ノベルゲームは作ってみたい、みたいけど気力が...。
そんなアオイホノオを抱えている創作者は、世にたっくさんいると思うんです。絵描きはいる、物書きもいる、あとはプログラミングができる知り合いがいればノベルゲームくらいなら作れる気がする...と。
「ノベルスフィア」は、クリエイターにもプレイヤーにも嬉しい仕様が詰まった画期的なノベルゲーム配信サイト。Windows、Mac、iPhone、Android全てでプレイできるブラウザベースのクロスプラットフォームです。そして、一番の特徴は提供されている制作キットを使えば、誰でも簡単にノベルゲームの制作・配信ができるということ。
百聞はなんとやら、まずは続きから提供されているサンプルをプレイしてみてくださいな。
バックログやSE、テキスト隠しなど、ノベルゲームの基本的な動作や一通りの機能は押さえられています。アプリベースが当然でしたよね、こういうゲームって。Flashもたまにあるかなーという程度だった印象。
「ノベルスフィア」が提供する制作エンジン『O₂ Engine SDK』を使えば、絵と音、そして文章をこねこねしてノベルゲームが作れるわけですね。O₂ EngineはHTML5仕様で、かつノベルゲーム制作のフリーソフトとしてメジャーな『吉里吉里』に準じています。プログラミングを全く知らない人にも優しい仕様です。
そして、作ったゲームは「ノベルスフィア」にて配信が可能。ゲームを作ったのはいいけど、流布する手段が限られていた(フリーソフト、パッケージング等)時代を思えば、とても画期的な方法ですね。個人サイトを作って頒布しても知名度が低ければ広がりは弱いですし、クリエイターにとってはありがたい話です。イラストコミュニティサイトのPixivやフィギュアコミュニティサイトのfg、そのノベルゲー版とでもいいましょうか。にしてもワンフェスが近いのでfgが賑やかです。
「ノベルスフィア」は同人、個人、商業を問わず利用できますが、やっぱり一番嬉しいのは同人界隈ではないかと思います。ノベルゲームの販売といったら、やっぱりチラつくのは大手メーカーの影。同じパッケージ販売でイベントに臨むのはちょっと...と思ってしまうのもやむなしです。パッケージは重いんですよね、良い意味でも悪い意味でも手軽さに欠くと思うんです。ダウンロード販売の台頭によってここはまた一考の予知があるとは思いますが、これはまた別の機会に。
しかし、端末を選ばずにプレイできるという要素は、今後のスタンダードになってくるかもしれませんね。セーブデータはアカウントで管理されるので安心、そのかわりプレイするにはオンライン環境が必須になります。ゆくゆくはオフラインキャッシュ機能で一度ダウンロードすればどこでもプレイ可能にする予定とのことです。
創作畑でノベルゲーの野望がある方はぜひチェックしてみて下さい。ちなみに、同じ制作会社が提供している、バナーサイズでノベルゲームが遊べる「アドスフィア」というのも面白いですよ。
にしても『月姫』がもう12年前か...諸行無常ですね。あなたを犯人です!
[ノベルスフィア]
(ヤマダユウス型)
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