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第67回 韓国人夫の失踪届けを出したら......のウラガワ【1】
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第67回 韓国人夫の失踪届けを出したら......のウラガワ【1】

2015-05-05 11:00

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第67回 
    韓国人夫の失踪届けを出したら......のウラガワ【1】

    ◆もくじ◆

    韓国人夫の失踪届けを出したら......のウラガワ【1】

    ・最近の志麻子さん
     マルベル堂・岩井志麻子プロマイド発売になりました
     5/8(金)スタート 韓流アフタヌーン~岩井志麻子の秘密の昼下がり
     6/14(日)オメ★コボシ関西編第2弾開催! 予約受付中
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    音信不通となって一年半が経過していた韓国人夫・ジョンウォン。
    なんと見つかった!旨すでに告知済みですが、そのウラガワをお届けします。
    韓国に渡り、正式な失踪届けをついに出した岩井さん。
    一年前に「出会って1時間で合体」した新愛人・金ちゃんもいる今、複雑な気持ちを抱えていて……。必読です!

     

    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月「「そんなプロもありか」な人達のウラガワ
    12月「「殺人者」たちから聞いたウラガワ
    2015年1月「
    「大人の冬休みの日記」なウラガワ
    2月「「大人の冬休みの日記のつづき」なウラガワ
    3月「ベトナム愛人との旧正月のウラガワ
    4月「春の喜怒哀楽のウラガワ

    http://chokumaga.com/magazine/backnumber/?mid=111
    ※「ちょくマガ」版の「オンナのウラガワ ~名器大作戦~」は現在、無料試し読み部分の閲覧のみが可能です。ご購入希望の方は、ご希望の回を本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。
    ====

     先日、韓国はソウルの役所と警察に行ってきた。そんなところに行くのは、初めてではない。役所は婚姻届も出しに行った。そして警察も二度目。

     初めてソウルの警察署に行ったのは、ちょうど去年の今頃だった。そのときは正式な失踪届けは出せず、ただ相談しただけだった。韓国人の夫と半年くらい連絡が取れないんです、どーしましょうと。

     ていうか、その足で梨泰院のバーに寄ったら金ちゃん(微妙な仮名)に出会い、たちまちそういう仲になってしまったもんだから、夫どーでもよくなっちゃったのね。
     ミイラ取りがミイラになった、ソウル・バージョンといえよう。なんのこっちゃだが。

     そして一年後。満を持してソウルに再突撃した。今回は本気と書いてマジだ。金ちゃんをいつまでも、不倫相手にしておくわけにはいかない。日本の誠意を見せてやらねばな! 今年は日韓国交正常化五十周年の節目の年でもあるんだし。

     今回はぬかりなく、新宿の区役所で夫ジョンウォンとの婚姻届受理証明書も取ってきている。ジョンウォンの国民番号もメモってある。要るかどうかわからんが、印鑑や顔写真まで用意し、意味なくパンツも新品にはき替えていった。

     ともあれ、まずはこれを持って夫の住民票がある梨泰院の役場に行き、家族関係証明書をもらった。それを警察に持っていって、初めて正式な失踪届けを出せるのだ。

     音信不通となって、もう一年半が経過していた。それでも、七年目の結婚記念日がもうすぐだ。去年、警察に行ったときは家族関係証明書がなかったうえ、
    「見つけ出して離婚したいんです」
     などと正直にいってしまったものだから、
    「離婚が理由では、警察は捜査できません」
     と、担当の刑事さんに申し訳なさそうにいわれてしまったのよ。その刑事さんはとても親切な良い人で、いろいろ親身になってくれたんだけどね。

    「どうしてもというなら、姦通罪で告訴するという手があるが、お勧めできない。あなたのプライバシーや生活、心もずたずたになりますよ」
     みたいなアドバイスもしてくれた。それがあんた、あれから一年経って、なんと韓国からは姦通罪がなくなってしまったのだ。新愛人、金ちゃんのために国家が動いたか。

     その金ちゃんとも、一周年を迎えてしまった。肝心の夫ジョンウォンは、生きているのか死んでいるのかもわからないままになっているのに。

     けどなぁ、ソウルの役場で改めて家族関係証明書をもらったとき、しみじみとした哀しみとも安堵ともつかない気持ちでいっぱいになった。


     
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