第55回 あなたは機械に負けてホステスに何と言い訳しますか?
インターネットで偏った持論を散布している私のような底辺にいる人間にこんなことを言う資格などあるはずはないのだが、持論を何の検証もせずに声高に叫ぶのが昨今の風潮のようである。そこには主張すれば相手が折れるという驕りが見受けられて嫌な気分だ。対話や説得よりも手間がかからないという手抜き感も嫌だ。最近は人間界だけでなく機械界も同じような風潮である。たとえばJR東日本の自動券売機。ICカードに入金しようとして機械にカードを入れ、財布からお札を出すのに難儀していると、すかさず「投入金額が不足しています」とまるで犯罪者を問い詰めるかのごとく大ボリュームで騒ぎ立てる。お金がないわけでも逃亡するつもりもないのに。ボリュームを上げれば解決するわけでもないのに機械という奴は…。