月にいるのがウサギなら、「ミマス」にいるのは『パックマン』! アメリカ東海岸を襲ったハリケーンのサンディは、直径が約1770キロメートルという...あまりにも巨大すぎる大自然の脅威でした。 ですが、歴史上最大級のハリケーンですら、地球からしたらホンの小さな出来事にすぎません。そして宇宙規模で見てみますと、地球の約9.4倍の直径と約95倍の質量を持つ土星なんて、サンディや地球など比べモノにならないほどに大きな惑星です。 そんな土星には、ちょっとユニークな衛星「ミマス」がすぐ近所に浮かんでいます。今回はデス・スターにそっくりだとウワサされる、「ミマス」に関する驚きの発見をお届けしたいと思います。以下に続いてミマスか?
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ウィキペディアを見てみますと、「ミマスは土星の第1衛星。1789年に天文学者ウィリアム・ハーシェルによって発見された。」というように、かなり古くから知られている衛星です。 そして、DISCOVER MAGAZINEの記事による、トップ画像の説明を読んでみますと...? ---------------------------------------
どうしてこの写真がワタシたちを驚かせるのかと申しますと、(拡大すればお判りかと思いますが)上部の中央あたりに、キラっと光るひとつの点が観えますよね。 土星より遥かに小さなこの星は、土星に対して地球で言うところの月にあたる「ミマス」。コレ実は決して小さいものではなく、直径はだいたい400キロメートルほどの大きさで、ミズーリ州と同じくらいになります。 そして土星と比べてみると、こーんなちっちゃな光の点にしか見えないんです。それよりも、土星の環が写真に収まりきれないほど大っきいというのがスゴいですよね!
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ではみなさん、次に下の写真をご覧ください。
写真の左側でもうお気づきかと思いますが、この星にボコっとヘコんだ巨大なクレーター...これがいかにもデス・スターっぽくないですか? さらに! 右側の温度分布図を見てみると...コレがまたオドロクほど『パックマン』にそっくりという事実も浮かび上がってくるんです! いやぁ、あまりにもワタシたちが気になってしまいそうなビックリがふたつもあるなんて、1粒で2度オイシい衛星ですねぇ。
[NASA/Cassini via Bad Astronomy via io9]
(岡本玄介)