デザインという単語を万能調理器具のように扱う風潮にブローを入れるが如き所業、キライじゃない。
ロンドンのデザイン会社「mind design」は、なぜか「うんこ」をデザインしてみようと試みたそうです。うんこって...。
と、何事も頭ごなしに小バカにしてはいけません。「うんこ」とはいえ、そのプロジェクトのフローはモノホンの制作現場のそれでした。デザインの現場はこんな風になっているのです。以下で画像を交え、ご紹介いたします。
まずはイメージボードを作ってプロジェクトとしての在り方、完成図のイメージを共有します。言葉で伝えるだけではなく、全員が同じものを見るというのが大事なことなのです。
お次はブレストことブレインストーミング。「うんこ」から連想するキーワード、モチーフなどなんでもいいので書き出していきます。この作業は大勢でするほど効果があります。大勢で「うんこ」を考えます。
モックの作成です。モノがあるとイメージしやすいですからね。頭の中で考えるのと手で触れるのとではやはり違います。「うんこ」に触れることでインスピレーションを沸かせていきましょう。
キーワード選定。うすぎたない、ク◯、(より丁寧な意味の)シッ◯、などなどの「うんこ」を表す単語を抽出していきます。本来は「ブランド感」「情熱」といったターゲット層にリーチできる単語を選ぶ段階ですが、テーマが「うんこ」なのでこうなりますよね。
カラースキーム設計ではキーワードから連想する色をピックアップし、あてはめていきます。イイ感じに「うんこ」色が集まっていますね。フォント確定もこのあたりまでには済ませたいところ。
アイデンティティー設計。プレゼンの際に力を発揮する部分ですね。Appleのロゴには黄金比が数多く含まれていますが、この「うんこ」にも何かしら含ませているのでしょうか。
こうした手順を踏んでロゴが完成しました。一つの会社が総力をあげて制作した「うんこ」、それはどこかしらに気品と高潔さを感じる、とぐろの造形美のようにも見えるとか見えないとか。
とまぁ笑っていいのか関心していいのかリアクションに困ってしまいますが、デザインとは問題解決だとよく言われます。そういう意味では、「うんこ」のもつダーディなイメージが少しは払拭できたのではないでしょうか? 少し、は。
mind design [via コリス]
(ヤマダユウス型)
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コメントを書く日本には、「株式会社うんこ」がある