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第45回 あなたにも見える? 親子の将来に横たわる暗い悲劇が。

いつからだろう。街で母子連れを見かけたときに真っ先に親の方に目がいくようになったのは。なぜだろう。母子連れの子供の側の声に耳を傾けなくなってしまったのは。そんな哲学的命題に取り組んだのは私が人生に疲れノルマに追われ妻から追い詰められているから。ひとことでいえば逃避。

様々な価値観が崩壊し、不確かな現代である。祈るような気持ちで確実なものを希求してしまう。つまり可能性、未来という不確実性よりも確実性を私は選びたい。チョイスしたい。ですから私は和気あいあいな母子、険悪な母子に遭遇すると先ずお母堂に目線を走らせる。セクシーなお母堂であれば安心して子である娘に視線を向ける。猪八戒のような顔面をしたお母堂であれば、深呼吸をして心を静めてから、ライクアローリンストーンかつレットイットビーな気持ちで子である娘に視線を向け、その先に可憐なお嬢さんがいたらその暗い将来を想って柱の陰で泣き、猪八戒なお嬢さんがいても、その壮絶なる未来を想って道の真ん中で私は泣くのである。