
    同じなのだが、先を読んでの「準備」だと思う。きちんと見取り図を持ってい
    れば、疲れてきても先はイメージできる。ご存じの通り、IOCが重視する指
    標の一つが開催地の熱意、つまり支持率だ。新聞社を含めて官民いろんな組織
    が世論調査をするが、IOCにとって正式な数値は自らが実施する2度の覆面
    調査だ。4年前の最終調査は56パーセント、今回は70パーセントだ。

    □高い支持率70パーセント

     数字は何もせずに出るわけではない。昨年5月の1次調査で47パーセントに
    まで下がっていた数値をロンドン五輪後の銀座パレードで66パーセントまで上
    げた。7割超えのため、今年1月にロンドンに出掛けた。開催計画書のIOC
    提出に合わせて記者会見、ロンドンの関係者との面会を通じて経験を聞き取っ
    た。新聞やテレビは大きく報道してくれた。これが結実した。ロンドンが12年
    五輪を勝ち取った際の支持率は68パーセント。先進国は一般的に支持率が低い
    から、70パーセントは相当高いといえる。

     こうしたスタートダッシュは、同時期にあまり動かなかった4年前の経験か
    ら学んだ。

    □戦闘的&謙虚に

     日本が最も苦手、と言われるIOC委員への訴えかけも進んでいる。僕自身
    でいえば、五輪をアピールする海外出張ではジョギングを欠かさず、サンクト
    ペテルブルクではバルト海のほとりを、ローザンヌでは湖畔を走った。開催都
    市の首長がどれほどスポーツに熱心かを訴えたいし、そうした話をIOC委員
    とできる。

     今回の訪問では、偶然同じホテルになったイスタンブール五輪招致委員会の
    ハッサン・アラット委員長や、プレゼンテーションの前に「緊張して食事がの
    どを通らない」と話していたスペインの閣僚らとも、積極的に接した。当時の
    石原慎太郎知事は「なかなか手応えが分からない」と首をひねっていたが、初
    めてなのだから当たり前だろう。五輪開催はたやすくない。ロンドンは英国と
    して、1992年バーミンガム、96年、2000年のマンチェスターと3連敗してやっ
    と勝ち取った。マドリードは12、16、20年と3回連続の立候補、イスタンブー
    ルは2000年、04、08年と落選、12年は1次選考で涙を飲んだ。1964年東京五輪
    だって2度目での勝利だ。僕は石原さんが歩いてくれた道がある分、経験を生
    かせる。

     とはいえ、招致という名のこのレースは、金メダル以外、敗北だ。9月7日
    の開催地決定まで、さらに戦闘的に、そして謙虚に。フィニッシュまでの12キ
    ロの作戦を、これから練っていく。


       (中日スポーツ2013年7月19日付の連載コラム「月刊猪瀬直樹」より)
    ※「月刊猪瀬直樹」過去の記事はこちら http://bit.ly/11ffHVI

                   *


     「日本国の研究」事務局 info@inose.gr.jp


    猪瀬直樹の新着情報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ■出演情報

    ・7月28日(日)18:00~18:55 日本テレビ『バンキシャ!』に生出演する
     予定です。

    ・7月28日(日)21:00~22:54 BS-TBS『週刊BS-TBS報道部』
     に生出演する予定です。

    ■掲載情報

    ・7月5日発行『潮』8月号、連載対談「日本を変える次世代の騎手たち」
     第14回に株式会社マイファーム代表取締役の西辻一真氏との対談が掲載され
     ました。

    ・『Sports Japan』(日本体育協会発行)に、五輪招致に向けた思いなどが、
     掲載されました。

    ・You Tubeにて、7月6日に放送された MXテレビ9CH『東京からはじめよ
     う』(ゲスト:太田雄貴氏)が提供されています。
     https://www.youtube.com/playlist?list=PL874C650250E25DD7

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    バックナンバーはこちら。 http://www.inose.gr.jp/mailmag/
    ご意見・ご感想はメールでどうぞ。 info@inose.gr.jp
    メールアドレスの変更の方はこちら。 http://inose.us6.list-manage.com/profile?u=e30f08ce9600dcb3d2b35359c&id=ebb8f69f08&e=
    配信解除の方はこちら。 http://inose.us6.list-manage1.com/unsubscribe?u=e30f08ce9600dcb3d2b35359c&id=ebb8f69f08&e=&c=bce86fcee2
    まぐまぐの配信解除は  http://www.mag2.com/m/0000064584.html

    猪瀬直樹の公式ホームページはこちら。 http://www.inose.gr.jp/

    ○発行 猪瀬直樹事務所
    ○編集 猪瀬直樹
    ○Copyright (C) 猪瀬直樹事務所 2001-2013
    ○リンクはご自由におはりください。ただしこのページは一定期間を過ぎると
     削除されることをあらかじめご了解ください。記事、発言等の転載について
     は事務局までご連絡くださいますよう、お願いします。

    コメントを書く
    この記事は現在コメントできません。