新しいテクノが生まれてるところなのかも。
ネットレーベル「Gadgetron sounds」(ガジェットロン・サウンズ)がオープンしました。「ん? ネットレーベルってなに?」という方にご説明しますと、その名のとおり、ネット上で活動・運営されているレコードレーベルなんですね。いわばインディーズの一種です。
ネットレーベルの良さはセレクトショップ的なところ。特定のジャンルに特化しているところが大半なので、リスナーとしてはCDにはなっていないし、ニコニコやYouTubeでは探し出すのが大変な好みの楽曲に数クリックで出会えちゃうというメリットがあります。
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では、「Gadgetron sounds」が注目しているのはどんなジャンルなのかと思ったら、実はジャンルではなく、使われている楽器をフィーチャーしているレーベルでした。それもニンテンドーDS&コルグの音楽ソフトや、ポータサウンド&カシオトーンなどの廉価型シンセキーボード、はたまた電子回路を好き勝手にいじって音を出すサーキット・ベンディングなどなど、ガジェット楽器に熱い視線を寄せているそうです。
サーキット・ベンディングの一例はこちら。ファービーが楽器になる時代がくるとは思わなかった!
Motion01 by acimorph9
こちらはニンテンドーDS用『KORG M01』1機のみで製作したミニマル・ハードテクノ。音圧は軽めですが、きらびやかで浮遊感のあるトーンが各所にちりばめられていて、細身ながらも耳アタリのいいサウンドに仕上がっています。
grub EP2 (Free) by v.Hillenbrandt.7743
ローファイなデジタルサウンドまみれなノイズミュージック。こちらはニンテンドーDS用『KORG DS-10PLUS』の音と、ザ・ブザーことロシアの謎の短波放送「UVB-76」などの音をミックスダウンしたもの。ディーーーーープ! 続くトラックの中にはポップ・ロックへのアンチテーゼとして生まれた、初期のインダストリアル(またはVGM)もあります。
現在4アルバム19曲が聴き放題&ダウンロードしほうだい。80's、90'sのデジタルサウンドが好きな方もぜひどうぞ。
(パパン武者)
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