人を動かすのは「情熱」なんです。
Google Chrome-初音ミク篇-のCMの曲「Tell Your World」を皆さんはご存知でしょうか。この曲はiTunes Storeで総合1位を獲得し、世界200ヶ国以上の国と地域で配信され、日本だけでなく世界中で幅広く愛されている作品です。インターネットそのものを表した歌詞に、Webでの可能性や広がりを凝縮した、そんな曲でした。私自身も「Tell Your World」には多くの感動と力をもらいました。
そんな作品を作ったアーティストlivetuneの最新アルバム『Re:Dial』が、遂に来週3月20日に発売されます。今回、livetuneのkzさんに最新アルバムに関して話を聞くことができました。その他にもkzさんの思い描く音楽や、クリエイトへの喜びなど、かなり濃い内容となっていますよ。
ーー本日はよろしくお願いします。
ーーそれでは早速ですが、今回のアルバムタイトルに『Re:Dial』とつけた理由を教えて下さい。
1つは自分から過去の作品にアクセスをするって意味合いを込めました。
2つめは(Google Chrome-初音ミク篇-のCMソング「Tell Your World」などの)ビッグプロジェクトが続いていて、自分が今何処を歩いているのかが分からなくなってきてたんですよ。もう1度自分の足元を照らし直そう、つまり昔のモノに対する「リダイアル」をしたかったんです。
ーーなるほど、だから今回リファインした曲の後ろに「Re:Dialed」と付いているんですね。
ーー今回の新曲「Redial」の歌詞はどのような思いを込めて作詞をしたのですか?
ーーあと、アルバムのジャケットがとてもカワイイですよね!
あと僕もよく着用しているウェアブランドの「galaxxxy」にも協力してもらって、ジャケットの衣装のイラストでのコラボレーションをしてもらったんです。単純に面白いかなって。
ーーこの初音ミクが着ている服とかは実際に発売とかしないんですかね?
■クリエイトするということ
ーー今回のアルバム制作で大変だったという部分はありますか?
そんな視線が最初すごくあって、悩んだ末に曲を完成させたのですが、『Tell Your World EP』に収録されてる「ジュビリー」みたいにサウンド自体がすごくシリアスなモノになってしまったなぁと。完成後にスタッフや周りに聞いてもらったんですが「もっと明るいほうがいいよね」という話になったんですが、どうしてもその距離感の取り方が最初全く見えなくて...。1ヶ月くらい、悩みに悩んでしまったんです。
ーー1ヶ月ですか!
ーーそんな苦労して完成したアルバム『Re:Dial』の曲はどのように聞いて欲しいですか?
エゴだけで満たされた音楽はたぶん良くはなくて、みんなが幸せになるような音楽をつくらなくてはならないっていう自分との戦いというか。どうしても何かしらの壁に立ち向かって僕らは生きていかなくてはならないんです。そういうモノに対する覚悟というか、「みんながんばろうよ、俺も頑張ってるからさ!」と曲を作っている人に関してはそう聞いてほしいなぁと思います。
もし曲を作っていない人がいたら、「ものつくりとか、クリエイトって楽しい!」というのを感じ取ってもらって、是非チャレンジしてほしいです。
■「やっぱり、パッションを持ってる人といろいろやりたいですよね。」
ーーものつくり...という部分で今回は映画「めめめのくらげ」の主題歌にもなりましたが、どういったご感想をお持ちですか?
さすがに5年くらい前の曲がまさか映画の主題歌に...なんて思ってませんでしたからね(笑)
ーー村上隆さんの情熱に押されてって感じですね。
やっぱり伝わるじゃないですか、この人はこの作品をちゃんと好きなんだなって。
ーーその作品を自分で一度飲み込んで...再び発信していく...。
ーー村上隆さんといえば「Redial」のPVに関して簡単にお話を伺いたいのですが!
嬉しいことに、村上隆さんはもの凄く気合を入れて作ってくれているそうなので、かなり楽しみですね。北海道でかなりの人数がこのミュージックビデオの製作で動いてるみたいなのですが...その、なんというか申し訳ないというか...。
ーーいや...でもやっぱりkzさんのパッションを感じるんですよ!
■「何かしら音楽が力をもった映画が好きですね。」
ーー村上隆さんからものすごい情熱を感じたと思いますが、映画と音楽の関係ってどう思います?
好きな音楽が使われている映画ってストーリーラインが自分の趣味に合ってたりするんですよ。多分、趣味ってそこで通じるものがあって、自分に近いものがあったりしてて...。あ...、あとFPSが大好きなんで、「フルメタル・ジャケット」とかも好きなのですが、やっぱり最後にザ・ローリング・ストーンズが流れればオールOKなんですよ。(笑)
ーー音楽を聞くだけでそのシーンを思い出したりしますものね。
「ファインダー」を作ってた時なんかは「同人の締め切り」が辛かったなーなんて思い出が蘇りますね。(笑)ほとんど血反吐吐きながら作っていた様なものなので...。あれ...なんか辛かったって記憶が多いですね(笑)
ーーちなみにこの先同人活動って...考えていたりしますか?
あと、なにがどう間違ったのかわかりませんが、「スノウ・ダンス」のときはコミックマーケットで壁配置にされちゃって...3、4人でまわすのは辛くて辛くて...。同人を続けていくにはいろんな人の力を借りなくてはだめだなぁと思いましたね。
機会があったら...うーん...しばらくは...わからないですね。(笑)
ーーちなみに今後は初音ミクを中心に音楽を使っていくのですか?
ーー今回は色々とお話をありがとうございました。最後に一言お願いします
ーー笑...本日はありがとうございましたー!
今回Kotaku JAPANでは新アルバム『Re:Dial』やlivetuneさんの持っている音楽観の話をさせて頂きましたが、兄弟メディア「ライフハッカー」では「常に殺気が必要なんです」と、滅多に聞けないkzさんの仕事に対する取り組み方を中心に話をしていますので、是非そちらも御覧ください。
更に更にこちらの記事では『Re:Dial』のサイン入りポスターを抽選で3名の方にプレゼントしますよ! 応募方法は下記のアンケートに答えていただければ応募完了です。応募の締め切りは3月25日 23:59までです! みなさん、ぜひこの記事をRTしてご応募くださいね~。livetuneへの熱い思いお待ちしております!
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[ livetune ]
(エドワード長谷)