第9回 ミッキーの「世紀の大ロマンス」(半ホモ体験含む!)
「半ホモ」人生まっしぐらの竹チャンマンで〜す。
《※編集部注:……今回は、いきなりテンションがヘン!》
今回は、前回に予告したように「世紀の大ロマンス」(今回はオス全開)をお贈りします。
が、その前に、前々回にこのコーナーに「半ホモ」のカミングアウトをした際に、半ホモの体験をあまり書いていないというご批判をいただきましたので、辛かった半ホモ体験をイヤイヤながらチョロっと書いておきます。
オレの通っていた高校は男子校で寮生活を送っていた(全寮制ではなく、一部は自宅通学)。
当然のごとく、男同士の恋愛や性の問題も起こっていたわけである。
自慢じゃないが、オレもその寮で初体験させらているのでありんす。
高校2年の秋だった。
夜の10時過ぎ頃、オレがベッドで仮眠しているところに、同じラグビー部の部員だった野本という精力絶倫野郎(こいつは、ランニング中に逆三角マークの標識や看板を見ただけで欲情し、どこであろうとオナニーを敢行してしまうことで有名な男だった)が、オレの布団にいきなりもぐりこんできたのだ。
オレは半覚醒状態でモーローとしていた。
すると、その精力絶倫野郎が後ろからオレのパンツをおろして、イチモツをオレの処女の肛門様にぶち込もうとしてきたのだ。
「やめろ!入るわけないやろ!」と、オレは乙女のように拒んで抵抗した。
が、なんせオレは半覚醒である。力が入らないし、意識がボーッとしている。
そのスキをつくかのように、このドスケベ野郎はオレの処女ケツにヌルヌルとしたものを塗りたくっていった。
あっという間だった。
「ブスッ」とヤツの猛り立ったマッキンレー山脈の峰が、オレの薄桃色のか弱い処女幕を破ってきたのだ。
「イター!」とオレは大絶叫し、ヤツをぶん殴り、お尻を防護したのであった。
なんという不幸であろう!
オレは女を知る前に、男を知ってしまうなんて〜、思えばこの処女喪失がオレの半ホモ人生の出発点だったかもしれない(半ホモの体験証拠はいくらでもあるので、おいおい開チンマンしていく)。
《※編集部注:も、もう終わり? せっかく面白くなってきたのに…》
さて、肝心のオレの「男としての」大ロマンスの話に挿入していこう。
舞台は、ロマンスにピッタンコの「八方尾根スキー場(または地域全体を白馬スキー場とも言う)」。
当時のオレは、前回書いたように、学生運動に敗れ、将来不安。八方尾根にいて、なおかつ「八方塞り」の精神状態であった(うまい!座布団三枚)。
《※編集部注:……今回は、やっぱテンションがヘン!》
そんな気持ちのせいか、オレのルックスは「憂いのある半ホモ顔」というのか、当時、人気絶頂だったジュリーこと沢田研二をも超える女を寄せ付けずにはおれない「高貴でなおかつ貧相なプリンス」の雰囲気で、すけべフェロモンをまき散らしていたらしい。
そんな男を女は放ってはいない。
1月中旬、ゲレンデには小雪が舞っていた。
ゲレンデの中腹に建っていた「白い小屋」というオシャレなロッジのバーで、オレはブランデーを噛みしめるように飲んでいた。
そこの階段を降りてきたのは、ロングヘアのスレンダー美人だった。
《※編集部注:「そこの階段」って、どこの階段?》