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映画『E.T.』のあまり知られていない奇妙な真実10
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映画『E.T.』のあまり知られていない奇妙な真実10

2012-11-26 00:00
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    私も泣いたなー(おっと年が)。

    1982年、迷子になった宇宙人と地球の子供たちの交流を描いて、世界中に感動の一大センセーションを巻き起こしたSF映画『E.T.』。

    公開30周年にあたる今年、米国ではメイキング裏話や資料、撮影時の写真を満載した本『E.T.: The Extra-Terrestrial: from Concept to Classic(E.T. 地球外生命体 コンセプトから名作誕生まで)』が出版されました。

    本日はその本から、名作の裏にある10の真実をご紹介します!

    詳細は以下で。
     

     
    1. 脚本家のメリッサ・マシスンは仕事を引き受けたくなかった

    スティーブン・スピルバーグ監督はマシスンを口説くのに相当苦労したよう。後にマシスンと結婚することになる俳優ハリソン・フォードと、プロデューサーのキャシー・ケネディの助けも借りて、やっと説得できたそうです。


    2. E.T.の特殊能力はハリソン・フォードの子供たちがアイディアを出した

    マシソンはハリソン・フォードの息子2人やそのほかの子供たちに、E.T.にどんな能力を持っていてほしいか聞きました。テレパシーやテレキネシスといった誰でも思いつきそうな能力のほかに、マシソンを驚かせたのが「ケガを治してくれる力」。

    誰かの命を救うような大げさなものではなく、子供たちは「イタイの」をなくしてほしかったんだそう。E.T.が主人公のケガを治すシーンは名シーンのひとつになってますね。


    3. E.T.はオスでもメスでもなく、動物でもなかった

    マシソンの原案によると、E.T.は動物ではなく植物で、性別なんてものは存在しないことになっているそうです。


    4. E.T.の目はガラスでできている

    撮影用に作られたE.T.の目はどうも手で描いたように見えて、奥行きがないのが気に入らなかったスピルバーグ監督。ガラスで義眼を作る職人に頼んで、リアルな目を作ってもらうことにしました。

    でもE.T.の目は離れすぎていて、中の人はどちらか片方から覗いて演技するしかなかったそうです。


    5. E.T.の中に入っていたのは足のない男の子

    E.T.にはシーンに応じて違う人が入っていましたが、大事なシーンのいくつかを演じた1人がマシュー君という両足のない男の子。両手を使って移動する彼は、E.T.が酔っ払うシーンなどを演じたそうです。

    ちなみにE.T.の手だけのシーンは、手の着ぐるみをつけたパントマイム師が演じています。


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    6. 映画『E.T.』は中止された宇宙計画に対するスピルバーグのメッセージ

    1981年にスピルバーグはそう説明し、さらにこう言っています。

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    人の想像力をかきたてる宇宙計画に政府が出資しないなら、私は宇宙を地球に持ってきて、少しでも想像力の助けにすることしかできない。
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    7. 主人公エリオット役のヘンリー・トーマスにはどうしても言いたくないセリフがあった

    自分のことをバカにするお兄ちゃんに「penis-breath!」(日本語字幕では「ヘナチン!」)と叫ぶシーン。ヘンリー君は子供が汚い言葉を使ってはいけないと信じて育ったので、どうも抵抗があったよう。いい子ですね。

    でも最後は「医学的な言葉が2つ並んでいるだけだから、きっとおばあちゃんも許してくれる」と自分を納得させたそうです。


    8. ハリソン・フォードは主人公が通う小学校の校長役を演じていた

    そのシーンは編集でカットされてしまい、公開された映画にはありません。

    でももしカットされなくても、ハリソン・フォードだとはわからなかったかも。映っていたのはスーツの後ろ姿と、ペンで机をトントンと叩く様子だけでした。

    スピルバーグ監督が本作を子供の視線で撮ることにこだわったのは有名な話。大人の顔も主人公エリオットの母親以外は極力映さないようにしたそうです。


    9. E.T.の宇宙船は平らな円盤型になるはずだった

    ...のですが、デザイナーのラルフ・マクォーリー(『スター・ウォーズ』などのデザイナーとしても有名)がそのかわりに球形の宇宙船を思いついたそうです。


    10. 『E.T.』に決まる前に複数のタイトル候補があった

    候補にあったのは「アポン・ア・スター(ある星の上に)」、「E.T. アンド・ミー(E.T.と僕)」、「ザ・ランディング(着陸)」など。

    英語のタイトルは結局『E.T. the Extra-Terrestrial (E.T. 地球外生命体)』に。配給会社のユニバーサルは『E.T.』だけだと何の略かわからない人が多いと考えて、サブタイトル的に説明を入れたのだそうです。


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    以上に加えて、海外読者から寄せられた裏話もいくつかご紹介しますね。

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    Jeff Edsell:1つ知ってる。映画に登場するチョコ菓子は「M&M'S」になるはずだったのに、子供が怖がりそうな宇宙人と結び付けられるのをメーカーが嫌がって断ったから、「リーセズピーセズ」(別の粒チョコの商品名)になったんだ。

    映画の大ヒットで「リーセズピーセズ」も大人気になって、工場をいつもの3倍の時間稼働させて生産を間に合わせたらしいよ。

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    MrGordo:僕は本公開前にボストンの試写会で見たよ。スピルバーグ作品だってこと以外は何も知らされずに見たんだ。そのときのタイトルは間違いなく「E.T. the Extra-Terrestrial and his adventure on Earth(E.T. 地球外生命体の地球大冒険)」だった。

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    大ヒット作だけにいろんな逸話がありますね。日本でもE.T.がCMに登場したり、お笑い番組でパロディにされたりと、当時はブームになりました。もう30年も経つんですね。


    Weird Facts That You Didn't Know About E.T.: The Extra-Terrestrial[io9]

    (さんみやゆうな)

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    RSSブログ情報:http://www.kotaku.jp/2012/11/10_weird_facts_about_et.html
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