第15回 あなたはヒゲの濃さに悩むアシュラ男爵を知っているか?
極めて個人的な話で恐縮だが今日の私はアシュラ男爵だ。私の顔は正面向かって左側だけ青い。アシュラ男爵については各々ウィキペディアで調べていただくとして、なぜ私がアシュラ男爵になったのかを簡潔に述べる。
私はヒゲが濃い。濃くて難儀している。朝出勤前、昼休み、夕方帰宅前、一日三回、おはようからお休みまで剃っても、小一時間ほどで口のまわりがうっすら青くなりはじめ、「性格だけでなく顔色も悪いですよ」と言われて気分を害したり、顔全体がワサワサと鬱陶しく奇声をあげたくなるなど、平穏な生活が送れないレベル。
ヒゲが濃い人間にとってヒゲ剃りは戦争である。私は濃いヒゲを剃るたびに激しく流血している。経済的な負担も大きい。ひげ剃りの刃の消耗は激しく2日で使えなくなる。しかし、どれだけ頑張って激しく丁寧に剃っていても最後の部分を剃り終えたときには剃りはじめた部分はうっすら青くなりはじめている。