プレイステーション3よ、今まで色んなミームをありがとう!


いよいよ念願のプレイステーション4がお目見えしました。そこで今回は、プレイステーション3についておさらいしましょう。

これまでボクらのゲーム・ライフを十二分に楽しませてくれた、プレイステーション 3。その楽しみ方はゲームだけに留まらず、BBQのグリルに魔改造されたり、使用フォントが映画『スパイダーマン』と同じだったりと、ユニークな楽しみ方が色々ありました。

まぁ、ドレもが事実を元にネット上で広まったミームなんですけども...。ユルい感じで、ニヤリと笑いながらプレステ3を懐かしんでいただければ幸いです。

では以下で、ダラダラ~っと行きたいと思います。どーぞ! 
 

 
■副職を得よ

2005年当時、ソニー副社長兼COOだったプレイステーションの父・久夛良木健さんは...消費者はもっと働いて、新型プレイステーション 3を買うお金を稼ぐだろう、という旨の発言をされていたそうです。

歯に衣を着せない発言が多い久夛良木さんは、「(PS3は)もっと働いてひとつ購入するような消費者のためのモノだ。ワタシたちは人々に、他に何があっても欲しいと感じて貰いたいんです。」というお話をされていました。

しかし、当時わざわざ副職を得てまで、プレイステーション 3を買った人は...いたのでしょうか?


■ブーメラン・コントローラー

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プレイステーション 3が2005年のゲームショウ「E3」で初お目見えした時、コントローラーはブーメランの形をしていました。周辺機器をデザインされた後藤禎祐さんは、「久夛良木さんはもっと別の形を望んでいましたが」と、オフィシャル・プレイステーション・マガジンで語ってらしたとCVGが報じています。

「率直に言って、ワタシたちは人間工学よりも湧き出てきたイメージを重視しました。批判されるのは百も承知で、E3では社長にアヴァンギャルドなモデルとして紹介して欲しかったのです。」

で、結果その通り批判され、笑いものになってしまったそうです。最終的には、DUALSHOCK2に似たワイヤレスのSIXAXISになったワケですが...しかしあのブーメラン型はナンだったのでしょう? 後藤さんいわく、アレはクルマのハンドルと比較して造ったデザインなのだそうです。ソレはソレでちょっとコントロール体験をしてみたかったですね。


■『スパイダーマン』フォント

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ソニーはプレイステーション 3に対して、これまで使っていたレタリングではなく、何か新しいモノを使いたかったのだそうです。そしてソレが、映画版『スパイダーマン』と同じフォントでした。

またまた後藤禎祐さんいわく、リスクを伴って新しいタイポグラフィーを生み出すよりも、ソニーが権利を持っている『スパイダーマン』のフォントを使用するほうが賢いと考えたそうです。

CVGでのインタヴューでは、「そしてワタシがこのフォントを使用するコトは、久夛良木社長の希望でもあったのです。じつは最初に決定した事項のひとつがそのロゴで、プレステ3そのものの形状をデザインする時のモチベーションを上げたのが、そのロゴだったのかもしれません。」

ですが、2009年にスリム化されたデザインのプレイステーション3がリリースされた時、その『スパイダーマン』フォントは使われなくなってしまいました。その理由は、ヴィジュアル的にそのロゴが視認されにくいから...だそうです。

新型PS3は、初期型とそんなに大違いなデザインではないモノの...ソニーならではのこだわりがあったのでしょう。

Spider-Man Font


■4D

プレイステーション 3の説明会では、久夛良木社長はプレイステーション 3は「4D」だと説明されていました。ほぼ3Dと同じ意味での4Dだと思われますが、もうひとつ上の次元ですね。ネットオークション・サイトebayでは、この直後に4D専用メガネというのを競売にかけ、実際に入札していた人たちがいたというから、今となっては笑い話でしょう(多分)。


■リーーーーッジ・レイサーーー!! 

2006年のE3で平井一夫さんが、ちょっぴりはっちゃけたプレゼンがコチラ。紹介しているのはPSPですけど、ネットミーム的にはオイシいネタにされてしまったようですw

It's Ridge Racer!
(YouTube)


■ジャイアント・エネミー・クラブ&マッシヴ・ダメージ

2006年の「E3」にて、『GENJI -神威奏乱-』のプレゼンで登場したプロデューサーのビル・リッチさん。下の動画でもお判りいただけるかと思いますが...この時のゲーム紹介がブっ飛んでいます。

Wikipediaによりますと、「デモ映像が流れた際、「このゲームは日本の史実の戦いを元にして作られています」と説明があった直後に、史実ではありえない巨大なカニの怪物が画面に登場して「このGiant Enemy Crabとの戦いが......」と説明が続いたため、会場が大爆笑に包まれたというエピソードが米国では非常に有名である。」とシッカリ記されちゃっています。一体日本の何処にいけば、こんな巨大カニに出会えるのでしょうか?w


■$599 US Dollars

コチラも平井一夫さんによる有名なコメント。2006年のE3にて、プレイステーション3のお値段について「(購入には)大きな金融投資が必要になるだろう」とおっしゃいました。そして、その金額が「ファイヴハンドレアンドナインティーナインユーエスダラーズ」。当然ながら(?)リミックス動画がありますので、チェックしてみましょうw

$599 US Dollars
(YouTube)


■プレステ3 グリル

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初期型のプレイステーション 3は大きなボディーでした。とってもハイテクで高性能な日本のマシーンなのですが...世界中の誰しもがデカいと思ったコトでしょう。

ソレはあまりのデカさに、横置きにするとBBQ用グリルのように見えます。そう、アメリカで有名なジョージ・フォアマン・グリルのように。そのネタはネットでミーム化され、しまいにゃ本気でPS3 グリルを自作しちゃった猛者が現れました。マジで肉が焼けるそうですが、卓上サイズでちょうど良さそうですね(笑)


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■PS トリプル

ギャングみたいな口調で、プレイステーション3がドレほどWiiやXboxより優れているのかを語る(でも結局ハナシの中身が無い)、チャド・ウォーデン君。2008年に公開された動画ですが...ナウなヤングはPS3ではなく「PSトリプル」と呼ぶのがヤバいみたいです(大爆笑)

ウォーデン君には、プレステ4がリリースされた時に、カレが新たな動画を公開してくれるコトを願っております。「PSクアトロ」とか言っちゃうんでしょうか?w 


■プレステ3にはゲームがない

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プレイステーション 3には、たーくさんの素晴らしいゲームがリリースされています。2007年~2008年に出たモノであっても、今の世代で最もイカしたゲームのいくつもが、プレステ3用タイトルとしてあります。たまに掲示板やコメントで「プレイステーション3には面白いゲームがない」という文句が書き込まれるようですが...あるじゃないですか! よく見て! 

というワケで、プレイステーション 3が世に出た当初はすったもんだがイロイロありましたが、アレもコレも、今となっては遠い過去のお話です。これからは新たに、プレイステーション4がお茶の間に登場し、ワタシたちのド肝を抜く様なソフトがどんどん出てくるコトでしょう。

ソニーは、決して意図しないでもこうしたおもしろネタを提供し続けてきました。たとえば去年の12月、SCEワールドワイド・スタジオ代表取締役会長の吉田修平さんが、「$599 US Dollars」ジョークに「lol(大笑い)」といったコメントを返してみたりと、細々としたミームは尽きることがないようです。

しかし、とりあえずはゲームの枠組みを超えたエンターテイメント性を提供し続けてくれたプレイステーション3よ、どうもありがとう! 


Thanks for All The Memes, PS3![Kotaku]

(岡本玄介)

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RSS情報:http://www.kotaku.jp/2013/02/thanks_for_all_the_memes_ps3.html