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中国発:インターネット中毒の14歳がリハビリ施設から抜け出すために鉛筆の芯を飲み込む
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中国発:インターネット中毒の14歳がリハビリ施設から抜け出すために鉛筆の芯を飲み込む

2012-11-14 17:00
    中国発:インターネット中毒の14歳がリハビリ施設から抜け出すために鉛筆の芯を飲み込む


    スパルタ更生施設から、決死のエクストリーム脱獄?

    チェン・ウェイさん(仮名)は、中国は湖北省、武漢市に住むインターネット中毒の14歳。オンラインゲーム中毒の日々を送っていたウェイさんを見かねた母親は、ウェイさんをネット中毒専門のリハビリ施設へと送る事を決意します。施設へと電話をし、ウェイさんの現状を告げると、2人の大柄な男性がチェン家に現れて、ウェイさんを施設へとエスコートして行きました。

    リハビリ施設でしばらく過ごしたウェイさんは、プレッシャーに耐え切れ無くなってしまいます。ウェイさんのオンライン投稿によれば、「インストラクター」が患者を殴っているところも目撃したとのこと。ウェイはそんなリハビリ施設に耐え切れず...なんと自殺を図ってここから逃げ出そうとします。その後どうなったかは以下より。
     

     
    暴力的なリハビリ施設での生活に恐怖を感じたウェイさんは、施設から逃げ出すことを考えましたが、死による脱出以外に思いつくものがなかったようです。そして、ウェイさんのとった自殺法は...なんとシャープペンの芯(訳注:もしくは鉛筆の芯)を飲み込むというもの。しかし、幸運なことにウェイさんは死ぬこともなく、母親もウェイさんを施設から退出させる決意をしたそうです。

    現在中国には5億3800万人ものアクティブなネットユーザーが存在すると言われ、インターネット中毒が大きな問題となっています。2010年から始まったあるレポートによれば、少なくとも2400万人の若者がネット中毒に悩まされているそうです。

    しかしその一方で、中国衛生部は「ネット中毒」の明確な定義をしていません。そのため、「ネット中毒」という言葉が濫用され、ネット中毒更生施設も乱立しているそうです。また、中国では「インターネット中毒」という言葉が「インターネット」全般への中毒から「ソーシャルメディア」、「オンラインゲーム」への中毒まで、すべてをひっくるめて使われているのも特徴でしょう。最近ではインターネット中毒が中国の社会問題として再燃しており、ウェイさんの事件もこの問題に社会の目を向けることに一役買ったようです。

    Sinaのレポーターたちは「子供の心配をする親」のフリをして、ウェイさんが入っていた更生施設にコンタクトをとりました。レポーターが「子供を施設から出してやりたい」と施設に電話したところ、30分に及ぶ会話の後に施設長と直接会って話すことになったそうです。施設長は、子どもたちは施設にいることでしか良くならないと説得してきた、とのこと。ウェイさんの母親によれば、ウェイさんが自殺を計った後に引き取りに来た時にも、施設側は全く同じ内容で説得しようとしてきたそうです。

    子供を引きとめようとする施設側の目的は、子供をネット中毒から治したい、というものだけではありません。お金も目的のひとつです。Sinaによれば、インターネット中毒更生に特化した施設は、3ヶ月の更生治療で米ドル換算で3185ドル(約25万円)、「特別」治療コースで6000ドル(約48万円)もするんだとかす。

    そんな大金を払って子どもたちが受ける治療は一体どのようなものなんでしょうか? SinaとPeople's Dailyによると、この料金は中毒者たちのインターネット依存を叩き壊すために特別に考案された、軍隊学校式/ブートキャンプ式の肉体と精神を鍛え上げるトレーニングの費用なんだそうです。その一方で、ウェイさんの入っていた更生施設では実際にはたった2人の教官しかおらず、身体的なトレーニングが主だったそれら教師によるトレーニングクラスも週1度だったとのこと。

    ウェイさんが自宅に戻ってから数ヶ月が経ちましたが、ウェイさんの母親は更生施設に行ったことで大きな変化が現れたと語っています。ウェイさんはひどいパラノイアに陥り、学校にも行かなくなり、どこに行くにもポケットナイフを手放さなくなったそうで、ベッドにも別のナイフを置いているんだそうです。

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    もしあの決断をやり直せたなら、私は絶対に息子を施設に入れはしないでしょう。
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    とウェイさんの母親。2010年には、更生施設に入っていた患者たちが教官を縛って脱走した話もありましたし、お隣り韓国にも軍隊式の中毒更生キャンプがあるようです。ニコチン中毒やアルコール中毒で軍隊式の更生施設に入れる、なんて話は聞かないのに、なんでネット中毒だとこんな施設に入れられちゃうんでしょうね...。もっと肉体的にキツくないリハビリ施設ができれば儲かると思うのですが...。

    Photo by Thinkstock/Getty Images.


    14岁少年吞笔芯自杀为逃出网瘾戒除所[Sina Via People's Daily via Kotaku

    (abcxyz)

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    RSSブログ情報:http://www.kotaku.jp/2012/11/pencil_lead_to_escape_internet.html
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