120年以上の歴史を持つ会社です。これまで色んなオモチャがありました。
ファミコン世代より後に生まれたヤングには、任天堂という会社はテレビゲームで大成功した老舗ブランド...というくらいしかイメージが湧かないでしょう。ですがファミコン登場より前の世代にとっては、懐かしのアナログ玩具のイメージも残っているんです。
その中のひとつが、1960年代に出たレゴブロックにとてもよく似た商品、「N&Bブロック」です。トップ画像は「仮面ライダーブロック」キットのパッケージデザインですが、以下でその完成品のクオリティーにビックリしてみましょう。
これら3種類は、1970年代に登場したリミテッド・エディション。ミラーマンとシルバー仮面に挟まれた仮面ライダー1号に加えて、サイクロンもありますが...ざっくりとした造形がレトロですねぇ。当時は、子供たちに特撮ヒーローが大人気だった時代です。なのでこれら3種類が造られたのでしょう。
beforemarioブログによりますと、これらヒーローたちの高さは30センチ前後で、当時のお値段は800円とのこと。
かつてはボールペンやインスタント・ヌードル、それにオトナ向けのヌード・トランプなども手広く作っていたという任天堂。同じくその当時に作られたこれらヒーロー達のヤバさ具合といったら、他の商品の比ではナイでしょう。
ところで、最近では著作権やら何やらのモラルがシッカリしてきた日本ですが、あの当時は他社の製品をコピー 精巧にマネたりなんていうのは、わりと当たり前に行われていた時代でした。
そこでデンマークでオリジナルを作っていたレゴ社は、この「N&Bブロック」とレゴに互換性があることを見つけ訴訟を起こします。ですが「N&Bブロック」には任天堂オリジナルで、両端が丸くなりズングリした鉄アレイ型のパーツが存在したためレゴ社は負けてしまった、という話があるのです。
しかしその後、任天堂は「ブロック崩し」や「ゲーム&ウォッチ」などのデジタル商品を製造するようになり、このブロックの生産は終わってしまいました。
ついでにトリビアをもう一つ...「N&Bブロック」から出た数あるキットの中には、山内溥前社長の息子さんが登場したものあるんですって。リンク先で見られる、パッケージ写真の少年がその息子さん。なんともステキに昭和しています。
This Is the Coolest Stuff Nintendo Has Ever Made[Kotaku]
(岡本玄介)
仮面ライダーのブロックなんてあったのかー
これはこれで完成度がすごい
著作権絡みで言えば任天堂は後にハッカーインターナショナルの黒いファミコンに苦汁を飲まされるんじゃなかったっけ?