オンナのウラガワ ~名器大作戦~
第263回 いい大人なのに未経験のウラガワ(2)
◆もくじ◆
・いい大人なのに未経験のウラガワ(2)
・最近の志麻子さん
配信イベント【志麻子の部屋】シンガポール特別編 11/14(土)開催
【配信版】月刊オメ★コボシ 11/8(日)開催
TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
「岩井志麻子のおんな欲」連載中
カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中
・著者プロフィール
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前号の、高級ブランド服を着こなす刈間夫人のエピソードのつづき。
彼女に服をおねだりしてきた女性その2も、これまた強烈な個性の人物だった。
東南アジアの某国に旅行に行った夫人に、現地在住の女性から電話がかかってきて……。
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2014年11月~18年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
2019年1月「去年に縁があったあれこれのウラガワ」
2月「台湾で初めて会った人たちのウラガワ」
3月「胸に引っかかる人を思う春のウラガワ」
4月「こういう人いるよねという出会いのウラガワ」
5月「働くということについて考えたウラガワ」
6月「私なりのプロファイリングをしてみたウラガワ」
7月「芸事業界の人たちの願いごとのウラガワ」
8月「怖さひかえめな怖い話のウラガワ」
9月「まだ挽回できるかどうか気になるウラガワ」
10月「なぜか惹かれる未解決事件のウラガワ」
11月「今頃になってわかってきた出来事のウラガワ」
12月「とりあえず終えたかな、というウラガワ」
2020年1月「愛しい南国の怖い話のウラガワ」
2月「ひきつづき東南アジアの怖い話のウラガワ」
3月「どこか心残りの別れのウラガワ」
4月「未経験な世の中のあれこれのウラガワ」
5月「「あの人実は」「あの人やっぱり」のウラガワ」
6月「アマビエ的なものや人のウラガワ」
7月「怖い話をエンタメとして楽しみたいウラガワ」
8月「どこか楽しめる怖い話のウラガワ」
9月「エンタメとして味わいたい人の怖さのウラガワ」
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2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ/ソウルの新愛人のウラガワ/風俗嬢の順位競争のウラガワ/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ/「大人の夏休みの日記」なウラガワ/その道のプロな男たちのウラガワ
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十月は、秋の真っただ中。子どもの頃から、秋は大人の季節だと感じていた。自分は今、ちょうどそんな季節にいる気がする。とはいえ、大人になってもまだ経験してないことはたくさんある。大きな決意や代償が要るものではなく、日常の何でもないようなことで。
というのが今月のテーマだが、前回登場した刈間夫人(彼女を含め、登場人物はすべて仮名で脚色あり) に再度の登場をしてもらう。
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大変なお金持ちの奥様で、面倒見もいいし気さくな刈間夫人は、華麗な人脈がありながら私のようなイロモノも面白がってくれる。
だから前回登場の自称女優、桃子みたいな女に困らされたり、嫌な思いもさせられたりするのだ。桃子は世話になったというより手間をかけさせた刈間夫人に、着用している高級ブランド服をちょうだい、と平然とおねだりした。
その理由も、二十年くらい女優の仕事はしてないくせに、いつか主演女優として舞台挨拶するときに着たいから、というものだった。ちなみに、もう四十路。いい大人である。
その全方位に向けた図々しさと非常識さに私もあきれたが、刈間夫人に服をくれといった女その二、もまた、話を聞くだけでちょっとしたホラーだと戦慄した。
刈間夫人は先日、ふらっと一人で東南アジア某国を旅した。旦那さんとは仲良しだが、それぞれの自由時間も大切にする。それも夫婦円満の秘訣だろう。
予約していた現地の中心地にある、随一の高級ホテルにチェックインすると、見知らぬ女からスマホに連絡があった。あまり交友関係にいない、ガラガラ声で一方的にぐいぐいまくし立ててくる口調に、かなり警戒心を持ってしまった。
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