ソニーはじまっちゃった。
はぐれテレビ純情派の方にニュースです。ソニー製のブルーレイディスクレコーダーと液晶テレビ「ブラビア」の一部機種で録画した番組を、同社製のスマートフォンやタブレットだけではなく、iPhoneやiPadといったiOS機器、GalaxyにNexusなどのAndroid端末で見られるようになりました。
なおAndroid端末なら録画番組だけではなく、レコーダーやテレビのチューナーで受信している放送をそのまま見ることもできますよ。
PSPやPSVitaで可能だった「おでかけ転送」ではなく、あくまで家庭内LAN内でのストリーミング再生の「家じゅうどこでも視聴」ですが、Xperiaシリーズじゃなくてもこの機能が使えるというのはいいお話です。
自社商品による囲い込みが多い! と言われることの多かったソニーに何が起きたのでしょうか? その裏側を続きで考察してみました。
地デジ番組など、DRM保護されたコンテンツを受信機・録画機とは別の機器でネットワーク再生する場合、DTCP-IPという規格に基づいた再生機器が必要になります。
実はiPhoneやGalaxyなど、全世界で販売されているスマートフォン&タブレットは、このはDTCP-IPに対応していないんですね。だからレコーダー&テレビメーカーが「iPhoneユーザーにもウチの技術を体感してほしい」と願ったとしても、ネットワーク再生機能を使えるようにするわけにはいきませんでした。
お話が変わったのは10月15日。DTCP-IPを統括しているDTLAが「Revised Adopter Agreement」という新ルールを公開しました。意訳すると、「ハードウェア・OSレベルでDTCP-IPに対応している機器じゃないと使えないよ」としていたルールが「営利上合理的だったら気にしなくていいよ」というものになりました。
その規制緩和を受けて、いち早く行動に移したのがソニーということなのでしょう。
11月28日には、iOS版DLNAアプリ「Twonky Beam」がDTCP-IPに対応するアップデートを行いました。Android版はすでにDTCP-IPに対応していたので、準備はすべて整ったといったところ。
iPhone/iPadユーザーの僕としては、これでリビングにあるレコーダーで録った番組を、自室で、ベランダで、お風呂(もちろん防水対策はばっちし)で手軽に見られるようになるとは嬉しい限り。やっとBDZ-X90から現行レコーダーに買い換えようという気持ちが盛り上がってきましたよ。
ソニーのブルーレイなら、スマートフォンやタブレットで見たい番組が楽しめる![ソニー]
(武者良太)
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