ケミストリークエスト
ゴメンなさい、いい年して「水兵リーベ」の先が出てきません...。 なんだかよく分からないアルファベットの組み合わせみたいなのが、百とン十個並び、やれ水素だ、やれヘリウムだ...しかも、さらに、それら元素同士がくっついたりする"化学結合"なんてシロモノまで出てきて。それまで覚えるってなった日にゃ、その難易度、G級...。 学生の頃、"元素記号"には悩まされた人も多いんじゃないでしょうか。 なんとか元素記号を丸暗記しようと、毎日、机に向かってスイヘーリーベ...と、ワケ分かんないまま呪文を唱えていたあの地獄の日々。

でも、そんな苦しみから開放されるどころか、むしろ遊びながら学べるカードゲームがあったのです。 しかもこれを作ったのは小学六年生の男の子! もひとつおまけに、この少年、考えついたカードゲームを元に会社設立して社長っていう立場(法律上、16歳まで代表権は持てないので代表取締役はパパになります)。【動画はコチラ




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このカードゲーム『CHEMISTRY QUEST』を考えたのは、小学校六年生の米山維斗さん。"米山さん"より"米山くん"と呼んだほうが相応しいような、小学生の米山くんは、すでに小学校三年生の時点で『CHEMISTRY QUEST』の原型を考えていたそうです。

当時、友達が作っていた神経衰弱のようなカードゲームに感動し、「"戦う"とかじゃなくて、友達と遊べるカードゲームを自分も作ってみたい」と発起、パソコンで自作してしまったそう。 ルールは簡単で、要するに"カードの取り合い"。 勝敗については、より多くのカードを手に入れたほうが勝ちで、カードを得るには、原子カード同士を組み合わせ、つまり"化学結合"させる事でカードをゲットできます。当然、より複雑な分子を作ったほうが、勝つ可能性も上がりますし、多くのカードをまとめてゲットできるので、どれだけ相手より原子カードの多い分子を作り上げられるかがキモ。

また、相手の化学結合を阻害する「希ガスの鎧」といったテクニカルなカードなども用意されていて、戦略も本格的。 そして、この時点で「もうついていけないです...」という方々に嬉しいお知らせです。『CHEMISTRY QUEST』は初級版、中級版、上級版が用意されていて、まずは四つの原子(H、O、C、N)を組み合わせて24種類の分子を作る"初級版"がオススメです。

米山クンが語っているように、元素記号は万国共通、きっと海外でも楽しんでもらえるカードゲームになりそうですね。 これを機会に皆さんの脳内で長年停止していた「水兵リーベ」の、その先も覚えてみませんか。


ケミストリー・クエスト株式会社](ほりうっさん)