初日前半の男子チームパーシュート予選では3分52秒956と大幅に日本新記録を更新したものの僅差で1回戦に進出はできませんでした。が、彼らの意地を見せてもらいました。
先シーズンの結果がたらればになりますが、本当に悔やまれます。これは、大きな失敗でもありますが、大きな収穫でもあります。しかし、この反省が今後に生かされていかなければ話になりません。是非この失敗を糧に、パリオリンピックでは大輪の華を咲かせて欲しいです。そして、それが可能だということを証明して見せた3分52秒だったと思います。
そして男子チームスプリント。ベストパフォーマンスが出せなかった。それに尽きると思います。肝心要のポイントでベストパフォーマンスが出せるチーム作りでしょうね。今回勝ち上がった8か国はそれができた。それに対して日本はそれができなかった。ということでしょう。
しかし、それがわかったのですからあとは肝心かなめで最高のパフォーマンスが発揮できるメンタルだと思います。
今オリンピックシーズンに関して言えば、2018-2019では諦めかけた男子チームスプリントですが、一気に逆転して、ワールドカップで金メダルを獲得し東京オリンピックでメダルを狙えるところまできたわけですから、これは通常ではありあえないこと成し遂げた男子チームスプリントメンバーに敬意を表したいですし、ブノワコーチの手腕は間違いないものと思います。
そしてそれらを支えてくれたのが日本が誇る世界の競輪の施行者の方々だと思います。
本当に感謝し、還元していかなければならないと思います。
そして大きく還元できると実感しています。
リオオリンピックまでの競輪選手たちの結果は、偶然の産物のメダルですが、これからは大きく違います。狙って獲れるメダルとなりました。それは競輪の宣伝に大きく役立つはずです。
公営競技で唯一、オリンピックメダル獲得者を輩出できるのが競輪です。
是非、変わらぬご支援をお願いしたいと思います。
さて、2020UCIトラック世界選2日目です。男子ケイリン、女子スプリントがスタートします。
男子ケイリンは3選手がメダルを狙いにいきます。そして女子スプリントは東京オリンピックの出場権を懸けたラストアタックです。是非皆様の応援をよろしくお願いいたします。
私は東京オリンピックで競輪選手がメダルを獲得するのを見たい!と思っています。
これを読まれている皆様もそうだと思います。是非皆様の力を彼ら、彼女らに送ってください。
応援をよろしくお願いいたします。
女子スクラッチを走る古山●チームパーシュート
沢田桂太郎
「悔しいんですけど、今まで自分たちが53秒を切るなんて想像もしてなかったタイムを出したので、そのタイムで9位なんで、それは結果としてしょうがないと受け止めています。ここのバンクがタイムを出しやすいのもあるんですけど、自分たちもすごくリラックスして臨めたのがよかったのかなと思います。自分たちが今までやってきたことは間違えではなかったことは証明できたんですけど、それが届かなかったのはやっぱり悔しいですね。悔しいけど、また次の目標に向かって、それぞれが頑張っていきたいなと思います」
今村駿介
「1月に合宿も組んでもらい、ブリジストンのチームにもサポートしてもらって、トレーニングをつんできたので、1回戦に進めなかったのは悔しいけど、ここでベストのパフォーマンスを出せて、このオリンピック前の世界選という大きい舞台で出せたのは大きいと思います! 初歩的なライン取りや走り方を整えたこと、1月の合宿で持久系を向上させたことがここにつながったんだと思います。大きい大会の度にベストのパフォーマンスが出せるのはいい傾向だと思うし、自分のフィジカルをもっとあげて、それを4人そろっていけば、もっとタイムも出ると思うので、もっともっとあげていければと思います」
窪木一茂
「タイムはゴール後にチームメイトが興奮していて、それで画面を見たら52秒っていう数字が出ていたので、感動しました! 53秒台くらいは出るかと思っていたけど、それ以上のタイムが出せたので最高に嬉しかったです。東京のオリンピックにはチームパーシュートは厳しい状況ですけど、次の4年後に向けて、期待をしてもらえると思うし、これを弾みに、次はチームパーシュートでオリンピックに出場するという夢につなげていきたいですね」
近谷涼
「自分たちが思っていたよりもいいタイムが出せて、思っていた以上に力はついていたのかなと思います。このタイムは、グレイグコーチが来て、ここに向けてのプランを立ててくれたことが上手くはまったんだと思います。順序だてて、積み重ねてきたことが3分52秒956につながったと思います。大会になると練習以上に力が出ることが多くて、雰囲気や声援が聞こえてきて、アドレナリンが出て、色んな事が重なって自分のパワー以上のものが出せましたね。東京オリンピックの出場は厳しい状況ですけど、世界との差は少しずつ縮まってきていますし、自分たちには可能性は見えてきているし、また1歩ずつ積み重ねて進んでいきたいです」
グレイグコーチ
「このタイムに関しては嬉しく思っています。これが彼らの実力だと思うし、彼らのもっていたポテンシャルが出た結果です。東京オリンピックには難しい状況ではあるんのは残念なことではあるですけど、このタイムが出せたことは次の4年に向けて楽しみなものになるという証だと思います」
●チームスプリント
雨谷一樹
「悔しい気持ちでいっぱいなんですけど、結果は結果なので、誰が悪いということではなくチームとしてこの結果を受け止めたいと思います…。いつも2回目の方がいいタイムが出るし、もう一回走りたかったですね…。予選で42秒台を出したいと話していたので、そのタイムを出せたら1回戦に進めたと思うので、出せなかったのは本当に悔しいです。今シーズンはいいことも悪いこともあったので、いい経験になったし、僕にとってはいいシーズンでした」
深谷知広
「チーム種目なので、チーム全体の走りが合わないと、力を発揮できないと思うので仕方ない部分はありますけど、自分としてはやれることはやったと思うのでそこに関しては満足しています。実力的には勝ち進める力は持っていたので残念ですけど、チーム種目ですし、色んなことは起こりうるので、それに対してどう対応するかですね。調子は悪くないので、気持ちを切り替えて、スプリント頑張りたいと思います。自分の手でしっかりとつかみ取りたいと思います」
ブノワコーチ
「よいタイムではないのでがっかりしているのが正直なところです。原因はレースを見ていた通りだとは思いますが、これが新田選手にとって経験になればと思っています。新田の調子はよかったけど、車間などテクニカルなところが問題だったかと思います。でも、こういうこともありえると推測できなかった私の責任でもあります。この失敗の責任は私が負います。ですが、私は壁にあたった経験は何度もあるし、さらに強いチーム、さらに強い選手になって、このミスを次につなげて、また立ち直っていきたいと思います」
●女子スクラッチ
古山稀絵
「自分はスプリントは得意ではないので、逃げの展開にしたくて、コーチとも誰についていくとか作戦を立てたんですけど、思うような展開にならなかったので、そういう時にすぐに切り替えていかないといけないなと感じ取れたレースでした。世界選のスクラッチは初めてだったんですけど、国内のレースとも、アジアのレースとも全然違う展開だったので、もっと自分のスピードやパワーのなさを感じました。東京オリンピックのあとも競技は続けていこうと思うので、先を見据えて、自分の足らないところを反省して、頑張っていきたいと思います」
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