ブエノ......(挨拶)
昨年、Twitter上で大きな話題となった、悪人に死んだ犬を溶接して戦う「犬溶接マン」など異色のパワーを持ったスーパーヒーロー・チーム「セクション8」。なんと、その「セクション8」の登場するコミック『ヒットマン』の日本語版の発売が決定しました。
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『ヒットマン』は、「バットマン」や「スーパーマン」のDCコミックスで1993年から始まったシリーズで、エイリアンに噛まれたことでテレパシーと透視能力を得て超人専門の殺し屋となった「ヒットマン」ことトミー・モナハンの活躍を描く作品。お話の舞台は『バットマン』と同じ、ゴッサム・シティです。
そして、「セクション8」は、その『ヒットマン』に登場するヒーローチーム。悪人に死んだ犬を溶接して戦う「犬溶接マン(ドッグ・ウェルダー)」、変態性欲で悪と戦う「変態性欲マン(ブエノ・エクセレンテ)」、酒に酔って酒瓶で悪人を殴る「酔って酒瓶で頭を殴るマン(シックス・パック)」など、一見強いのかどうかわからない能力を駆使し、ゴッサムで活躍するチームです(詳しくはこちらのTogetterまとめを御覧ください)。ゴッサム凄い。
ちなみに『ヒットマン』の生みの親であるライターのガース・エニスさんは、『パニッシャー』や『ジャッジ・ドレッド』、『ヘルブレイザー』(映画『コンスタンティン』の原作)などのライターとして知られる人物。「パニッシャー」がマーベルのスーパーヒーローを次々処刑する『パニッシャー・キルズ・ザ・マーベル・ユニバース』の作者もこの方。
その他にも、世界の安全を守るため有名スーパーヒーローを監視するCIAの超人部隊を描く『ザ・ボーイズ』や、スーパーパワーを持った子連れの売春婦が金のためにヒーローチームに入る『ザ・プロ』など型破りなヒーロー物も手がけています。彼の作品はブラックユーモアとバイオレンスが好きな方にはたまらないものばかり。
そんなガース・エニスさんが生み出した「ヒットマン」と「セクション8」が登場するコミック『ヒットマン』の日本語版の発売が決定。しかも、その翻訳を担当するのは、「犬溶接マン」という素敵訳語を生み出した海法紀光さん!(日本語版でも犬溶接マンは犬溶接マンとなるようですよ!)
今回発売される1巻には、バットマンが登場するエピソードを収録。さらに「セクション8」の登場する外伝の「ヒットマン/ロボ」も収録されます。こちらは「ヒットマン」が「セクション8」と共に、宇宙賞金稼ぎ「ロボ」と対決するストーリー。ちなみに、その「ロボ」はロック様で映画化という話もあったDCの人気キャラクター。(日本語版の詳細はTogetterまとめを御覧ください)
海法紀光さんによると、今回の邦訳のきっかけは「Togetterのまとめ」なんだとか。こうした形で、海外のコミックの邦訳が決まるってのは素晴らしいですね。個人的には『ヒットマン』のような異色作を皮切りに、犯罪者を処刑するヒーロー『パニッシャー』やスーパーヒーローを取り締まるスーパーヒーロー『マーシャル・ロー』のような、異色ヒーローものの邦訳に繋がってくれたら......なんて期待もしています。
今回ご紹介した『ヒットマン』の1巻は8月31日発売予定。現在、各種取扱店で予約受付中。既に2巻の発売も決定しているんだとか。これからの展開が楽しみですね!
犬溶接マン(翻訳:海法紀光氏)[Togetter]
海法紀光さんによる『HITMAN日本語版発売告知』[Togetter]
Section 8[DC Comics Database](画像)
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The Pro[Amazon.com](画像)
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HITMAN1[Amazon.co.jp](画像)
(傭兵ペンギン)
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